9。柏原学・柏原正兄弟 [p.108]
京都でシンポ工業(株)(現・日本電産シンポ:資本金25億92百万円、売上高443億円、社員2410名)を作った柏原学・柏原正兄弟は重井町川口のトウスヤで生まれた。 日本電産シンポは、1952年4月に我が国初の「無段変速機」メーカーとして誕生した、「トラクション技術分野」が得意な会社です。 また、その無段変速機の技術を伝統産業に融合させ、世界で初めて陶芸用電動ろくろを開発し、現在の陶芸文化の発展に貢献をした会社でもあります。(同社のHPより)
柏原学氏が発明した「リングコーン無段変速機」は数々の発明賞に輝き、現在も製造販売されている。
トウスヤとは唐臼(トウウス、カラウス)屋のことで、農業の傍ら、依頼に応じて唐臼を設置しに行くようなことをしていたのでついた屋号だと思われる。トウスヤは峰松神社参道の横にある。家の前には大浜往還(古道)が通っており、大浜から重井尋常小学校の高等科へ通った児童の通学路であったから、久保田権四郎氏のことも当然耳に入ったことであろう。また、道沿いに重井村四国77番道隆寺がある。なお、柏原学氏の名は、公民館中庭にある「重井教育整備事業に関する寄附者」の石碑に「一 金百万円也 宇治市 柏原学」と見える。
資料は、1963年のシンポ工業(株)の会社案内「会社のあらまし」より抜粋。
第6回20161018
第6回20161018
1。白滝山の現状について [p.91-92]
4。田熊村四国 住原俊治 [p.104-105]
5。田熊史跡巡り [p.106]
9。柏原学・柏原正兄弟 [p.108]
10。小学校史 その1 [p.109-110]
11。トランペット鼓隊50周年記念誌制作委員会 柏原裕 [p.109-110]