2019年7月15日月曜日

夕凪亭閑話 2013年11月

 
2013年11月1日。金曜日。晴れ。
十一月になった。六時半に起きる。八時前に朝食、散歩。一日中おだやかな天気。二時過ぎにNHK教育で世界史(ラテンアメリカの独立)、生物(動物の行動と遺伝子)、日本史(開国と倒幕)を見る。
「天皇の世紀 五 長州」、京都十四、長州藩では藩主の上京を待って攻撃するか否か議論が分かれるが、遂に攻撃することとなった。十五。長州藩の攻撃が始まる。が、弱い。慶喜の対応が迅速である。
放送大学のオープンコースウェアで「発音をめぐる冒険」の第1回目を見た。
他に、
薄田泣菫「草の親しみ」「黒猫」
太宰治「或る忠告」「ア、秋」
福島正夫「「世界史」の問題と飯塚浩二氏のことなど」
李恢成「地下生活者の反語」
大橋健三郎「ドストエーフスキイとアメリカ文学」
吉田精一「漱石と芥川」
など。
 
 
2013年11月2日。土曜日。曇り。
朝から曇り。曇天下、石蕗の黄色い花が勢いよく咲いている。その傍に白桃のの大輪の椿一輪。雲って気温が低いと秋が深まった感じが強い。
「天皇の世紀 五 長州」、京都十六。慶喜は奮戦する。しかし、公家の中には長州に肩入れする者などある。和睦せよとも言い出され慶喜は拒否する。
他に、
大江健三郎「折口信夫-リアリストの感懐詩人」「憲法第九条について」
遠藤周作「現代にとって文学とは何か」「私の小説作法」「わが小説」
など。
 
2013年11月3日。日曜日。曇り後雨。
午後になって雨。
「天皇の世紀 五 長州」、京都十七。元冶元年(1864)7月21日、真木和泉ら天王山に自刃し、19日に始まった長州藩の京討ち入りは、慶喜の勝利に終わった。
他に、
土屋文明「万葉集を読みはじめた頃」
青野季吉「源氏入門」
福原麟倫太郎「山岸君の新注源氏物語」
など。
 
2013年11月4日。月曜日。晴れ。
秋晴れの快晴。だが、風強く、午後気温が下がった。
「天皇の世紀 五 長州」、京都十八。禁門の変の後日談。こちらが禁門の変(蛤御門の変)、七卿都落ちの件が後に8月18日の政変と呼ばれた。禁門の変の後日談。長州藩壊滅後、禁裏の庭に十津川の士が輿を要して集まっていたという怪事。一方、上京中の長州藩主ら本隊は京の事変の壊滅的な敗走の報を得て、藩地に戻る。更に外国軍艦の襲来の予報が届く。文字通りの内憂外患。
他に、
大野晋「平安時代に何故一人の女が源氏物語を書いたか」
山岸徳平「源氏物語の思出」
など。
2013年11月5日。火曜日。晴れ。
秋晴れのよいお天気。整体の日。BSで「大いなる西部」を見る。
「天皇の世紀 五 長州」、長州一。英国で馬関海峡での外国船襲撃のニュースを見て急遽帰国した井上聞多と伊藤博文は横浜の商人の紹介によって公使オールコックにその意を述べ長州まで送ってもらい、藩主に攘夷の無謀なることを説くも、その説を入れる余地は地元にはなかった。禁門の変の起こる二ヶ月ほど前のことである。
他に、
山岸徳平「書物の仕立て方 書誌学の話一三」
林屋辰三郎「御伽草子の環境」
木俣修「近代短歌における古今集の享受」
など。
 
2013年11月6日。水曜日。晴れ。
最低気温が10℃より下がった。少し肌寒い朝であったが、一日中よいお天気に恵まれた秋の日。櫻もハナミヅキも真っ赤になって、晩秋の感が強い。
「天皇の世紀 五 長州」、長州二。イギリス等四国艦隊が攻めてくる。藩論はひっくり返り伊藤、井上に和平交渉を命ず。今更何をという思いであろうが、従う。しかし伊藤は間に合わず、二番手の井上が向かう。こちらも間に合わずついに攻撃が開始された。
NHK教育で「名著・奥の細道」、フランス語、高校講座で化学、物理、地学など見る。それに放送大学なども。
他に、
伊藤左千夫「守の家」「八幡の森」
内藤湖南「禹貢製作の時代」「大阪の町人と學問」
阿川弘之「万葉集と私」
柴生田稔「万葉集の読み方」
高橋康雄「戦争中の乱歩」
江戸川乱歩「小酒井不木氏のこと」「日本の誇り得る探偵小説」
八木誠一「キリスト教的生の立場とニーチェ」
 
 
 
