2118年5月21日土曜日

m1146



文書:一一四六   分類:

  追々書付共一覧申候、弥
  無事一段存候、此方無別条
  日々勤申候、其外無別条
  豊前守も弥快、最早肥立候
  計ニ候、扨々安心申候、
一、追々答被申越候趣、一々承知申候、
  段々被申越趣、尤ニ存候、彼是
  遠方之事故、心労別而と存候、
  覚悟候故、色々意味違も出来、
  別而之辛労と存候、先便ニも
  申入候通、此度之某趣意
  其元と被取候とハ甚違候事存候、
  御自分之場へうたかいの何のと申義
  可有之様無之候、尤夫ハ御自分之
  場と申而も是迄之被致方ニ而者
  うたかひも可有之候へ共、段々
  年成之趣意存し居候事、
  うたかいの可有之様、答ニ無之候、
  御自分之場へうたかい被取候而者
  甚之了簡違ニ存候、全躰
  勝手向之事、是迄自分差而
  身ニ障不申様、御自分之場
  何レも存候義ハ某も合点之事ニ候、
  勝手向事と申而勝手向計申
  事ニ而無之、一躰之元ニ候へ者、
  心寄不申義者無之候へ共、
  是迄之為躰、中々某委敷
  承候而ハ一ツも済不申事ニ候、
  左候へハ迚、急ニ改候而ハ即座不参候
  事ニ候へハ、中々手出しも致かたく
  候故、近年御自分ニ段々申付
  為取計候故、御用米等も意趣も
  成候事ニ候へ者、段々趣も直り
  かゝり候候事故、最早何事も承り候而も
  承り候事成候故、存念も申出候、
  全御自分之場へかれこれと申
  事ニ而ハ無之も、其元之義も一躰
  御自分も合点候通り、段々風義も
  有之所ニ候、役人之風も数年
  事ニて、急ニハ直り不申候事候、
  御自分之場ニハ何之うたかい決而
  無之候へ共、下之所而ハ成程うたかいの
  無之方ハ無之、已ニ役人共も
  色々下へ内通いたし候者も有之候、
  □□申義も可被申越候、其所ニ左様之
  所追々直り候様ニと存候場?手ヲ
  卸シ可申付と申遣候事ニ候、
  随分御自分之場ハまかせ置申事候、
  先便ニも申遣候通、伺被申候而者
  手存し等ニ成候事抔、其外不伺ニて
  宜敷義ニ被存候事、御自分場へ
  居り次第ニ被取計候、少しも某
  存寄無之候、何分一躰之
  所ハまかせ置申事候ニて、其段ハ
  丈夫ニ可被存候、兎角手ヲ卸シ、
  下知申候と申事から段々
  下をも改申度所存第一ニ
  候間、御自分へハまかせ置、某も世話も
  申事候間、其心得ニて存分ニ
  家之為り被存、可被取計候、元之
  所ニ二ツハ無之事ニ決申候、下而何を
  申候とも構被申候間敷候、如此某?
  申遣□□居りニ被取計候て下々而
  彼是候而も、一旦申候而も御自分之
  居り候ハヽ、取計と見請候て自ら
  御自分之下知、某下知同様ニ
  成り可申事候、左様一躰ニ無之ハ
  不参事ニ候、此度之義、行違候事
  甚之行違ニ而存念届不申候、某辺も
  心外ニ存候、下之所ハとかく是迄之
  姿ニハ済不申候、何事も委敷
  承り候へハ、済候事ニ候、段々
  先之手段も被致候ハヽ、少シも無心遣
  十分手段可被申候、
一、大坂五人之町人名代共罷帰候節、
  存寄為承置候儀ニ而申遣候趣之
  答共承知申候、是ハ其節も申遣候
  通、其表手断()盆前拵、甚
  差支、暮ニ至り大造成不足ニ而
  一向ニ不参、元〆共も存寄無之□□
  申出候趣共申来、甚此方ニ而も
  先之処無心元存候故、折節右
  町人名代共?も千原惣右衛門ヲ以
  誘引之趣も専らニ而、先内談致
  置候様ニ申付候而、内談申遣候事ニて、
  此度追々答共ニまかせ置候て、何分
  間も合候程ニハ可被致と手段有之候由
  左様仕出も無滞参候得ハ、某
