凡例
復刻版について
表題
黄葉夕陽村舎詩(全)
奥付
黄葉夕陽村舎詩(全)復刻
昭和五十六年十 月十五日 印刷
昭和五十六年十二月二十日 発行
著者 菅 茶山
編集発行 葦陽文化研究会
広島県福山市御船町一-三-十四
発行 児島書店
広島県福山市元町十二-十五
印刷 内外印刷株式会社
広島県福山市明神町四八-一
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表紙 黄葉夕陽村舎詩(全)
口絵 (写真)4p.
目次 p.1
前編 文化五年迄の詩集・・・・・・・・・・・・・・・・・・7
後編 前編以後文政三年迄の詩集・・・・・・・・359
遺構 後編以後死歿迄の詩集・・・・・・・・・・・・725
後編以後死歿迄の文集・・・・・・・・・・・・927
歿 ボツ 8画
祝『黄葉夕陽村舎詩』復刊 富士川英郎(東京大学名誉教授) p.3-5
「黄葉夕陽村舎詩」復刊によせて 蔵内数太(大阪大学名誉教授) p.6
あとがき 葦陽文化研究会 p.1177-1179
本文
復刻版p.7
黄葉夕陽村舎詩 こうようせきようそんしゃし
復刻版p.8
菅茶山先生著 かんちゃざんせんせいちょ
黄葉夕陽邨舎詩 こうようせきようそんしゃし
皇都書林 汲古堂梓 こうとしょりん きゅうこどうし
(欄外、横書きで右より) 文化壬申歳鐫 ぶんかじんしんのとしきる
[閑話子注]
邨 ソン むら 村の異体字 7画
梓 シ あずさ 11画
歳 歳の異体字 該当漢字なし 山かんむりに咸。ただし咸の口のかわりによこに点3つ
鐫 セン え・る き・る 21画
文化壬申は1812年(文化9年)。
復刻版p.9
刻黄葉夕陽邨舎詩序 こうようせきようそんしゃしを こくするの じょ
京師書肆分備中源子和乞刻茶山先生詩 けいししょし(わけてびちゅう)みなもとのしわに ちゃざんせんせいのしをこくするをこう
浪華書肆尓就余乞之二書肆之乞不期 なにわのしょしにつき よはこれを にしょしにこい ふき
而同先生名詩久*其集之出余輩固所望 しこうしてどうせんせいの めいし ひさしく ( )そのしゅう これ いでて よ ともがら もとより しょぼうす
*是試請緒先生先生不許而ニ書肆之乞 これこころみ しょせんせいにこう せんせいゆるさず しこうして にしょしにこれをこう
益々先生日我*刻己弟信郷遺藳回盾 ますますせんせいいわく われ*こくすでに おとうとのぶふさ わらをのこし かいじゅんす
未果彼答成我之志則我之従彼三乞出肆 いまだかはかのこたえとなり われのこころざし すなわちわれのかれのみたびしゅっしをこうにしたがう
善而語乃斯集遂上木時心信郷遺藳 よくてごのこのしゅう ついにじょうきのときのこころ のぶふさ わらをのこす
魯堂那波先生其師也春水頼翁其旧友 ろうどうなはせんせいは そのしなり しゅんすりらいおうは そのきゅうゆうなり
[閑話子注]
刻黄葉夕陽邨舎詩序 当時の定形だと考えられる。
例えば、酒井シヅ、大鳥蘭三郎「解体新書 全現代語訳」(講談社学術文庫)の原文(読み下し)に、「解体新書を刻するの序」(p.237)とある。
備中 備は備の異体字 にんべん + 各の口が田 ビ 10画 Unicode:4FFB
尓 ジ ニ なんじ しか・り 爾の異体字 5画
藳 こう 藁 コウ わら の旧字 草稿
復刻版p.10
也六如上人其方外知者也其批評應答存各 りくじょしょうにんは そのほうがいをしるものなり そのひひょう おうとうしかく
萹間頼子成春水子也去歳寓干菅氏校閲 へんかんにあり らいしせいはしゅんすいのこなり いぬるとしたまたまかんしのこうえつ
之次点加其言今皆併存刻成徽序干和
余之残*其浚何言特著其鏤**毎不
敢為一之賛益々諸家々言既備也且先
生詩無待手余序具眼者各有り取鳥耳和
富聞表中郎自刻其集幾賣却柳湖荘
衒技求售誰普然来先生之撰則異之不
自影而書肆本之乞之右己則知世望斯集
[閑話子注]
萹 ヘン 13画
子成 頼山陽の字
徽 キ しるし 16画
售 シュウ う・る 11画
鏤 ル、ロウ ちりば・める
復刻版p.11
不翅余輩斯集一書安知使人不有焚筆 とばず よはい このしゅう いっしょ いずくんぞ ひとをして
硯之嘆乎哉 ひっけんのたんを やくこと あらざるを しらしめん かな
文化庚午冬月 ぶんか こうご ふゆのつき
備前 小原正修業夫題弁書 印印 びぜん おはらまさのり ぎょうふ だいして しょをべんず
[閑話子注]
翅 シ つばさ はね 10画
文化庚午 1810年 文化七年 庚午 コウゴ かのえうま
備前 備は備の異体字 * にんべん + 各の口が田 ビ 10画 Unicode:4FFB
小原正修 小原梅坡(おはら ばいは)(1775-1833)岡山藩士 名は正修 字は業夫 号は梅坡
筆硯 文筆生活のたとえ
冬月 十 十一 十二月