2013年11月7日。木曜日。曇り、一時小雨。後晴れ。
きわめてわずかの小雨で曇り空のもと散歩。のち秋晴れの快晴。気温も高く暖かい。
「天皇の世紀 五 長州」、長州、三、四。四国艦隊の一方的攻撃に敗退。間に合わなかった和平交渉をする。井上多聞、伊藤博文、そして高杉晋作の出番である。時代が大変早い勢い進んでいる。古い頭脳ではもはや藩を維持することができないのだ。
BSで「眠狂四郎女地獄」を見る。「テレビでスペイン語」。放送大学の「現代化学」を見る。
他に、
中里恒子「浄瑠璃寺へ行ってみて」
白井健三郎「「菜穂子」を再読して」
福永武彦「堀辰雄に学んだこと」
山室静「堀さんの思い出」
下村寅太郎「福原麟太郎さんのこと」
近藤いね子「福原先生の思い出」
福原麟太郎「わが身の上をきかれて」「夏の序曲」
小川国夫「ベアトリーチェ」
高階秀爾「(ブレイク恋人たちのつむじ風)解説」
本居宣長「一六 中御門宣胤卿の記」「一七 吉田兼倶卿日本記御談義の事」
渡辺格「現代物理学の超克は可能か」
など。
 
 
2013年11月8日。金曜日。晴れ。
7時に起きる。朝食。散歩。一日中秋晴れのよいお天気。
「天皇の世紀 五 長州」、長州、五、六。長州敗戦とその後。なおこの四国艦隊攻撃は幕府の容認のもとで行われた。フランスは当初イギリスのやり方とは距離置いていて、幕府の援助をしようとする側であったから、参戦しないつもりであった。しかし、幕府の方針だと聞き、また幕府の慫慂によって参戦した。幕府側の思惑では、イギリスの独走を牽制するために、フランスの参加が好ましかった。事実、敗戦後、イギリスは彦島の租借を要求してきたが、強引には要求しなかった。フランスの存在があったからである。ということで、このフランス軍の参戦を慫慂した幕府の高官は見事な外交手腕を発揮したともいえる。権威も方針もなかった幕府の最後の大輪の花火だった。一方、イギリス軍は和平交渉とその後の長州藩との応対で薩摩藩と同様地方藩である長州藩に信頼を寄せるようになる。これこそ倒幕への大きな流れが生じたわけである。生麦事件でイギリスと戦争をした薩摩といい、下関で商船を攻撃した長州といい、いずれも負けながら、攘夷などという幻・悪夢からいち早く覚めて、新しい時代へと向かったことは確かである。
他に、
折口信夫「狐の田舎わたらひ」「歌舞伎とをどり」
桑原隲藏「支那人の食人肉風習」
田中美知太郎「哲学の根本問題」「古典研究における解釈の問題」「出隆著『西洋哲学史第一巻』書評」(全集5)
谷沢永一「司馬さん来訪」
司馬遼太郎「1 この国のかたち」「2 朱子学の作用」(全集66)
L.Boltzmann、前川太市訳「電磁的な光の理論から熱輻射の温度依存性に関するStefanの法則を導出すること」(物理学古典論文叢書1)
E.Segre、谷川安孝訳「反陽子の創成」
A.S.Groot,F.G.Rothman、茂木健一郎他訳「コンピューターの予言と、生体内にある真理」
D.I.Mendelejefe、阪上正信訳・解説「元素の性質と原子量の関係について」(化学の原典8)
など。

2013年11月9日。土曜日。晴れ。
朝から曇り。
「天皇の世紀 五 長州」、長州、七。イギリス公使はオールコックからパークスに代わる。そしてパークスはミカドに積極的に交渉しようとして大坂に艦隊を向ける。イギリスは幕府を見限っているのだ。
他に、
村上陽一郎「古典から現代への架け橋」
筈見有弘「世界の文学・映画ノート⑱古典文学集」
福原麟太郎「樽干し場」「亥の子」「おさなき日々に」
など。

2013年11月10日。日曜日。曇り時々雨。
もう、11月も10日。時間の流れが速い
朝から小雨。その後止んで晴れ間が一時的に見えたが、厚い雲がしばしば湧く。時々雨が降る。
「天皇の世紀 五 長州」、長州、八。西郷隆盛が勝海舟に会う。そして勝の人物に魅了される。西郷ほどの人が感服するのだから、勝海舟という人はよっぽどの人物だったのだろう。
他に、
村上陽一郎「分析的思考のアポリア」(現代思想1973.1)
渡辺格「現代生物学の思想」(現代思想1973.1)
山崎一雄「正倉院のガラス器具と大仏の鍍金」
森一郎「浮舟は救済されたか」(国文学1980.5)
など。

