2015年4月5日日曜日

尾道市吉和町 デベラ

尾道市のみち
尾道名産「でべら」
がんらいこれは吉和の漁民が、旧正月前後を中心にする冬の間、手釣りで一尾ずつ釣りあげたカレイである。このカレイは身がうすく、かつ小型である。釣りあげると、家族のものが、すぐにカレイの一枚一枚を、エラから口へわら縄を通し、船上につるして乾燥させたものである。海上で夜霜にあて、潮風にさらして自然乾燥させたものが風味がよいとされたので、家船のやり方によって、はじめて可能であったのである。
羽原又吉、「漂海民」、岩波書店(岩波新書)、1963年、p.122


尾道市のみち