2016年12月19日月曜日

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7。弘法大師空海へのアプローチ その3 入唐のこと 
渡辺照宏宮坂宥勝「沙門空海」(ちくま学芸文庫)、のp.79は空海の入唐時のことを記す。延暦23年(804)、第16次遣唐使として空海らの乗った第一船は目的地から大きく外れ福州に漂着した。そのため入唐が許されなかった。嘆願書を空海が代筆し、解決されたという有名な逸話を入唐早々に残すことになった。語学の天才ぶりを示すものとして有名な話である。その文章は引用しなかったが、他に「三教指帰 性霊集」(岩波書店日本古典文学大系71)p.266に漢文、訓読文ともに記載されている。