2013年11月11日。月曜日。晴れ。
最高気温15℃。明日も同じような天気か。風が時折吹いている。晩秋がいきなり初冬に変わった感じ。北のほうでは雪が降っているという。そしてあまり台風の来ないフィリピンで大被害。岩波新書の「バナナと日本人」に、台風はフィリピン以北で発生するので根の浅い麻やバナナがよく育つとあったと記憶している。その辺りで発生した台風は北上するに連れて勢力を弱めて日本に近づく。そうでない台風に襲われたら、これは大変である。
「天皇の世紀 五 長州」、長州、九、十。保守派(俗論党)と革新派(正義派)が対立し、揺り戻しがあるのは、水戸、土佐と同様である。やはり、古い幕藩体制下の慣習に染まった人たちがどこにもいるのが当たり前で、革新派を出す方がむしろ例外なのかも知れない。長州征伐に赴いた幕府側で、西郷隆盛が時勢をよく見ており、衝突を避けようと活躍する。やはり、大人物なのだ。
三島由紀夫全集第31巻は評論Ⅶ。「秋冬随筆」と「私だけの問題ではない-小説「宴のあと」判決に抗議する」を読む。「宴のあと」は「絹と明察」とともに、油の載りきった頃の中編で、まとまったよい作品である。そういえば、「午後の曳航」もそうだ。30代前半の「金閣寺」や「潮騒」と違って落ち着きのある作品郡である。「宴のあと」のモデルのプライバシー云々は、当時としてもはなはだ時代錯誤的な裁判であった。
 
他に。
高木市之助「(尾崎士四郎訳太平記)解説」
尾崎士四郎「訳者の言葉」
永積安明「太平記の評価をめぐって」
林屋辰三郎「太平記の寿祝性」
P.A.M.Dirac、谷川安孝訳「物理学者の自然像の進化」
中野裕美「TEMでなぜ原子が見えるのか」(化学と教育2008.5)
長野敬「遺伝子のルーツ」
C.K.Colton、茂木健一郎他訳「ハイブリッド腎臓を作る」
など。

2013年11月12日。火曜日。晴れ。
今日も朝から寒い日。時々曇るものの、まずまずの天気。
「天皇の世紀 五 長州」、長州、十一、十二、十三。奇兵隊らは俗論党の降伏恭順論に従わない。そんな中で大和での挙兵の首謀者で亡命中の中山忠光が暗殺される。高杉晋作の挙兵。周囲はまだその時期ではないという。しかし高杉は譲らず、少数でも挙兵する。次第に同調者も増える。これで、第五巻は終わる。この本が出版されたのは、昭和45年8月15日。その年の3月に高校を卒業した私は広島の南大河町というところで浪人生活。はじめての自宅外での生活を始めて4ヶ月ほどが経過していた。言うまでもなく三島由紀夫さんは死へ向かって全速力で邁進中だった。
 
他に、
三島由紀夫「実感的スポーツ論」(全集31)
R.T.Irvin,D.L.Bautista、茂木健一郎他訳「抗生物質の後継者に望み?」(生命の冒険1-上)
野口広「カタストロフィの理論」(現代思想1973.1)
L.Pauling et al. 宮沢辰雄訳「タンパク質の構造」(化学の原典4)
A.Einstein、中村誠太郎訳「質量とエネルギーの等価性の初等的証明」(選集1)
遠山茂樹「水戸学と明治維新」
今野敏「待機寮」(オール讀物1999.12)
渡辺格、本明寛、和田昭允、餌取章男「ライフサイエンスと人間」
一ノ瀬正樹「「ない」ことの因果」(思想2013.9)
愛知揆一「三島由紀夫のデビュー」(文藝春秋2013.1)
徳岡孝夫「三島由紀夫 自衛隊「体験入隊」始末記」(文藝春秋2013.1)
など。

2013年11月13日。水曜日。晴れ。
今日は暖かくなるかと思ったがやはり寒い。散歩後、買い物。ついでに給油。夜、放射冷却。
「天皇の世紀 六 奇兵隊」、本舞台、一。いよいよ第六巻に入る。折り返し点を過ぎた。
巻頭、天狗党加賀藩に降る。闘うべしという意見もあれば、山陰を経て長州へ行こうという意見もあった。結果から見れば投降は間違っていた。しかし、志から言えばあくまでも戦いたくなかったのであろう。敦賀で処刑される。敦賀に行ったことがある。武田耕雲斎らの墓と牢代わりに使われたニシン蔵を見てきた。寂しさ漂う一帯であった。
BSで「犬神家の一族」を見る。
他に、
金子隆一「田中耕一 生命の基本「たんぱく質」の質量を測る」(ノーベル賞の科学)
中村禎里「生命と遺伝」
道家達将「ひとつの学際的研究の展開」
野口ジュディー「EST(科学技術英語)の校閲に携わって考えること」
G.Edwards、茂木健一郎他訳「作物の光合成をチューンアップ」(生命の冒険1-上)
L.Pauling,R.B.Corey、宮沢辰雄訳・解説「ポリペプチド鎖の2種のヘリックス構造の原子座標と構造因子」(化学の原典4)
など。
 
