2019年7月14日日曜日

夕凪亭閑話 2010年11月

 
2010年11月1日。月曜日。晴れ時々小雨。
11月になりました。
雨は上がったが、さすがに少し寒いですね。
通勤途上で、暖房をオンにしました。今週はいろいろと行事が多くて何をしているのかわからない感じ。

通り雨が何度か・・・。気温も低い。11月になった、としみじみ思いました。

いろいろ読んだが・・
小池真理子「鍵」(オール讀物2007年2月号)は、急逝した夫の服から、見知らぬ鍵が出てくる。女の直観から、愛人のマンションの鍵ではないかと確信する。夫の情事を知っていて、かつ協力していたに違いない、夫の先輩は、そのことを話しはしないし、詮索するのは意味のないことだから、捨てるのがいいと言う。佳品。

松の剪定について。
ハサミなど使わずに、手作業が基本だとよく言われます。葉の途中で切ると枯れて茶色になるからよくないのだそうです。

2010年11月2日。火曜日。晴れ。
久しぶりによいお天気。
気温は低いが・・・。

今日は一日中デスクワークの予定。腰によくないですね~。

確かに、腰にはよくなかった。しばしば用事もないのに歩き回っていた。

今日はoffice近くのGSが灯油の日。36Lで2360円。@112円。寒い日が続くから、灯油の使用量が日々増えるだろう。

NHKビデオで「世界遺産 アジア・日本編」を見る。万里の長城、アジャンタ石窟群、モヘンジョダロ、アンコールワット、古都・奈良の文化財、屋久島、白神山地が美しい映像で紹介されている。

松の剪定について。
松葉を見ると、長いのと短いのがあることに気づく。今年出た短いのを残し、長いのを手で取る。もちろん全体のバランス、形などに配慮しながら。

 
2010年11月3日。水曜日。文化の日。快晴。
文化の日でお休み。週の半ばにお休みがあるとありがたい。
起きた時は寒かったが、よいお天気。太陽を半分遮っているバベ(ウバメガシ)の高いところを、脚立を出して剪定。他に、サクランボ、タイサンボクに似た木など。それから、練習用の松。これは山歩き中にみつけて採集したもの。

ついでに,梅と百日紅を剪定。梅は中央をもっと高くして全体をまるくすべきだった。サルスベリは太い幹三本を残し,他の細い幹を取り除く。

・・・すばらしい秋晴れでした。桔梗さんの電気炬燵の調子が悪いのでヒーター部分を買いにユーホーへ行ってきました。ヒトいっぱい。


モーリス・ルブラン著、竹西英夫訳「怪盗紳士ルパン」(偕成社 アルセーヌ=ルパン全集1)を読みました。コンテンツは以下の通りです。

1905年-1907年:怪盗紳士ルパン(Arsène Lupin, gentleman-cambrioleur:第一短編集)
ルパン逮捕される(L'Arrestation d'Arsène Lupin)
獄中のアルセーヌ・ルパン(Arsène Lupin en prison)
ルパンの脱獄(L'Évasion d'Arsène Lupin)
ふしぎな旅行者(Le Mystérieux Voyageur)
女王の首飾り(Le Collier de la Reine)
ハートの7(Le Sept de cœur)
アンベール女史の金庫(Le Coffre-fort de Mme Imbert)
黒真珠(La Perle noire)
おそかりしシャーロック・ホームズ(Herlock Sholmès arrive trop tard)

いずれも楽しませていただきました。


DVDでリチャード・ギア主演「レッド・コーナー」を見ました。北京で殺人嫌疑で逮捕された男と、良心派弁護士の成長を絡ませたシリアスな内容の映画です。昔見た、「ミッドナイト・エクスプレス」というのを思い出しました。
2010年11月6日。土曜日。晴れ。
文化の日もあって、いろいろとしようと考えていた一週間でしたが、思った以上に忙しくて、ご無沙汰でした。

