2015年11月18日水曜日

因島外浦町 外浦村四国八十八カ所

とのうらみち

因島外浦町
1番 竺和山 霊山寺 釈迦如来 高野山真言宗 霊山の釈迦の御前に巡りきて よろずの罪も消え失せにけり のうまく さんまんだ ほだなん ばく  


2番 日照山 極楽寺 阿弥陀如来 高野山真言宗 極楽の弥陀の浄土へ行きたくば 南無阿弥陀仏口ぐせにせよ おん あみりた ていせい からうん 


3番 亀光山 金泉寺 釈迦如来 高野山真言宗 極楽の宝の池を思えただ 黄金の泉澄みたたえたる のうまく さんまんだ ぼだなん ばく   


4番 黒巌山 大日寺 大日如来 東寺真言宗 眺むれば月白妙の夜半なれや ただ黒谷に墨染めの袖 おん あびらうんけん ばざらだどばん 


5番 無尽山 地蔵寺 勝軍地蔵菩薩 真言宗御室派 六道の能化の地蔵大菩薩 導きたまえこの世後の世 おん かかかび さんまえい そわか   


6番 温泉山 安楽寺 薬師如来 高野山真言宗 仮りの世に知行争う無益なり 安楽国の守護を求めよ おん ころころ せんだり まとうぎ そわか 


7番 光明山 十楽寺 阿弥陀如来 高野山真言宗 人間の八苦を早く離れなば 至らん方は九品十薬 おん あみりた ていせい からん 
善興寺境内、芋地蔵堂前。位置推定。
  
8番 善明山 熊谷寺 千手観音 高野山真言宗 たきぎとり水熊谷の寺に来て 難行するも後の世のため おん ばさら たらま きりく 
島四国81番白峰寺横。位置推定。


9番 正覚山 法輪寺 涅槃釈迦如来 高野山真言宗 大乗のひほうもとがもひるがえし 転法輪の縁とこそきけ のうまく さんまんだ ぼだなん ばく  
    


10番 得度山 切幡寺 千手観音 高野山真言宗 欲心をただ一筋に切幡寺 後の世までの障りとぞなる おん ばさら たらま きりく 


11番 金剛山 藤井寺 薬師如来 臨済宗妙心寺派 色も香も無比中道の藤井寺 真如の波のたたぬ日も無し おん ころころ せんだり まとうぎ そわか 


12番 摩盧山 焼山寺 虚空蔵菩薩 高野山真言宗 後の世を思えば恭敬焼山寺 死出や三途の難所ありとも のうぼう あきゃしゃ きゃらばや おん ありきゃまり ぼり そわか 


13番 大栗山 大日寺 十一面観音 真言宗大覚寺派 阿波の国一の宮とはゆうだすき かけて頼めやこの世後の世 おんまか きゃろにきゃ そわか 


14番 盛寿山 常楽寺 弥勒菩薩 高野山真言宗 常楽の岸にはいつか至らまし 弘誓の船に乗り遅れずば おん まいたれいや そわか 


15番 薬王山 国分寺 薬師如来 曹洞宗 薄く濃くわけわけ色を染めぬれば 流転生死の秋の紅葉ば おん ころころ せんだり まとうぎ そわか 


16番 光耀山 観音寺 千手観音 高野山真言宗 忘れずも導きたまえ観音寺 西方世界弥陀の浄土へ おん ばさら たらま きりく 


17番 瑠璃山 井戸寺 七仏薬師如来 面影を映してみれば井戸の水 結べば胸の垢や落ちなん おん ころころ せんだり まとうぎ そわか 


18番 母養山 恩山寺 薬師如来 高野山真言宗 子を産めるその父母の恩山寺 訪ひがたきことはあらじな おん ころころ せんだり まとうぎ そわか 


19番 橋池山 立江寺 延命地蔵菩薩 高野山真言宗 いつかきて西のすまいの我が立江 弘誓の舟に乗りて至らん 


20 霊鷲山 番鶴林寺 地蔵菩薩 高野山真言宗 しげりつる鶴の林をしるべにて 大師そいます地蔵帝釈 おん かかかび さんまえい そわか 


21番 舎心山 大龍寺 虚空蔵菩薩 高野山真言宗 大龍の常にすむぞやげに岩屋 舎心聞持は守護のためなり のうぼう あきゃしゃきゃらばや おん ありきゃまり ぼり そわか
   