 
2013年11月14日。木曜日。晴れ。
昨日より少し暖かくなった。晴れている時間も長い。
「天皇の世紀 六 奇兵隊」、本舞台、二、三。長州征伐があっても、長州の評判はよい。それなのに、第二次長州征伐へ向かう。これまた,評判が悪い。既に諸藩が幕府を見限っていたということだろう。
BSで「新吾十番勝負 第一部第二部総集編」を見る。
他に、
金子隆一、矢沢潔「下村脩 クラゲ発光物質の発見が導いた生化学の新時代」(ノーベル賞の科学)
岡田節人、小松左京、五代利矢子「分子生物学と“生物学革命”」
C.Lorenz,B.M.Schaefer、茂木健一郎他訳「膀胱を再建」(生命の冒険1-上)
L.Pauling、今堀和友訳・解説「抗体の構造と生成過程についての一説」(化学の原典4)
A.Einstein、中村誠太郎訳「物体の慣性はその物体の含むエネルギーに依存するであろうか」(選集1)
塩野七生「日本の知性-小林秀雄と田中美知太郎」(文藝春秋2013.1)
山崎豊子「「大地の子」と「運命の人」」(文藝春秋2013.1)
など。
 
 
2013年11月15日。金曜日。雨のち晴れ。
朝雨。したがって散歩中止。暗いし、寒いし・・・そのまま寝ておこうかと思ったが、そんなことをしていたら、永久に起きあがれなくなるので、着替えてラジオ体操をして、とにかく「日常生活」を始めた。間もなく晴れ間も見えだした。
今日は、古文書講座の日。夜帰ると寒い。
「天皇の世紀 六 奇兵隊」、本舞台、四。将軍上洛。ついで大阪城へ。上洛しただけで長州藩が何か言ってくるだろうと待っている。もう既に政体としては機能していない。
他に、
瀬戸内晴美「珍友」(文藝春秋2013.1)
金子隆一、新海裕美子「野依良治 「キラル触媒」で化学産業を変革した日本人」(ノーベル賞の科学)
など。
 
2013年11月16日。土曜日。晴れ。
また今年も始まった。・・・というのは乾燥皮膚である。昨年もいろいろと試したが、効果的な方法は発見できなかった。五月か六月になって寒さを忘れたころ、ひとりでになおった。ネットで調べると石鹸で洗うのが一番いけないと書いてあった。水に濡らさぬようにすることも大切だとあった。手元にオロナイン軟膏があったので、塗る。塗った直後は痛みもとれて快適なのだが・・・。ワセリン、尿素、ヘパリン類似物質というように書いてあるところもあった。それらを含むクリームをあたってみるのがよいかも。現在「ひび割れ」を過ぎて「アカギレ」が一つ。その候補が一つ。オロナイン軟膏をしばしば塗るのがよいのか・・?
「天皇の世紀 六 奇兵隊」、本舞台、五。芸州藩を通じて、長州支藩の藩主の大坂への呼び出しがあるが、再度にわたって病気のためと称して拒否する。そして長州征伐の勅令を出してもらったが・・・。
他に、
新海裕美子「白川英樹 電気を通すプラスチックの発見者」(ノーベル賞の科学)
長岡實「三島由紀夫割腹 あのおじさんがどうして自決したのか」(文藝春秋2013.2)
坂口安吾「阿部定との対話 「ちっとも後悔してないんです」」(文藝春秋2013.2)
川島幸希「天才作家の原稿」(文藝春秋2013.2)
など。
 
2013年11月17日。日曜日。晴れ後曇り。一時小雨。
今日も乾燥皮膚のことからはじめたい。
昨夜、桔梗さんの部屋に尿素20%のハンドクリームをみつけ、それを塗って、その上からカットバンを貼って寝る。痛くなかったがアカギレが回復しているかはわからない。そしてさらに昨年皮膚科で処方して頂いた10%サリチル酸ワセリン軟膏や、メンソレータムが出てきたので、交互に塗って乾かさないようにした。軟膏やクリームで乾いていないうちはよいが、アカギレが治癒したとは言い難い。
 そして、ヘパリン類似物質を求めて、某ドラッグストアに行って尋ねたら何種かあった。ついでに乾燥皮膚なのですが、何かいいのがありませんかと問うと、紹介してくれた。ブラン製薬の「ブラン ド クイーン リペアクリーム」 というもので、保護・保湿・整肌をキャッチフレーズにしている。皮膚クリームで薬ではないようだ。だから、「効能」というものは書いていない。これまで試したものより使用後すぐに乾いて元の状態に戻ることがないし、心持ちアカギレの部分が閉じているようだ。過去二年の悲痛な思いから藁にもすがる思いで、試してみることにしよう。仏教徒ではあるが、幼稚園のとき習った、天にまします我らの神よ、アーメン!
「天皇の世紀 六 奇兵隊」、本舞台、七。歴史が目まぐるしく動いているのか大佛さんの筆が目まぐるしく動いているのか、ついていくのが大変だ。神戸開港を要求するイギリスとの交渉で回答を一日だけしか延ばしてもらわなかったなどという理由で、阿部豊後守、松前伊豆守が官位召し上げ、国許において謹慎という厳重な処罰が朝廷から出される。これに抗議する幕府の態度は、将軍の辞職と後継に慶喜を指名することになった。結果、紛糾し、井伊直弼が結んだ条約の勅許がやっと降りたというなんとも変な話。
他に、
立花隆「最先端技術と10年後の「日本」」(文藝春秋2013.2)
立花隆「「ゴミの島」日本再生22」(文藝春秋2013.2)
五木寛之、宮城谷昌光「乱世を生きるということ」(文藝春秋2013.2)
など。
 