連日、秋晴れのよいお天気が続いているのに、庭にも出ず、・・ちょっと残念。読書もすすまず。庭はツワブキが少しずつ大きくなって黄色い花がきれいです。

朝、買い物。午後2時間ほど出勤。
買い物のついでに本屋に寄ったので、「新・要説 大鏡・増鏡」(日栄社)という高校生向き参考書を買ってきた。名著の学参の復刊というのもいくらかあったので関心をもったが、読む時間がないので買わなかった。

笹沢佐保「真田十勇士 巻の一」(光文社文庫)。
猿飛佐助の活躍するおもしろいお話です。小学生の頃、おもしろいドラマがあった。夕方のテレビで見て「六文銭の旗のもと・・」というのを今でも覚えている。原作というわけではないが同名のものを探したらあったので・・・。なお待川文庫のものは「少年小説大系」の別巻2に収録されているが、今は読まない。

2010年11月7日。日曜日。雨後晴れ。
 朝起きたら雨。すぐに止む。

朝2時間ほど出勤。

午後因島へ。

ギボン著、中野好之訳「ローマ帝国衰亡史 Ⅸ」(筑摩書房)。衰退していく東ローマ帝国の周辺のイスラム諸国のようす。

古いビデオで「マトリックス」を見る。おもしろいのだが、よくわからない。

2010年11月8日。月曜日。晴れ。
超快晴です。
朝起きると少し暗いのですが、寒くはなかった。カラマーゾフをまた読まなければ、と起きてすぐ思った。岩波文庫と例の光文社古典文庫。ともに、二階の階段を上がったところにある。・・・結局、朝は取りに行かなかった。岩波新書の「ガリレオ・ガリレイ」と中公新書の「島原の乱」のほうが気になるからである。
ガリレオの著作は、思っていたより簡単にweb上に発見。もちろん、イタリア語。昔、ローマの夜を散歩をしたことがある。看板はラテン語読みしたらおよその意味はわかった。だからと言って、ガリレオの手紙や著作が読めるわけではない。イタリア語の辞書もある。入門書もある。やはり、翻訳のあるものは翻訳を先に・・・。

島原の乱は、いわば伝説化された創作物語のほうに引き寄せられて解釈しがちであるが、少しばかりは見えてきた。また、最近の歴史学の成果がこういう本にも現れていて、読む価値は大いにある。

島原へは、島原城へは一度行った。西の公園に「まぼろしの邪馬台国」の著者、宮崎康平さんの文学碑があった。残念ながら、原城跡のほうへは行っていない。島原からフェリーに乗って、有明湾を渡って、天草五橋の一つの橋の下を通って、三角港へあがった。
また、後年、小浜温泉には二泊し雲仙岳も見に行った。  
機会があったら天草と島原半島先端にも訪ねてみたいものだ。
「島原の乱」の第一章と第六章を読んだ。一章には驚かされた。思っていたよりもかなり違ったぞ。六章は当時、いやそれ以前からの宗教のようす。


佐藤勝彦「インフレーション宇宙論」(講談社ブルーバックス)を借りてきた。まず最終章「第6章『人間原理』という考え方」から読む。
「人間原理」などというものを私は信じないが、宇宙論というのは天文学のよくできた嗣子であるが、天文学の出自が占星術にあるということを、未だに引き継いでいるということだろう。お里が知れるというようなものだが、畏敬の念と想像力の発露を忘れないためにも、いいのかも知れない。

午後になって曇り、夕方には風が出た。
通勤路に近い雑司池の周辺では、山漆の葉が赤く染まり、晩秋の面影が濃い。
家の近くの公園の桜の葉が真っ赤だ。今夜はかなり散るかもしれない。 
2010年11月9日。火曜日。晴れ。
晩秋と思うか初冬と思うかは、人によって違って当然です。その中間、まさに「うつりかわり」の頃です。
冷たい風が紅葉した木の葉をゆさぶっています。しかし太陽は明るく斜めに窓から差し込んでいます。