22 番 白水山 平等寺 薬師如来 高野山真言宗 平等にへだてのなきと聞く時は あら頼もしき仏とぞみる おん ころころ せんだり まとうぎ そわか 


23番 医王山 薬王寺 薬師如来 高野山真言宗 皆人の病みぬる人の薬王寺 瑠璃の薬を与えまします おん ころころ せんだり まとうぎ そわか 


24番 室戸山明星院 最御崎寺 虚空蔵菩薩 真言宗豊山派 明星の出ぬる方の東寺 暗き迷いはなどかあらまじ のうぼう あきゃしゃ きゃらばや おん ありきゃまり ぼり そわか 


25番 宝珠山 津照寺 楫取地蔵菩薩 真言宗豊山派 法の舟入るか出ずるかこの津寺 迷う我が身を乗せてたまえや おん かかかび さんまえい そわか 


26番 竜頭山 金剛頂寺 薬師如来 真言宗豊山派 往生に望みをかくる極楽は 月の傾く西寺の空 おん ころころ せんだり まとうぎ そわか 


27番 竹林山 神峯寺 十一面観音 真言宗豊山派 みほとけの恵みの心神峯 山も誓いも高き水音 おんまか きゃろにきゃ そわか 
 


28番 法界山 大日寺 大日如来 真言宗智山派 露霜と罪を照らせる大日寺 などか歩みを運ばざらまし おん ばざらだどばん 

29番 摩尼山 国分寺 千手観音 真言宗智山派 国を分け宝を積みて建つ寺の 末の世までの利益残せり おん ばさら たらま きりく 


30番 百々山 善楽寺 阿弥陀如来 真言宗豊山派 人多く立ち集まれたる一の宮 昔も今も栄えぬるかな おん ありみた ていぜい からうん
   


31番 五台山 竹林寺 文殊菩薩 真言宗智山派 南無文殊三世の仏の母と聞く 我も子なれば乳こそ欲しけれ おん あらはらしゃ のう
 


32番 八葉山 禅師峰寺 十一面観音 真言宗豊山派 静かなる我がみなもとの禅師峰寺 浮かぶ心は法の早船 おんまか きゃろにきゃ そわか
 


33番 高福山 雪渓寺 薬師如来 臨済宗妙心寺派 旅の道うえしも今は高福寺 後の楽しみ有明の月 おん ころころ せんだぎ まとうぎ そわか


34番 本尾山 種間寺 薬師如来 真言宗豊山派 世の中に蒔ける五穀の種間寺 深き如来の大悲なりけり おん ころころ せんだぎ まとうぎ そわか 


35番 医王山 清滝寺 厄除薬師如来 真言宗豊山派 澄む水を汲めば心の清滝寺 波の花散る岩の羽衣 おん ころころ せんだぎ まとうぎ そわか 

36番 独鈷山 青龍寺 波切不動明王 真言宗豊山派 わずかなる泉に澄める青龍は 仏法守護の誓いとぞ聞く のうまく さんまんだ ばさらだん せんだ まかろしゃだ そわたや うんたらた かんまん 


ここから、北浜へ入る。
37番 藤井山 岩本寺 不動明王 観世音菩薩 阿弥陀如来 薬師如来 地蔵菩薩 真言宗智山派 六つのちり五つ社あらわして 深き仁井田の神の楽しみ のうまく さんまんだ ばさらだん せんだ まかろしゃだ そわたや うんたらた かんまん  おん あろきゃ そわか  おん あみりた ていぜい からうん  おん ころころ せんだり まとうぎ そわか   おん かかかび さんまえい そわか 


38番 蹉跎山 金剛福寺 三面千手観音 真言宗豊山派 補陀洛やここは岬の舟のさお とるもすつるも法の蹉跎山 おん ばさら たらま きりく そわか  
島四国道隆寺の上、農道の下にある。位置推定。


39番 赤亀山 延光寺 薬師如来 真言宗智山派 南無薬師病悉除の願こめて 詣る我が身を助けましませ おん ころころ せんだり まとうぎ そわか 


ここから久保に入る。本四国では阿波から伊予へ入る。
40番 平城山 観自在寺 薬師如来 真言宗大覚寺派 心願や自在の春に花咲きて 浮き世のがれて住むやけだもの おん ころころ せんだり まとうぎ そわか 