 
2013年11月18日。月曜日。晴れ。
朝食後散歩。寒いが、習慣になっているので、散歩しないと一日が始まらないので、無理をして歩く。昼過ぎにほんのわずか、注意してみないわからないほどの雨。でも、概ね晴れてよいお天気。夕方から寒くなったが・・・。金星が高い位置にある。
乾燥皮膚のことについて、書いておかねばならない。昨夜は軍手をして寝た。室内で軍手をすると何となく異様で、フランケンシュタインになった夢など見なければよいがと思いつつ就寝した。そしてヒビ、アカギレはリペアクリームというだけあって、見事に修復された。しかし、予備軍は何個もある。春が来て、初夏が来るころまで、まだかなりある。思うだけでぞっとする。
「天皇の世紀 六 奇兵隊」、本舞台、八。神戸開港不認可のことをイギリス公使オールコックへ伝えると激怒する。そんなことをフランス公使ロシェに話す。慰められる。四国艦隊は江戸に帰るのか。しかし、幕府と交渉して埒が明かないことはわかっている。徳川幕府は崖っぷちにいる。誰かが一指押せば、崖から落ちる。
新海裕美子「福井謙一 ロアルド・ホフマン 「フロンティア軌道理論」で化学反応のプロセスを説明」(ノーベル賞の科学)
立花隆「ツングースカの謎 日本再生24」(文藝春秋2013.4)
野坂昭如「文壇のあった頃」(文藝春秋2013.4)
島崎邦彦、柳田邦男「地震予知と原発の「全断層」」(文藝春秋2013.4)
など。
 
2013年11月19日。火曜日。晴れ。
今日は寒い一日だった。夕方宅急便を出してに行って、帰りにホームセンターに寄って帰る。
乾燥皮膚は、現状維持だ。ヒビ、アカギレはないが、だんだんとその候補の兆しが見え始めたら、クリームを塗り軍手をはめている。痛くはないので、昨年、一昨年と比べるとまるで夢のような世界である。お祈りの甲斐があった。
寒くなったので、机の下においた電気炬燵用ヒーターが役に立っている。机といっても私のは市販品ではない。60×120センチの板の両側で、下に延ばした板で支えている。背面を覆い、前面は左右両方に折りたたみ板をそれぞれ2枚づつつけて、両足の腿のあたりまで閉じている。快適である。
「天皇の世紀 六 奇兵隊」、奇兵隊一。第二次長州征伐の喚問に応じたのは偽の高官であるが、よく答弁し、逆に幕府の態度を詰問したりする。劇的な広島・国泰寺での対決である。
他に
ハインツ・ホライス、矢沢潔訳「イリヤ・ブリゴジン 「散逸構造」と「複雑系」のパイオニア」(ノーベル賞の科学)
牧野賢治「遺伝子工学とその産業化」
N.Smirnoff,J.A.Bryant、茂木健一郎他訳「ストレスに強い農作物をつくる」(生命の冒険1-上)
など。

2013年11月20日。水曜日。晴れ。
昨日よりさらに寒い日。日中よく風が吹く。
朝、散歩後買い物。乾燥皮膚はその後よくも悪くもならないので、尿素20%のセーラス20DXというハンドクリームに変えてみる。悪くならないから、これで明日もやってみるか。
「天皇の世紀 六 奇兵隊」、奇兵隊、二、三。騎兵隊らの活躍によって保守派を更迭して改革派の勝利に終わる。そして高杉らはイギリスに行こうとしたり、下関の開港を考えたりするが、暗殺を恐れて待避。
午後、BSで「人間の証明」見る。
他に、
佐藤哲治「遺伝子組換えと生命科学の未来」
野依良治、聞き手/H.ホライス、矢沢潔訳「日本の高等教育システムを変えなくてはいけない」(ノーベル賞の科学)
A.Borst、茂木健一郎他訳「匂いを見る」(生命の冒険1-上)
司馬遼太郎「3 “雑貨屋”の帝国主義」(全集66)
吉田善一「21世紀をめざす日本の化学」
など。
 