  存寄無之候間、其分ニ致参候、尤
  主馬其儀も心申候、何分此上
  出情定り通り、無滞仕出候様
  取計可被申候、盆前も不足金
  有之、当時某及難渋候、委細
  主馬?可申遣候、其元?ハ不残
  可仕出候趣ニ申越候へ共、大坂之
  行違も有之儀ニ存候、此後大坂ニ而之
  所ニ申談、残金仕出有之様可被申越候、
一、お千美婚姻之儀、逗留同前ニ
  先ツ引越候様致度趣、三井
  孫兵衛ヲ以、あの方之隠居并
  芸州役人共初、追々申越
  御隠居様も孫兵衛罷出申上候故、
  兎角いか様も当年差遣候
  様ニ
  御隠居様ニも被思召候趣相聞候、
  いか様ニいたし候而小千両ハ入用
  有之候、其通弥成候ハヽ早々
  可申遣候間、其心懸今より
  有之候様存候も委細是又主馬?
  可申遣候、
一、此表居屋敷・長屋向当時
  追々修復出来候、書院向
  惣躰之住居も段々修復
  相見候、場所柄之事前々之
  屋敷之様ニ致置候儀不相成、
  然レ共此節江戸表ニてハ手断
  無事、其表ニ而も急ニ此入用与して
  差越候儀も成間敷候間、今・明年ニ
  追々ニも心懸置被差越候様存候、
  三ヶ年も過候ハヽ、惣修復ニ成り
  可申、左候へハ大造成ル儀ニ可
  成候、追々聞候而申入置候間、
  何分勘弁被致、来年迄ニ手段
  被致、追々被差越候様存候、
一、先達而元〆共へ申遣候来年
  平均之入用勘定帳差越
  令一覧候所、大旨之積りを認候
  而巳ニ而委敷事不相知候、江戸表之
  事ハ日々承候、其元之事も
  入用辻ハ追々委敷存ル為ニ
  申遣候間、急ニ成兼候ハヽ、追々ニ
  去年一ヶ年分巨細ニ入用を
  分而為認、可被差越候、当年?
  一ヶ月切ニ成共、二ヶ月切ニ成ても
  いたし、勘定帳致為見可被申候、
  江戸表てハ日々見候上、月勘定
  をも見申候、前段も申候通、
  其元之儀入用ヲ委敷承り候
  へハ済事ニ候、手ヲ卸候ハ
  其所ニて候、
一、爰元地拍子修復之為、領内
  材木可成候ハヽ、木挽之申候柾板
  大廻しニ廻し至様可被致と
  懸候へハ、少々宛之修復手段
  致能事有之候間、申遣候、主馬?
  可申遣候義ニ存候、
一、勝手懸之事、先達而申越
  主馬?も被申越候、此度者追々
  御自分面談ニとくと相談
  可申候、今少シ是迄之通ニ而
  心得候様ニ存候、
一、段々委敷被申越候間、一々ニ
  答可申遣候へ共、手違も無之、
  其上前段ニ申候通り之趣意ニ
  何もかも分り候事と存候、某趣意之
  所さへ申遣候ニ而分り可申候、
  一々ニハ答可申遣候、左様
  可被心得も何分前段ニ申遣候
  通りニ見居り被申候而、家之為
  第一ニ可取計候様、一も二も
  無之事ニ存候、意味も何も
  無之事ニ必以先達而之
  取りハ大キニ行違候事ニ存候、
  被申越候趣申過之義ニ被存候由
  被申越候、尤御自分之義ニ候へハ
  申過ハ可有之候、少しも遠慮
  無之事候為と被存候義、少しも??
  遠慮有之間敷候、此方?も随身ニ
  存候へハこそ、かれこれ申遣候、
  成程理屈も此上も可申遣候、
  其元?も可被申越候、何分
  互ニ心底残事ハ無之候、
  先達而趣うたかい抔之被聴候ハ
  甚之取違と存候、段々
  前段も申入候通、存念申遣候間、
  外之義ハ不申遣候、先達而之通り
  存念行違候ニ付而者甚某も
  心外ニ存候、可様随身ニ存候、
  御自分ニ尋す候間、行違候ハ
  全自分不徳ニ可有之候、内存ニハ
  心外ニ存候程之事者趣意
  不残申遣候、能々推察可
  被申候、右之通故、余事ハ
  委敷不申遣候、猶追々
  可申遣候、以上
   七月廿三日  伊豫
    下宮三郎右衛門殿

