2015年2月27日金曜日

神戸市 海外移住センター

KOBE EMIGRATION CENTER の文字が見える。外務省の国立神戸海外移住センター跡。年代によっていろいろと名称は変更になったが、海外移民が国策だった頃、移民者はここで約2週間の研修を受けて、メリケン波止場から移民船に乗って海外へ渡航した。石川達三の小説「蒼氓」の舞台。また最近ではNHKドラマ「ハルとナツ」にも登場した。なお戦後は「移民」という言葉には貧しさというイメージが伴うのでとかで「移住」という言葉が使われたようであるが、言葉を言い換えても実態は変わらない。
大きいので全景を収めることができなかった。
左側。撮影時当時は既に役目を終えており多目的に使用され、一部が移住資料館になっていた。現在の姿は知らない。
ブラジル移民発祥の地の石碑。ここから旅立った移民者はブラジル移民だけではなかったが、数の上でブラジル移民が圧倒的に多かったのも事実。
石碑の傍の説明板。ブラジル移民の記録はたくさんあるが、手近なところでは北杜夫さんの「輝ける碧き空の下で」(新潮文庫)とその参考文献あたりがよいだろう。
一階平面図と記録の一部。

三四、五階平面図。
移民船の模型や書籍、ビデオなどがあった。
食堂の跡。
兵庫県のみち