 
 
2013年11月21日。木曜日。晴れ。
朝は昨日よりさらに寒いが、昼頃からは暖かくなった。木曜日は、燃えるゴミと、紙のリサイクルゴミの日。新聞を出しておく。
BSで「新吾十番勝負 第三部」を見た。
23時、南東の空にオリオン。まん中の三つ星の延長線上に大犬座ノシリウム、その左上に三角形を作るように、双子座の右下にあるのが子犬座のプロキオン。これらはオリオンの左台形の下のペテルギウスとともに冬の大三角形と呼ばれるものだ。月と双子座の間に木星。まことに冬の星座はにぎやかである。
「天皇の世紀 六 奇兵隊」、奇兵隊、四。禁門に変の敗走後、逃走していた桂小五郎も帰り、また保守派を一掃した後暗殺を恐れて隠れていた高杉晋作、伊藤博文らも帰ってきたところで、第二次長州征伐を迎える。岩国支藩も方向が一致している。これなら幕府に戦える。
大江健三郎さんの「個人的な体験(全作品6)を読んだ。私の好みではないが、よくできた作品である。
他に、
水野肇「マイナス一歳の遺伝学」
S.H.クロトー、聞き手/H.ホライス、矢沢潔訳「宗教と“科学の心”-若者へのメッセージ」(ノーベル賞の科学)
J.D.Schall、茂木健一郎他訳「証拠を評価する:脳はいかにして判断するか」(生命の冒険1-上)
伊藤博「雄略御製の性格とその位置」(有斐閣選書830)
佐藤了「成田耕造さんのこと」
司馬遼太郎「4 “統帥権”の無限性」(全集66)
など。
 
 
 
2013年11月22日。金曜日。晴れ。
午後よく晴れる。しかし、寒い日。
本日は、眼科と歯科へ。
「天皇の世紀 六 奇兵隊」、本舞台一。いよいよというか、やっとというか、龍馬の登場である。厳密には、以前にも名前は出たが、本格的には本編からである。勝海舟が神戸に開いた海軍操練所は浪人や薩摩の藩士などを訓練していた。龍馬がそこの塾頭である。しかし、こんなことが許されることはなく、勝は軍艦奉行を解任される。失職した龍馬は薩摩に行く。
他に、
井上英二「遺伝病への取組み」(自然読本・遺伝と生命)
H.Horeis、矢沢潔訳「ゲルハルト・エルトゥル 「表面化学」をいっきに前進させた男」(ノーベル賞の科学)
K.Fox,J.Henley,J.Isaac、茂木健一郎他訳「視覚の発達にも「経験がものを言う」」(生命の冒険1-上)
木下是雄「つめこむ」(物理の散歩道)
植田夏「勇気ある一歩」
など。
 
2013年11月22日。金曜日。晴れ。
午後よく晴れる。しかし、寒い日。
本日は、眼科と歯科へ。
「天皇の世紀 六 奇兵隊」、本舞台一。いよいよというか、やっとというか、龍馬の登場である。厳密には、以前にも名前は出たが、本格的には本編からである。勝海舟が神戸に開いた海軍操練所は浪人や薩摩の藩士などを訓練していた。龍馬がそこの塾頭である。しかし、こんなことが許されることはなく、勝は軍艦奉行を解任される。失職した龍馬は薩摩に行く。
他に、
井上英二「遺伝病への取組み」(自然読本・遺伝と生命)
H.Horeis、矢沢潔訳「ゲルハルト・エルトゥル 「表面化学」をいっきに前進させた男」(ノーベル賞の科学)
K.Fox,J.Henley,J.Isaac、茂木健一郎他訳「視覚の発達にも「経験がものを言う」」(生命の冒険1-上)
木下是雄「つめこむ」(物理の散歩道)
植田夏「勇気ある一歩」
など。
 