今朝は風呂に入ってからストレッチをしながら、NHKビデオで「新シルクロード 第2集 シバの女王の末裔たち」を見ました。乳香で栄えた王国は滅び、今はそれに代わる物として石油があるという発想は、よいと思いました。そしてサウジアラビアへの周辺諸国からの出稼ぎ。安い賃金で働いています。どこも同じですね。

例の本、「第5章 インフレーションが予言するマルチバース」を読んだところです。マルチバースというのはブラックホールの話あたりからでていたのですが、インフレーションからでも当然起きるということが説明されております。

次に「島原の乱」では「第五章 原城籠城」。幕府軍のことはさておき、反乱軍のほうを記しておこう。p.157にある。
1637年(寛永14年)12月1日。天草四郎の指令により、籠城開始。
 米の搬入。
12月3日。天草四郎入城。
4~5日。島原の一揆人入城完了。
9日。天草一揆人(約2700人)入城完了。
ということである。

次に昨日読まなかった「カラマーゾフの兄弟」
フョードル殺しから見ていきたい。しばらく、テキストは例の亀山郁夫約の光文社古典新訳文庫。古典新訳文庫などというのはあるい意味ではコピーそのものだから、光文社文庫と呼んでかまわないと思う。その3巻目である。

「第3部 第9編予審 2パニック」のところを見てみよう。
なぜかマルファが目覚めたときにはベッドにいなかった夫のグリゴーリーが妻のマルファに「殺した。...父親を殺しやがった。...何をわめいている、ばか、走ってだれか呼んでこい」と言います。(p.357)
また、それより少し前、「さっき九時ごろ」の大声について、「グリゴーリーが、すでに塀の上に馬乗りになっているドミートリーの足に両手でしがみつき、『父殺し!』と叫んだ声だった」(p.359)

これだけだったら、犯人はドミートリーということになってしまいます。果たしてそうでしょうか。犯人がドミートリーだったら、以下の長い話は何なのだろうか、ということになってしまいます。 

この「2 パニック」はおもしろい構成になっている。前半で警察署長のエピソードからそこに集う検事補、行政監察医、予審判事などが登場する。そして、惨劇へ話題転換が、さりげなく、見事に進む。
「ペルホーチンを待ち受けていたのは、フョドール・カラマーゾフがその夜、自宅でじっさいに殺され、金を奪われたという仰天するようなニュースだった。」(p.355)という具合に。
そして、後半が犯行の状況。「手短に話そう。頭を打ち割られたフョードールは、即死状態だった。」(p.360)と続く。
これ以下を読んでも犯人が誰かはわからない。しかし、読みとれば様々な意図が書かれていることがわかる。


今日は灯油の日。ついでにガソリンも。レギュラー38L、4560円。@120円。灯油36.01L、2360円。@65.56円。

そしてまた、今日は整体の日。内部の筋肉を柔らかくし、そしてずれた関節を矯正してもらった。疲労度高し。早く寝ることにしよう。
2010年11月11日。木曜日。晴れ。
今朝の出勤時の車外気温は6℃。
さすがに寒くなりました。
officeは南向きに窓があってよく日は入っているのですが、それでも昨日からエアコンを入れております。もちろんhomeでも。

久々にhome page作りに精を出していたら、腰が痛くなった。やはりデスクでPC操作は要注意です。

NHKDVDで「新シリーズ 街道をゆく」で「第9回 島原・天草の諸道」を見る。狭い耕地。でも美しい。行ってみたいものです。

一太郎文書をwebに上げるのに変換すると罫線が壊れます。どうすればよいか色々と試みてみました。フロントページへコピーの代わりに、htmで保存、さらにコピー、word文書に変えて変換orコピーなどなど・・。容量的な問題はあると思いますが、一太郎から画像へ変換というのがきれいに(当たり前ですが)できることがわかりました。upにも成功した。修正は元ですることになる。頁できれるので、そこも調整が必用です。 少しまた無理な姿勢。要注意!

