一筆啓上上仕候、追々向暑相催候得共
先以故郷となた様ニも益御勇健被成
御座珍重之儀奉存候、随而我々とも
相不替無事ニ而御 候得者乍憚御安全
思召可被下、先国本出立後、備後国
袋後方早々訪れゟ備前岡山罷越
大和屋虎吉殿方とまり合、右此母新
誠に佛神之心ふかき人なり、段々近へん
道引追々参詣罷有、いろいろ
三月廿七日
丹波国氷上郡志伺可公
善右衛門殿家ゟ
西生増
軽右衛門
嘉七
七治郎様
嘉一郎様
虎八様
庄七様
観世様
其外御弟子衆中様
よろしく
御申上候