41番 稲荷山 龍光寺 十一面観音 真言宗御室派 この神は三国流布の密教を 守り給わむ誓いとぞ聞く おんまか きょろにきゃ そわか 
 


42番 一棵山 佛木寺 大日如来 真言宗御室派 草も木も仏になれる仏木寺 なお頼もしき鬼畜人天 おん あびらうんけん ばさらだとばん 


43番 源光寺 明石寺 千手観音 天台寺門派 聞くならく千手不思議の誓いには 大盤石も軽くあげ石 おん ばさら たらき きりく そわか

44番 菅生山 大宝寺 十一面観音 真言宗豊山派 今の世は大悲のめぐみ菅生山 ついには弥陀の誓いをぞ待つ おんまか きゃろにか そわか


45番 海岸山 岩屋寺 不動明王 真言宗豊山派 大聖の祈る力のげに岩屋 石の中にも極楽ぞある のうまく さんまんだ ばさらだん せんだ まかろしゃだ そわたや うんたらた かんまん  


46番 医王山 浄瑠璃寺 薬師如来 真言宗豊山派 極楽の浄瑠璃世界たくらえば 受くる苦楽は報いならまし おん ころころ せんだり まとうぎ そわか


47番 熊野山 八坂寺 阿弥陀如来 真言宗醍醐派 花を見て歌詠む人は八坂寺 三仏じょうの縁とこそ聞け おん あみりた ていぜい からうん 


48番 清竜山 西林寺 十一面観音 真言宗豊山派 弥陀仏の世界をたずね行きたくば 西の林の寺にまいれよ おんまか きゃろにか そわか  


49番 西林山 浄土寺 釈迦如来 真言宗豊山派 十悪の我が身を捨てずそのままに 浄土の寺へまいりこそすれ のうまく さんまんだ ぼだなん まく 

50番 東山 繁多寺 薬師如来 真言宗豊山派 よろずこそ繁多なりとも怠らず 諸病なかれと望み祈れよ おん ころころ せんだり まとうぎ そわか 


51番 熊野山 石手寺 薬師如来 真言宗豊山派 再方をよそとは見まし安養の 寺にまいりて受くる十楽 おん ころころ せんだり まとうぎ そわか 


52番 龍雲山 太山寺 
十一面観音 真言宗智山派 
太山へ登れば汗の出でけれど 後の世思えば何の苦なし 
おんまか きゃろにか そわか






53番 須賀山 円明寺 阿弥陀如来 真言宗智山派 来迎の弥陀の光の円明寺 照りそうふ影は夜な夜なの月 おん あみりた ていぜい からうん  

54番 近見山 延命寺 不動明王 真言宗豊山派 くもりなき鏡の縁とながむれば 残さず影をうつすものかな のうまく さんまんだ ばさらだん せんだ まかろしゃだ そわたや うんたらた かんまん  
 