2010年11月12日。金曜日。朝雨。後晴れ。
朝思いがけない雨だったがすぐにやんだ。
相変わらず寒い日だが、午後になって気温が少し上がったのが、窓を開けているところが多かった。

いよいよ週末であるが、今週も仕事。先週が土日、わずかではあるが仕事であったので、ノンストップが続いている。しかし、フルタイムではないので、そんなに疲労は蓄積しない。ただ、夕凪亭でのんびりする時間が少ないのは寂しい。一週間後には孫が顔を見せに来るということだから、元気を出してがんばるとしよう。

昨日も書いたホームページ作りは、一太郎文書を画像で保存する形でUPできるようになった。もとの文書はこれまで通りだから、修正しやすい。できあがったらHTML版も作ってもいいが、それは後のはなし。

佐藤勝彦「インフレーション宇宙論」(講談社ブルーバックス)を読んだ。インフレーション理論により、宇宙論の多くのことが解釈できることがよくわかった。
2010年11月14日。日曜日。晴れ。
昨日から仕事で山口へ行って来た。野も山も紅葉がきれい。もう今年も間もなく終わるという一抹の寂しさ。

福岡伸一「エッジ エフェクト 対談集」(朝日新聞社)を読んだ。

風邪気味。これは土曜日の朝から、既に。金曜日の風呂上がりの体操がいけない。暑い暑いといつまでも服を着ないから、風邪を引いたようだ。

2010年11月15日。月曜日。晴れ。
風邪はまだ治りません。
年をとると、ちょっとした風邪でもこたえますね。
今日はショウガ湯を作ってもらって飲みました。少し楽になったかな。レモンがあれば蜂蜜レモンにするのだけれど、今切らしていたので。

NHKDVDで「地球大進化 第二集 全球凍結 大型生物誕生の跡」を見た。
六億年前に地球が完全に凍結していたという説。
メタン菌はメタンを作る。これが地球温暖化ガス。光合成細菌は酸素を作る。酸素が多く成りすぎるとメタンがなくなって寒くなったというわけ。

しかし、温泉のようなところで生き延びた微生物はその後巨大化していきます。その原因はコラーゲンを体内で作ることができるようになったからだと言われております。そこまでが生命誕生から35億年です。

その巨大化の原因、あるいはコラーゲンが作り出された原因は酸素です。全球凍結によって多くの微生物が死にたえ、栄養素が余ります。特に海底に貯まっています。凍結は火山活動による二酸化炭素の温室効果により地球が暖かくなって解消します。高温の海面の結果スーパーハリケーンが起こり、海の水はかきまわされ、海底の栄養素が海面にでてきます。その結果、生き延びていた光合成細菌が大繁殖して酸素を豊富に作ったというわけです。その酸素のおかげで生き延びた微生物の巨大化が進んだということです。なかなか進化のメカニズムは複雑です。
2010年11月16日。火曜日。晴れ。
HP作りにかなりの時間を費やしています。仕事の関係といえば、そうだし、趣味的なと呼ばれればそうでもあるし、昔やったものを整理していると言ったほうが近い。懐古趣味。でも、楽しく充実している。

要するに、PCのうちのわかりやすい機能だけを使う作業というのは快感があるということです。ある意味では、欲望に負けているとも。PCで遊ばずに仕事をせよ、とも言える。

残りの時間が貴重でもある。時間がありすぎるよりも、楽しい。
2010年11月17日。水曜日。晴れ。
8時過ぎの出勤時の車外気温が7℃である。もう少し夕凪亭でのんびりしておきたい気持ちであったが、そうしていればいつまでも、部屋の中にいるだけであろう。こうして出て行くことのいかに健康的であるか、改めて思った。

