2021年1月27日水曜日

新屋文書01CS03白滝山絵図2小

白滝山研究目次 白滝山リンク集  夕凪亭本館 いんのしまみち しげいみち


芸州備後之国御調郡

因之島重井村

白瀧山之図

観世音

五百羅漢

十六羅漢

十弟子(十大弟子)

勢至(勢至菩薩)

弥陀(阿弥陀菩薩)

観音(観音菩薩)

三尊者 (ハ は者の略字。者の日の部分をハと書くことがある。さらにそのハだけを書いたものか)。

大佛(不明)

文殊

釈迦

普賢

多宝塔

日本大小之神祇

弘法大師

壽栄居士像(伝六像)

四天王 過去七佛

弥勒大菩薩(不明)

六地蔵大菩薩

世話人俗名林蔵之像

天下泰平

日月清明

国家安全

五穀成就祈修所(修は脩かも知れない。どちらもおさめる。修なら修行する所の意味か?)

(図中)瀧  


(当時から白滝山の名は白い滝に因むと思われていたのであろう。しかし、これは、西日本では崖のことをタキというので、崖山からタキ山と名付けられ、それに滝の字を当てたのでこのような誤解を与えたのであろう。)


(拡大図)

(頂上)







(参道)










(墓所と滝)

知らない人が見たら、本当に滝があって、白滝山の名前の由来になったと思うであろう。

しかし、梅雨時に岩の上の方からわずかに水が漏れ出、濡れた大きな岩があった。そういうのはどこにでも見られる現象である。それが「タキザン」の語源になったのではない。

タキヤマあるいはタキザンに滝山の字を当て、それに意味があると勘違いした人が、そう解釈して滝らしきものを探したのである。そう思って探せば、どこの山でもそれらしいものは一つや二つはある。「タキ」には崖という意味があることが、方言辞典とか大きな国語辞典を引いてみればわかるだろう。