2013年11月23日。土曜日。晴れ。
珍しく暖かいよいお天気。因島へ。連休とあって、山陽道を走る車もいつもより多い。
「天皇の世紀 六 奇兵隊」、本舞台二。坂本龍馬の像は桂浜にある。中岡慎太郎の像は室戸岬にある。いずれも太平洋を向いている。龍馬はやや東を向いていたような印象があるが、記憶が定かではない。だから、海岸といってもその像の南側に人が行けるスペースがあることはいうまでもない。後ろから眺めても仕方がない。ついでながら、足摺岬には中浜万次郎の像があって、これは駐車場の西の端だから、東を向いている。
その龍馬と中岡が、薩長連合を独立に考え、やがて協力して進める。倒幕に向かって前進することになる。二人の偉大な触媒の活躍が始まる。しかし、犬猿の中の薩摩長州がすんなりと協力するものでもない。第一回の桂小五郎と西郷隆盛の会談は、幕府の第二次長州征伐を聞いた西郷が、下関に寄る暇も惜しんで上京したので、行われなかった。西郷は薩摩藩の出兵を止めるために京へ急いだのである。西郷の会談キャンセルを中岡から聞いた桂は怒り、龍馬は落胆したが、振り出しに戻ったわけではなかった。洋式兵法を整備している大村益次郎は銃などの購入を求める。龍馬、桂が考えたことは、薩摩の名を借りて輸入することだった。
他に、
木下是雄「捨てる」(物理の散歩道)
赤松秀雄「歴史としての分子概念」(科学1973.4)
佐伯彰一、川端香男里「恐るべき計画家・三島由紀夫」(新潮1997.10)
など。
 
2013年11月25日。月曜日。午前中雨。午後曇り時々晴れ。
本日は三島由紀夫さんの命日。朝から雨で、また寒くなった。思った以上の雨。
「天皇の世紀 六 奇兵隊」、本舞台四。今度は桂小五郎が京都へ行って薩長連合について話し合うことになった。本人は乗り気ではなかったが周囲から押されてしぶしぶ上京する。薩摩藩邸では歓迎されるが、肝心の薩長の協力の話は出ない。桂は自分のほうから言うつもりはない。とうとう腹を立てて帰藩しようとすると、またもや龍馬の登場である。そして六箇条の約束が成る。どうしてこうもうまく要所要所に龍馬が現れるのか不思議ではあるが、これは偶然ではなく龍馬が深く自分の使命を自覚してかくあるべきと行動しているから、必要なところへ遭遇するようになるに違いない。
他に、
司馬遼太郎「7 明治の平等主義」(全集66)
多田啓也「遺伝病の出生前診断」(自然読本・遺伝と生命)
安岡章太郎「子が親に似る遺伝の不条理」(自然読本・遺伝と生命)
高橋秀俊「くっつける」(物理の散歩道)
新海裕美子「クルド・ヴュートリヒ 巨大なたんぱく質分子の立体構造を描く新しいNMR」(ノーベル賞の科学)
K.E.Vrans、茂木健一郎他訳「酵素の調節ドメインと触媒ドメインはどのように協力するか」(生命の冒険1-上)
B.Konfortini、茂木健一郎他訳「遺伝学でチャンネル耕造を予測する」(生命の冒険1-上)
など。
以上で、nature姉妹誌責任編集「生命の冒険1-上」(徳間書店)を終わる。
 
2013年11月26日。火曜日。晴れ。
朝は寒いがよいお天気。
「天皇の世紀 六 奇兵隊」、本舞台五。幕府にとっては龍馬の薩長連合の斡旋というのは、いわば革命工作のようなものだから、それを知ってほっておくはずはない。かくして例の寺田屋へ帰っているところを襲われる。妻の龍の機転で負傷はするものの難を逃れる。
他に、
司馬遼太郎「8 日本の“近代”」(全集66)
近藤正夫「何を」動力化するか」(物理の散歩道)
福本英子「先天異常をめぐって」(自然読本・遺伝と生命)
田中亀代次「寿命の遺伝」(自然読本・遺伝と生命)
G.Morata,K.Basler、茂木健一郎他訳「シグナルを探す細胞」(生命の冒険1-下)
H.Horeis、矢沢潔「ハロルド・クロトー、リチャード・スモリー、ロバート・カール “フラーレン”を発見した男たち」(ノーベル賞の科学)
新海裕美子「キャリー・マリス DNAの研究をいっきに前進させたPCR法を発見」(ノーベル賞の科学)
新海裕美子「シドニー・アルトマン、トーマス・チェック 「RNA」の新しい理解を導いた若き生化学者」(ノーベル賞の科学)
H.Horeis、矢沢潔訳「ハルトムート・ミヒェル、ヨハン・ダイゼンホーファー、ロベルト・フーバー 光合成たんぱく質の立体構造をはじめてとらえる」(ノーベル賞の科学)
など。
以上で、矢沢サイエンスオフィス編著「ノーベル賞の科学・化学賞編」(技術評論社)を終わる。
 