NHKの「名曲アルバム ロシア・北欧編」で雪に覆われているロシアの光景をみていると、温暖化も悪くないなと、ロシア人は思っているのではないかと思った。

ところで、今日の新聞を読んでいて、裁判長が控訴を勧めると語ったとあるのには、空いた口が塞がらなかった。倫理と論理を勘違いしているのではないだろうか。判決というものの重みが伝わってこないではないか。そして、いつも奇妙に思うのは死刑に関して。判決としての死刑と、執行としての死刑が別のものとして扱われる。こちらも裁判の判決というものを軽視している。
このところ,途中で止める本が多かった。次もそんな予感がするが,福岡伸一「もう牛を食べても安心か」(文春新書)を読み始める。久し振りのプリオン問題。
2010年11月18日。木曜日。晴れ。
晩秋の安定した天気が続いている。
風邪気味のせいで11時に寝るようにしていたら、6時前に眼が覚める。
そしてまた、朝風呂に入るのをやめると、出勤前に少し時間がとれる。
NHKDVDで「新シリーズ 街道をゆく3」の残りを見る。北海道、越前、大徳寺。

2010年11月20日。土曜日。晴れ。
昨日のこと。
4時過ぎに起床。少し仕事。
研究会で、旧職員の方など多数来られる。
そして、若い人たちの活躍。
私など出る幕はない。
夜は、いつの間にかうとうと。電気を消して寝たのは10時過ぎ。

今日のこと。
やはり4時過ぎに起きる。
いろいろと、仕事。
孫が来るので午前中は部屋の片づけ。といっても机の上のものを別のところに移して、その机を窓側へ移動しただけ。正午のどこかのサイレンとともにやってきた。一月振りに見るとまた大きくなっていた。

午後、昼寝。
夕方、ビールの買い出しを兼ねて散歩。公園の桜は黄葉・赤化して大半は散ってなくなっている。

夜、孫を風呂に入れてやる。ずっと昔、子供を風呂に入れていた。猫ぐらいの大きさで、気持ちよく入っていたのを思い出す。

今の孫はかなり大きくなっているのに、風呂は嫌いだとみえてよく泣く。でも、こちらも昔の感をとりもどしたので、少し泣かなくなった。そのうち喜んで入るだろう。
2010年11月21日。日曜日。晴れ。
6時過ぎに起きた。
孫たちが来ているので、二階で寝た。
少し寒い。
昨夜は孫は泣かなかったそうなので、夕凪亭で寝てもよかったということになるが、あくまでも結果論。

朝からよく晴れている。2週続けて土日出勤だったので、久し振りに土日の朝を夕凪亭で過ごしている。午前中は日がよく入って快適。いまはまだ入って来ないが。(7:07)

そして、その後、朝日の当たる部屋でお仕事&読書。

午後、因島へ。先週行っていないので、わからないが、今年はじめて道端でみかんを売っていたので買う。小粒なれども甘くておいしい。

夕方、フタバ書店へ。いい本がいっぱいあるけれど、買えませんね。

2010年11月22日。月曜日。雨。
朝から曇り。飛び石連休で、今日は仕事日。
朝から孫くんは笑顔を振りまいていた。
ロシア語を少し聞いて、ラジオ体操とストレッチをして出勤。
小さな雨が。すぐに止むでしょう。
今日は締め切りの申請書を5時までに出して、あとは好きなことを・・・。

その後本格的に降りだし、一日中雨でした。

今日は19日放送分のハイビジョン特集「鴎外の恋人~百二十年後の真実~」 を見ました。ドイツからはるばる帰国後の鴎外を訪ねて来て、一月後に帰されたエリスという女性の存在は「舞姫」は鴎外をモデルにしており、ドイツで知り合っていた踊り子(やや娼婦というイメージがつきまとう)が、いたということを予感させました。しかし、あくまでも、踊り子が鴎外を追ってきた、というように書かれていたと思います。
ハイビジョンでは鴎外の恋人で鴎外の帰国に合わせて、別の船で来日したということでした。そして、鴎外は母親を説得できずに、エリスをドイツに帰らせたという、鴎外の痛恨の一時を描いております。ですから「舞姫」は鴎外の懺悔ということになるのでしょうか。

