生命の誕生と進化
いろいろな問題があるが,結局はここに至る。どこで,どのように誕生したのか,そしてどのように進化したのか。
未来のことは問うまい。考えても際限のないことだから。そして,人知のよくするところではないから。・・考えることはできる。そこから思索することもできる。しかし・・そのようになるかは誰にも予想はできぬ。いわば,永遠のフィクションに留まるしかないのだ。
ならば,過去のこと。過去の始まりのこと,すなわち生命の誕生のことが,本当にわかるのか,と問われると,未来のことと事情は似たりよったりかも知れない。それでも,過去のことについては,語る意味がある。
どのように誕生し,どのように進化したのか。誕生というのは生命の誕生で,まだ人間とは遙かに遠い存在である。進化とはそれから長い道のりを経て,ヒトになる過程である。なぜ,生命をもつもののうち,人類だけがこのような形になったのだろうか。もっと劣る人類。もっと優れた動物はなぜ存在しないのだろうか。