中国史
論語を読んでいても「千字本」を読んでいても中国の歴史は複雑で、頭の中が空回りするのでもう一度学び直してみようかという気持ちになった。と言ってもこれから先、何年生きられるかわからないので、どこまで満足のいくものになるかわからない。
そして、最後のマイブームになるかわからないか、宮城谷昌光氏の中国古代史に材をとった小説を読んでみることにした。宮城谷さんのことは早く存じ上げてその作品が定評あるものであることも知っていたが、他の分野を追いかけることに忙殺されて、あえて近づかなったのであるが、やっと重い腰を上げったわけである。
『重耳』。講談社文庫3冊。主従戦国時代の晋の文王。
『奇貨居くべし』。中公文庫。始皇帝の実父かもしれないと言われている呂不韋。
貝塚茂樹『世界の歴史1』、中公文庫、p.459の年表によると、
AD770 周が都を洛邑に移す。春秋時代始まる
AD632晋の文公が楚を破る。
シルクロード
シルクロードは中国の歴史ではないと言われるかも知れないが、似たようなものだろう。
シルクロードの本は何度読んでも面白い。ということは、何度読んでもわからない、ということである。だからといって、諦めがたい。なぜだろうか。アジアの歴史とヨーロッパの歴史がぶつかる接点が時々出てくるからである。それと、やはりアラビア。この夢幻的な響きを持つところに散在する国々はヨーロッパなのだろうか、アジアなのだろうか? 愚問である。
岩村忍『シルクロード』、NHKブックス
深田久弥『シルク・ロード』、角川選書
ヘディン探検紀行全集14『さまよえる湖』、白水社
長沢和俊『増補版 シルクロード』、校倉書房
松田壽男『シルク・ロード紀行』、毎日新聞社
それに、
井上靖『井上靖全詩集』、新潮文庫 もシルクロードへの憧れを掻き立てるであろう。