15年ほど前にやっていたVisual Basicのソフトと解説本を探したらすぐに出てきたので、やってみた。おもしろい。当時はWindowsをはじめたばかりで、随分奇異な思いをしたことであるが、多くの操作が今では当たり前になっているのではるかに打ちやすい。
2010年11月23日。勤労感謝の日。晴れ。
二階に上がるとパソコン関係の本が山のようにある。基本的なものから応用的なものまで。自分で買った物もあれば子供たちが買った物もあります。

10年ほど前にコンピュータ関係の本を読むのはやめているので、その間自分で買ったものはないわけです。

いろいろな言語を少しだけ覗いて、子供がプログラミングをはじめたので、すべて止めて、ワープロを使う程度ですべて浅くやり過ごして来た10年間だったと思います。

少し興味があるので、ちょっと再開してみようかなと、本棚を探したら、結構おもしろそうな本がありました。しばらく読んでみることにしましょう。

さて、1台降ろしてきて、これをVisual Basicなどの遊びように使うことにしました。実はBorland C++というのもあるのだけれど、これは難しくてわからなかった。おそらく今やってもおなじことだろう。discはあってもシリアルNoが見えないから、無理だろうし。

午後になって、愛嬌を振りまいていた孫君が帰っていった。これでまたしばらくは静かな生活が続く。冷たい風に秋の深まりを感じますね。

officeのアカウントへhomeからアクセスすべく再再度チャレンジ。何とかできるようになった。

3時から4時半まで、お昼寝。そして5時から、整体。1時間たっぷりと、骨を押さえていただき、さらに棘のある骨を押していただく。ぐったり、ふらふら。今日のはよく応えた。回を重ねるごとに深いところを整えていただくので、その分疲労も大きい。

ドストエフスキーの「白痴」(米川正夫訳、河出書房新社)を終わった。若い頃見た「卒業」という映画は結婚式を終えて教会から出てきた花嫁を奪うというものだったが、こちらは、結婚式の朝、花嫁が失踪し殺されるというお話。その朝のところから終局までの見事な展開はすばらしい。ここだけのために長い前半はある、と言ってもよいだろう。

2010年11月24日。水曜日。晴れ。
今日もよいお天気。さあ、仕事だ。

・・・いろいろ忙しかった。Visual C++2010 と Visual basic2010 の無料版をダウンロードしたりして・・・。officeのPCに。

夕凪亭では、そうゆうお遊び用のPCのデイスプレイを置いたので、結局横120センチの机上が2つのデイスプレイしとキーボードに占領された形になった。それで、本を読むために来客用のテーブルを使うことにした。正確に書くと、読むためだけならベッドで寝ころんで読むので、鉛筆を使うときのために、と書けばいいだろうか。

孫君が忘れていったおもちゃをゆうパックの一番小さい箱で送った。オヤスミグッヅの一つだから困るのだそうだ。 

こんな調子だから、読書が進まないのは仕方がない。外は満月を過ぎて小さくなっていく月が煌々と照っている。寒い。

そして、眠くなった。

2010年11月25日。木曜日。晴れ。夜一時小雨。
今日は11月25日ですから、三島由紀夫さんの命日です。もう40年ですからね・・・。
最近、全集をよく開いているので、特別に何かを読んで、偲ぶということは今日はありませんが、それでも写真集を開いてみるのもよいかも、です。

6時過ぎに起きて、フランス語とラジオ体操をしたところ。もう少し出勤まで時間があります。

夜になって雨がふってきた。やや寒い。

久し振りにAccessを開く。でもすることがないような。むしろExcelのほうを活用すべきかな。

夕食後、若紫のところを少し読んで、うとうととしていたら8時。起きてAccessでアクセクしていたら、もうこんな時間。雨はほんのわずか降っただけで、今は月が出ている。

今日はラジオ体操(第1,2通して)を朝昼晩と3回もした。思い切って激しくするのがいいようです。
2010年11月26日。金曜日。晴れ。
ナンテンやマンリョウが色づいてきました。ツワブキはまだがんばっています。朝日が当たった雲が光っている。
少し眠いが金曜日の朝時間ともに元気回復。
出勤までの一時間、ストレッチと語学。

