2019年6月11日火曜日

ふるさとの史跡をたずねて 第127回  因島八景・第二景  (因島大浜町)


 大浜中庄海岸道路の新設道路開通記念碑まできたら、すぐ先に因島八景第二景の石碑があるので、見ておこう。「因島八景     
 大浜海岸から八重子島を望む景観」と書かれた石碑が左手、すなわち崖の下にある。すぐ先に駐車スペースがある。
 しかし、その八重子島と石碑は反対方向にあるので、同時に撮影はできないので、、別々に写したものを並べて表示しておく。八重子島の入らない方向でも十分に楽しめる光景であるが、あえてこの位置で八重子島を入れているのには、背後に因島大橋が入るからである。
 空、橋、海、島、山は光の具合でいかようにも変わる。さらに海は潮位によって高さも変わる。また、船などが入れば、まさに千変万化で、同じ写真は二度と撮れないということになるではないか。
 こういう場所が近くにあるということは、とても幸福なことである。・・・しかしその幸福感に酔ってばかりはいられない。目を右に転じてみよう。梶の鼻の向こうに見える島が横島である。東側の田島とは陸橋で結ばれており、田島は橋の途中で曲がっている内海大橋で沼隈半島と結ばれている。田島と横島が福山市内海町である。田島の西側、すなわちこちら側を大浜海岸という。といことは海を隔てて両方が大浜なのである。

 因島の荘園は後白河法皇の所有だったので近くの浜を法皇の浜、法皇浜と呼び、皇浜を大浜と書いたのかも知れないが、ただ大きな浜という一般的な呼称の可能性が高いと思う。