2019年4月23日火曜日

1857a

整理番号1857a  ロスコーの著作・単行本
Gasometry : comprising the leading physical and chemical properties of gases (1857)
Author: Bunsen, R. (Robert), 1811-1899; Roscoe, Henry E. (Henry Enfield), 1833-1915
 
PREFACE
まえがき  
気体の分析の方法は多くの研究者によって随時出版されてきたが、その方法を適切な形で配置することは著者の本来の意図だった。このアイデアを最後までやりぬくことで、その方法をより一般的に利用できるように、これまで特別の場合のみに応用されてきた多くの方法を一般化することが必要だった。この記述を科学的に有用なものにするためには、骨の折れる実験的研究によって明らかにされた詳細な説明が含まれる。気体の分析の材料については、詳述すべき分野もあるが、重要ではないので記さなかった。
著者により、既知の組成物の三種の可燃性気体の混合物の成分間に存在する未知の関係を計算するために使用されている3つの方程式と、呼吸についての有名な研究でReisetRegnault によって後で推定されて使用された新たに加わった第4の式が、水素の燃焼によって生じた水蒸気の体積から得られた。
これで我々は、一つの燃焼解析によって未知の組成と4成分の可燃性気体の混合物の凝縮だけでなく、4種の既知の気体の定量的な関係を決定することができる。この方法で、燃焼分析(p.182参照)とともに吸収されたものを用いることにより、7成分の可燃性気体を含む10成分の気体の組成を容易に見つけることができた。
液体中での気体の吸収についての章では、これまでのどの実験によっても証明されていないヘンリーのオリジナルな仮説が、実際に法則に基づいていることを示した。温度が気体自体の性質よりも吸収係数の値にしばしば多くの影響を受けることを思い出すと、これらは、最も高い精度で適用できることがわかった。