8時6分発。これは少し遅いだけだが、よくなかった。山を登ってくる高校生が多い。それに降りていくにしたがって、車は増える。・・ということで、8時までに出ると、やはりよいのだ。

まずはAccess。やはり、かなりの部分があやしい。昔作ったものをもう一度出してみたほうがいいかも。

それから、publicなほうのHPの更新。新規ファイルがうまくUPできなくていたずらに時間を費やす。背景などを変える方法に気づき少し進歩。

図書館に寄って帰る。学研の「絵で見る楽しい古典⑤ 今昔物語」。こういうのは、若い頃バカにしていたこともあるが、今ではけっこうおもいしろい。長いものをすべて読むわけにいかないので、子供用にまとめられたものが、手早くてよい。

2010年11月27日。土曜日。晴れ。
朝起きて、やはり寒いので、夕凪亭をカーテンで三分の二に仕切りました。夏にベッドを入れたので、今年は難しいかなと思っていたのですが、なんとか、なりました。テレビモニターと炬燵がカーテンの奧になってしまった。

因島へ行き、柘植の剪定。電動の鋸を、生け垣バリカンと言うのだそうです。速くできるようですが、でもくたびれます。

福岡伸一「もう牛を食べても安心か」(文春新書)。やっと終わりました。例の動的平衡というのはおもしろいのですが、論理的に無理があると思います。例えば、炭素をプラスチックに固定して埋め立てるのは自然に反している。燃やすして炭素循環にする方が、自然の理にかなっている、などどあります。人間が燃やすのだから、自然の理も何もありません。

また長い時間をかけて平衡に達するのだそうですが、それと「やがて狂牛病は世界の果てのごくかぎられた場所に封じ込められた風土病に還り、人々の記憶から消えていくことになるはずである」というのが繋がるとは思いません。

・・ということで福岡さんの動的平衡云々というのは、ついていけませんね。

それからプルシナーについての書き方には疑問を感じました。未解決の問題を洗い出し、それについて策略を練るのは自然科学の常道だと思います。それがなぜ、プルシナーがするといけないのか。そうして、総説で「プリオン」の命名をするわけですが、理論物理学の世界では他人の研究データを元にさらに論を進めるのも当然です。プルシナーのやったことは間違ったことではないと思います。ただ、学説が確定しないのは事実でしょうが、それと人物論は別に論ずべきものだと思いました。


「絵で見る楽しい古典⑤ 今昔物語」(学研)。今昔物語は、新旧の岩波の大系本、小学館の古典文学全集ともに、私の嫌いなカタカナが本文に採用されていて、嫌いです。新潮日本古典文学集成がひらがなでしたので、買いましたが、なかなか読めません。・・・だから、こういうのもいいのです。
 
2010年11月28日。日曜日。晴れ。
11月最後の日曜日。やりたいこといっぱいの充実日曜日になる予定。午後、お昼寝かも・・。

いつものように6時半に起きて朝食。7時頃からラジオ体操と読書など。
ドストエフスキーの「初恋」(米川正夫訳、河出書房新社)を読む。これはややまぎらわしい。原題は「少年物語」(1857)で後に改題されて「小さい英雄」(Маленький герой) となっている。訳者によったら「小英雄」となるかもしれない。

昼前からPCで遊ぶ。

夜、「若紫」終わる。

 
 
2010年11月29日。月曜日。晴れ。
なかなか寒い朝です。
土曜日に、車を屋根のないところに置いてそのまま移動してなかったので、今朝はフロントガラスが凍っていました。すぐ隣りに水道の栓がありましたので、少しかけるとすぐに解消しました。午前8時の車外温度は4℃ですから驚きです。

夕凪亭は少し前からカーテンで仕切っていますから、今夜のような日もすぐに暖かくなります。


2Tのハードディスクを買ってきました。でも、型が違ってあわないのです。涙。こうして、どんどん器機は変わっていき古い物は合わなくなるのです。
少し勿体ないような気持ちもするが、このような形で業界が発展してきたのですから、仕方がないですね。