 尚申候、弥無事一段ニ存候、
 随分不益事ニ労し不被申候様ニと
 存候、手詰多、難儀と
 察入候、随分保養なから
 被取計候様存候、以上

(包紙)
    封
 下宮三郎右衛門殿 伊豫

差出人 伊豫守(阿部正右)
名宛人 下宮三郎右衛門(八代正熈) 
内容
時期  
備考  お千美 阿部正福四女 諏訪安芸守忠厚室 後柳沢     伊賀守信有室 寛政十一年三月十二日卒五四歳













1146-5
  是度其日二至り、大造成不足二而
  一向二不参、元〆共も存寄無之奉存候、
  先之処無心元存候故、折節右  
  町人名代共ゟも千原惣右衛門ヲ以
  誘引之趣も専二而候、先内談致
  置候様二申付候而内談も申遣候事二而候、
  此度追々候答共二まかせ置候而、何分
  間も合候程二ハ可被致と、手段有之候由  
  右様之仕出も無滞参候得共、某
  為寄無之候間、其分二致参候、尤
  主馬其儀も心申候、何分此上
  出情定り通り無滞仕出候様
  取斗候可被申候、盆前も不足金
  有之、当時某及難渋候、委細両
  主馬ゟ可申遣候、其元ゟハ不残
  可仕出候趣二申越候へ共大坂二而
  行違も有之儀二存候、此後大坂之
  所二申談、残金之仕出有之様可被申越候
(1146-6)
一、於千美婚姻之義、逗留同前二
  先引趣候様致度趣、三井
  孫兵衛ヲ以、あの方へ隠居并
  芸州役人共初追々申越、 
  御隠居様も孫兵衛罷出申上候故
  兎角いか様も当手差遣候
  様二、
  御隠居様も被思召候趣、相聞候
  いか様二いたし候而、小千両ハ入用
  有之候、其通弥成候ハバ、早々
  可申遣候間、其心懸今より
  有之様存候も、委細是又主馬ゟ
  可申遣候、
一、此表居屋敷・長屋向、当時
  追々修復出来候、書院向
  惣躰之住居も段々修復
  相見候、場所柄之事、前々之
  屋敷之様二致置候儀不相成、
  然共此節、江戸表二而ハ手断
  無事、其表二而も急二此入用と
  差越候儀も成間敷候間、今明年
  追々二も心懸置、被差越様存候
  三ヶ年も過候ハハ、惣修復二成
  可申左候ハ、大造成儀二可 
  成候、追々聞候而申入置候間
  何分勘弁被致、来年迄二手断
  被致、追々被差越様存候、
一、先達而元〆共へ申遣候、来年
  平均之入用、勘定帳差越
  令一覧候所、大旨之積りを認候
  而己にて、委細事不相知候、江戸表之
  事ハ日々承候、其元之事も
  入用、辻ハ追々委敷存ル為二
  申遣候間、急二成兼候ハハ、追々二
  去年一ヶ年分巨細二入用ヲ
  別而為認可差越候、当年ゟ
  一ヶ月切二成共、二ヶ月切二成而も
  いたし、勘定帳致為見可被申候     
 (1146-8)
  江戸表へハ日々見候上、月勘定
  をも見申候、前段も申候通
  其元之義、入用ヲ委敷承り候
  へハ、済事二而候、手ヲ卸候ハ
  其所二而候、
一、爰元地拍子修復之為、領内
  材木可成候、木挽之事申候、札板
  大廻し二廻し候、致用候、可被致候
  左候へハ少候、宛之候、修復手段
  致能事有之間、申遣候、主馬ゟも
  可申遣義二存候、
一、勝手係之事、先達而申越候
  主馬ゟも被申越候、此義と追々
  御自分面談二とくと相致
  可申候分之少も是迄之通者
  心得候様二存候、
一、段々委敷可被申越間、一々二
  答、可申遣候へ共、手違も無之
  其元別段二申候通候、趣意之
  何もかも分かり候事も存候、其趣違
(1146-9)
  所さへ申遣候二て、分かり可申候而  
  一々二ハ答可申遣候、左候へハ
  可被心得候、何分前段二申遣候
  通二居り、可申候而、家之為
  第一二可取斗候様、一も二も
  無之候事二為候、意味も何も
  無之事候、必以先達而候
  取りハ大き二行違候事二存候、
  被申越候趣、申過候 義二而被存候、  
  被申越候も、尤御自分義二候へハ
  申過ハ可有之候、少しも遠慮
  無之事候、為と被存候義、少しも少しも
  遠慮有之候間敷候、此方ゟも随身二
  存候へハこそ、かれこれ
  成程理屈も此上も、可申遣候、
  其元ゟも可被申越候、何分
  互二心底残事ハ無之候
  先達而之趣うたかひ有之被罷候ハ
(1146-10)
  甚之取違と存候、段々
  前段も申入候通存念申遣候間、
  他之義ハ不申遣候、先達而之通
  存念行違候二付い而ハ、甚某も
  心外二存候、可様随身二存候
  御自分二尋須之間、行違候ハ
  全自分不徳二可有之候、内存二ハ
  心外二存候程之事者(ハ)趣意
  不残申遺候、能々候、推察可
  被申候、右之通故、余事ハ
  委敷不申遣候、猶追々
  可申遣候、以上
   七月廿三日 伊豫
    下宮三郎右衛門殿
(1146-11)
  尚申候、弥無事一段二存候
  随分不益之事二労し、不可申候様二も
  存候、手詰多難儀も
  察入候、随分保養なから
  被取斗候様存候、以上
  (封筒)
          伊豫
       封
    下宮三郎右衛門殿