島崎藤村の「千曲川旅情のうた」の歌碑
千曲川旅情のうた
小諸奈(な)る古城之(の)本(ほ)と里(り)雲白く遊子
か奈(な)しむ みと里(り)なす者(は)こへ者(は)もえす
王(わ)可(か)くさも 志(し)く尓(に)よし無し 志(し)ろ可(か)ね之(の)
ふすま之(の)お可(か)へ 日尓(に)とけてあは雪流る
あたゝ可(か)き光者(は)あれと乃(の)尓(に)み津(つ)る香里(り)も
志(し)らす あさく乃(の)み春者(は)可(か)すみてむき之(の)色
僅可(か)尓(に)青し 旅人乃(の)むれ者(は)以(い)く津(つ)可(か)畠中之(の)
道越(を)以(い)そきぬ 暮れゆけ者(は)あさまも見えす
うた可(か)奈(な)し佐久之(の)草笛千曲川いさよふ
波之(の)岸ちかきやと尓(に)乃(の)本(ほ)里(り)津(つ)尓(に)こ里(り)酒
尓(に)これる飲みて草まくら志(し)者(は)し奈(な)くさむ
島 崎 藤 村
信濃路之(の)おもひて尓(に)旧詩 之(の)
一つ越(を)志(し)るす