自動車や衣類のように安くて丈夫というものになれば、メンテナンスや買い換えの需要は減って、業界は不況になります。今のPC業界も、わざわざ新しいPCを買わなくても、今ので十分使える、という気分が蔓延したら、不景気風に襲われるのは眼に見えています。買い換えなくては、損だ、時間や労力の無駄だと思わせるほどの変化を絶えず作っていくことが大切なのでしょうね。

でもハードディスクの形は大きいのだから、わざわざ接続ピンを小さくすることはなかろうと、思いました。

Crystal(夕凪亭)とは違う、お仕事のほうのHP(http:// home.hi roshima -u.ac.j p/kashi /ka/aa1 .htm)を少しずつ作っています。古い資料を見直そうというわけです。古い物で、見苦しいところだらけで。少しずつ修正加筆していきたいと思っております。

 
 
 
2010年11月30日。火曜日。晴れ。
朝6時半に起きると、外はまだ暗い。
朝ご飯が終わって、Advanced1000を聞く。10トラックぐらいしか同時再生にかけてないのにMedia Playerが2度目の再生あたりから暴走する。
フランス語を1トラックづつ再生。「末摘花」を少し読んで出勤。やはり8時前に出ると、市街地に近づいても車がめちゃくちゃ増えないので快適。

さてさて、昨日の2T・HDの件ですが、従来のがP-SASすなわちパラレルだったのが、新タイプで、C-SASすなわちシリアルに変わっていて、そちらのHDを買ったので、あわてたわけです。幸い6年前に買ったその機種にはマザーボードにC-SASポートが2つあり、ケーブルもついていました。残るは電源だけです。これもケーブルを490円で購入して、組み込み完了。内部は狭いところでひしめきあっているようです。

BIOSが認識したので、成功。あとはどうやってフォーマットするんだ? 前のときのことは既に記憶にない。結局、ハードウエアの管理のところから、milfortさんにやってもらうことにしました。

これで3台のPCにかなりのHDをつけたことになる。その3つとも同じように動作して、どれかが故障しても対応できるようにしたいものである。もちろん、日常的には、作業の種類によって使い分けるのだが。ただ、いずれも本体は古い。

あ、気がつけば、11月が今日で終わりだ。1日少ないのが、ひどく応える。
いろいろあったが、稔りの秋、と呼ぶにふさわしい。腰痛は、完治ではないが、整体のおかげで、快方に向かっている。

そのいろいろは、総括してみてもいいのだが、夕凪亭閑話に書いているので、今日はやめる。この色々な試みをもう少し続けてみようと思っていると、記すに留めよう。 御愛読を感謝です。

 
 
今年100冊目。
モーリス・ルブラン著、竹西英夫訳「怪盗紳士ルパン」(偕成社 アルセーヌ=ルパン全集1)。
今年101冊目。
笹沢佐保「真田十勇士 巻の一」(光文社文庫)。
今年102冊目。
ギボン著、中野好之訳「ローマ帝国衰亡史 Ⅸ」(筑摩書房)。
今年103冊目。
佐藤勝彦「インフレーション宇宙論」(講談社ブルーバックス)。
今年104冊目。
福岡伸一「エッジ エフェクト 対談集」(朝日新聞社)。
今年105冊目。
福岡伸一「もう牛を食べても安心か」(文春新書)。
今年106冊目。
「絵で見る楽しい古典⑤ 今昔物語」(学研)。
 
 
今月見た映画TV等。
NHKビデオ「世界遺産 アジア・日本編」
「レッド・コーナー」
「マトリックス」
NHKビデオ「新シルクロード 第2集 シバの女王の末裔たち」
NHKスペシャル「地球大進化 第二集 全球凍結 大型生物誕生の跡」。
NHKDVD「新シリーズ 街道をゆく3」。
NHKスペシャル「地球大進化 第三集」。 
ハイビジョン特集「鴎外の恋人~百二十年後の真実~」 。