論語私義 ー私の好きな論語の言葉ー
第1章 論語の読み方
セレクション
論語100選
分野別 名言
論語を読む会 @重井公民館
第2章 論語の学び方
第3章 論語の本
注釈本
解説本
和辻哲郎「孔子」
井上靖「孔子」
下村湖人「論語物語」
四書五経
五経は『易経』『書経』『詩経』『礼記』『春秋』をいい、五経を以て四書よりも高しとする
(朱子が言い出した。?しかし日本の儒学の基本となった。)
『大学』『中庸』はもともと『礼記』の一章を独立させたものである。
感想である。
学んで時にこれを習う、また楽しからずや。
孔子が葬式等の礼法の仕事についていたという説に従えば、これは孔子のそういう事柄を学習し、時に実習をすることに満足していたということである。しかし私はたの多くの人と同様に新しいことを学んだら、時々復習するのが楽しいと解釈する。そして楽しいということは、何を学んでも楽しいというのではなく、楽しいことを選択して学ぶのである。そうして入れば学ぶのも楽しい。そしてさらに時々思い出して復習しておればなお楽しくなる、という意味だ。学んで楽しくなるようなことを学ばなければならない。
人知らずして慍らず。
無名の芸術家への応援歌である。
元はといえば孔子の負け惜しみではないかと思う。
学ばざるを伝えしかと、
教えしかと、と読み替えて、教師時代は冷や汗を流したものである。退職後は文字どおり「伝えしかと」と我が身に突き刺さる。
20220622
為政第二
二之十二
子曰、君子不器。
子し曰いはく、君子くんしは器ならず。
水は方形に従う。器は形がある。決まっている。それに対して君子は融通無碍である。
松本清張の「砂の器」はすぐに壊れること。脆い。主人公の戸籍を偽造した人生のはかなさを象徴。
13
子貢問君子。子曰、先行。其言而後從之。
子貢しこう、君子くんしを問とう。子し曰いはく、先まづ行おこなう。其その言げんや而しかる後に之これに從したがう。
不言実行。
二之十四
子曰、君子周而不比。小人比而不周。
子曰ク:「君子ハ周シテ而不㆑比セ、小人ハ比シテ而不㆑周セ。」子曰く、君子は周して比せず。小人は比して周せず。
周が公平、比が分け隔て。周も比もどちらも集まる、会する意がある。義によって集まるのが周、利害によって集まるのが比。