2015年10月2日金曜日

鳴滝・天神・大江 ー宮地家の栄光ー

いんのしまみち


はじめに

因島の歴史は宮地家の歴史である、と言ったら、言い過ぎであろうか。
言い過ぎであるかどうかは、最後に読者ご自身に判断していただくとして、因島の文化に宮地家の果たした役割は、あまりに大きい。


因島で宮地家といえば村上水軍の時代から、近世、近代にかけて因島の発展に寄与した名家である。しかし、宮地家と因島村上家との関係は明確でなく、疑問が多い。
稲井家、救井家と村上家との関係に比べれば、貢献度の割には地位が低いのではないかと思われる。
その不確かな関係こそが宮地家の不可思議な歴史を解く鍵ではないかと思われる。そして結論からいえば、村上家と宮地家の関係はよくなかった、ということである。しかし、それにもかかわらず、因島に文化の花を咲かせたのは宮地家である。だから、栄光と挫折ではなく、宮地家の栄光なのである。












いんのしまみち