55番 別宮山 南光坊 大通智勝如来 真言宗醍醐派 このところ三島に夢のさめぬれば 別宮とても同じ垂迹 おん まか びしゃな じゃなのう ひぶう そわか


56番 金輪山 泰山寺 地蔵菩薩 真言宗醍醐派 みな人のまいりてやがて泰山寺 来世井の引導頼み置きつつ おん かかかび さんまえい そわか 
 


57番 府頭山 栄福寺 阿弥陀如来 高野山真言宗 この世には弓矢を守る八幡なり来世は人を救う弥陀物 おん あみりた ていせい からうん 


58番 作礼山 仙遊寺 千手観音 高野山真言宗 立ち寄りて作礼の堂に休みつつ 六字を唱え経をよむべし おん ばさら たらま きりく 


59番 金光山 国分寺 薬師如来 真言律宗 守護のため建ててあがむる国分寺 いよいよ恵む薬師なりけり おん ころころ せんだり まとうぎ そわか 


60番 石鉄山 横峰寺 大日如来 真言宗御室派 たて横に峰や山辺に寺建てて あまねく人を救うものかな おん あびらうんけん ばさらだとばん 


61番 栴檀山 香園寺 大日如来 真言宗単立 後の世を思えばまいれ香園寺 止めて止まらぬ白滝の水 おん あびらうんけん ばさらばとばん 


62番 天養山 宝寿寺 十一面観音 高野山真言宗 さみだてのあとに出でたる玉の井は 白坪なるや一の宮かは おんまか きゃろにか そわか 


63番 密教山 吉祥寺 毘沙門天 真言宗東寺派 身の内の悪しき悲報を打ち捨てて みな吉祥を望み祈れよ おん べいしら まんだや そわか 


64番 石鉄山 前神寺 阿弥陀如来 真言宗石鉄派 前は神後ろは仏極楽の 万の罪をくだく石鉄 おん あみりた ていぜい からうん 


65番 由霊山 三角寺 十一面観音 高野山真言宗 恐ろしや三つの角にも入るならば 心をまろく慈悲を念ぜよ おんまか きゃろにきゃ そわか  

66番 巨鼈山 雲辺寺 千手観音 真言宗御室派 はるばると雲の辺りの寺に来て 月日を今は麓にぞ見る おん ばさら たらま きりく 

67番 小松尾山 大興寺 薬師如来 真言宗善通寺派 植え置きし小松尾寺を眺むれば 法の教えの風ぞ吹きぬる おん ころころ せんだり まとうが そわか


68番 七宝山 神恵院 阿弥陀如来 真言宗大覚寺派 笛の音も松吹く風も琴弾くも 歌うも舞うも法のこえごえ おん あみりた ていぜい からうん 

69番 七宝山 観音寺 聖観世音菩薩 真言宗大覚寺派 観音の大悲の力強ければ 驚き罪をも引き上げてたべ おん あろきゃ そわか 


70番 七宝山 本山寺 馬頭観音 高野山真言宗 本山に誰が植えける花なれや 春こそ手折れ手向けにぞなる おん あみりとう どはんば うん ばった そわか 

71番 剣五山 弥谷寺 千手観音 真言宗善通寺派 悪人と行き連れなんも弥谷寺 おん ばさら たらま きりく 


72番 我拝師山 曼荼羅寺 大日如来 真言宗善通寺派 わずかにも曼荼羅おがむ人はただ ふたたびみたびかえらざらまし おん あびらうんけん ばさらだどばん 


73番 我拝師山 出釈迦寺 釈迦如来 真言宗御室派 迷いぬる六道衆生救わんと 尊き山にいづる釈迦寺 のうまく さんまんだ ぼだなん ばく 


74番 医王山 甲山寺 薬師如来 真言宗善通寺派 十二神味方に持てる戦には 己れと心かぶと山かな おん ころころ せんだり まとうぎ そわか


75番 五岳山 善通寺 薬師如来 真言宗善通寺派 我れ住まばよも消え果てじ善通寺 深き誓いの法のともし火 おん ころころ せんだり まとうぎ そわか 


76番 鶏足山 金倉寺 薬師如来 天台寺門宗 まことにも神仏僧をひらくれば 真言加持の不思議なり おん ころころ せんだり まとうぎ そわか


77番 桑多山 道隆寺 
薬師如来 真言宗 
願いをば仏道隆に入りはてて 菩提の月を見まく欲しさに 




78番 仏光山 郷照寺 阿弥陀如来 時宗 踊りはね念仏唱う道場寺 拍子をそろえ鐘を打つなり おん あみりた ていせい からうん


79番 金華山 高照院 十一面観音 真言宗御室派 十楽の浮き世の中をたずぬべし 天皇さえもさすらいぞある おんまか きゃろにか そわか 
本四国は崇徳上皇が死後安置された寺で天皇寺ともいう。


80番 白牛山 国分寺 十一面千手観音 古義真言宗御室派 国を分け野山をしのぎ寺々に まいれる人を助けましませ おん ばさら たらま きりく 
 


81番 綾松山 白峯寺 千手観音 真言宗御室派 霜寒く露白妙の露のうち 御名をとなうる法の声々 おん ばさら たらま きりく  


82番 青峰山 根香寺 千手観音 天台系単立 宵の間の妙降る霜の消えぬれば 後こそ鉦の勤行の声 おん ばさら たらま きりく


83番 神毫山 一宮寺 聖観世音菩薩 真言宗御室派 讃岐一宮の御前にあおぎきて 神の心を誰かしらいう おん あろりきゃ そわか 


84番 南面山千光院 屋島寺 十一面千手観音 真言宗御室派 梓弓屋島の宮に詣でつつ 祈りをかけて勇む武士 おん ばさら たらま きりく 


85番 五剣山 八栗寺 聖観世音菩薩 真言宗大覚寺派 煩悩を胸の智火にて八栗をば 修行者ならで誰か知るべき おん あろりきゃ そわか 


86番 補堕落山 志度寺 十一面観音 真言宗善通寺派 いざさらば今宵はここに志度の寺 祈りの声を耳に触れつつ おんまか きゃろにきゃ さわか 


         


           87番 補堕落山 長尾寺 
   聖観世音菩薩 天台宗 
   あしびきの山鳥の尾の長尾寺 秋の夜すが    ら御名を唱えよ
   おんあろりきゃ そわか 





88番 医王山 大窪寺 薬師如来 真言宗 南無薬師諸仏病なかれと願いつつ 詣れる人は大窪の寺 おん ころころ せんだり まとうぎ そわか 


とのうらみち
Innoshima Island,Shimanami Kaido.