 
2013年11月27日。水曜日。曇り後小雨。
また雨である。そしてだんだんと寒くなる。まだ11月だというのにこの寒さ。今年の冬は予報通り寒そうである。
「天皇の世紀 六 奇兵隊」、逆潮一。いよいよ第二次長州征伐が始まった。といっても戦いが始まった訳ではない。安芸まで行って喚問するだけである。そして長州のほうは、のらりくらりとはぐらかしてしまうとという、これまでと同じ構図である。そしてその間に軍備を整えているのである。
他に、
J.Massague、茂木健一郎他訳「遺伝子を傷つけて傷の治りを早くする」(生命の冒険1-下)
長田重一著、茂木健一郎他訳「選択可能な細胞死」(生命の冒険1-下)
R.Michelson,T.Weinert、茂木健一郎他訳「DNA修復はどのように始まるか?」(生命の冒険1-下)
H.Horeis、矢沢潔「南部陽一郎 おだやかなセンセイの「自発的対称性の破れ」」(ノーベル賞の科学・物理学賞編)
金子隆一「小林誠、益川敏英 この宇宙の物質はなぜ存在するか-「CP対称性の破れ」に日本からの解答」(ノーベル賞の科学)
W.S.チャーチル、佐藤亮一訳「第1章 勝者の愚行1919~1929」(第二次世界大戦1・河出文庫)
伊藤左千夫「姪子」
西鶴「死は同じ浪枕」
岩間徹「ドストエフスキーの時代」
磯野直秀「自然科学者の生態」(自然読本・遺伝と生命)
中村桂子、米本昌平「現代社会と遺伝学」(自然読本・遺伝と生命)
など。
以上で、「自然読本・遺伝と生命」(河出書房新社)を終わる。
 
 
2013年11月28日。木曜日。晴れ。
気温は低いがよく照る。時折厚い雲が日光を遮るのは典型的な西高東低気候である。昨日は寒くて一日中炬燵に入っていたが、今日は少し出て、机に付いたり桔梗さんの部屋へ行ったりする。
昨夜、「オセロー」のVHSをダビング変換しながら、時々見た。あまり好きではないのだ。主役があまりにも愚かで同情の余地がない。したがって感情移入がはなはだできにくい。そもそも悲劇の主役に愚かでないものがいるのかどうか。シェイクスピアの四大悲劇についていえば、ハムレットを除いてみんな見え透いた愚行を演じる。ハムレットも見方を変えれば同類だが、こちらは不幸な境遇がまだ愚行を救う。
「新吾十番勝負」はストーリーは見え透いているのだが、勧善懲悪のチャンバラ映画であるので、文句なく楽しめる。その完結編を見るのを忘れていた。残念。ポスターの記憶懐かしふるさとの映画見た日の壁にかかりし。
「天皇の世紀 六 奇兵隊」、逆潮二。戦いの準備はしても、なんだかんだと幕府の要求をうっちゃっているうちに、血気にはやる若者が暴走する。藩にとっては反乱である。他藩の評判にも影響しかねない。倉敷の代官所を襲ったグループは帰藩し助命するが許されるわけはない。反乱者は最後まで反乱し続けねばならないということは、先の天狗党にも言えるし、さらに何年か後の二二六事件にも言える。
他に、
三島由紀夫「ホテル」「一對の作品」(全集34)
小林秀雄「慶州」(全集7)
川口勝康「舒明御製と国見歌の源流」(有斐閣選書830)
W.S.チャーチル、佐藤亮一訳「第2章 絶頂期の平和1922~1931」(第二次世界大戦1)
H.Horeis、新海裕美子「ペーター・グリュンベルク アルベール・フェール 「巨大磁気抵抗」の発見がもたらした技術革新」(ノーベル賞の科学)
インタビューH.Horeis、矢沢潔訳「ペーター・グリュンベルク ノーベル賞受賞者になるということ」(ノーベル賞の科学)
木下是雄「洋服は二着交互に着た方がいいか」(物理の散歩道)
J.A.Hubbell、竹内薫他訳「ポリマーと細胞から本物に近い膀胱をつくる」(知の創造2)
P.A.Rice、茂木健一郎他訳「損傷DNAを修復するために集まる仲間たち」(生命の冒険1-下)
O.V.Buzko,K.M.Shokat、茂木健一郎他訳「エイズウイルスの侵入を防ぐ」(生命の冒険1-下)
N.J.Cowan,S.ALewis、茂木健一郎他訳「親水性表面をもつシャペロン」(生命の冒険1-下)
など。
以上で、nature姉妹誌責任編集「生命の冒険1-下」(徳間書店)を終わる。
 
 
2013年11月29日。金曜日。晴れ。
寒い日。朝うっすらと氷。今日は元の職場の公開研究会。やはり、疲れる。一日中家にいる習慣がすっかり身についてしまったようだ。
「天皇の世紀 六 奇兵隊」、逆潮三。とうとう第二次長州征伐の戦いが始まった。その前に、薩摩に続いて安芸の芸州藩も出兵を拒否している。
他に、
高橋秀俊「かきもち問答」(物理の散歩道)
I.Ekeland、竹内薫他訳「戦略的に合意」(知の創造2)
司馬遼太郎「9 尊王攘夷」(全集66)
など。
 
 
2013年11月30日。土曜日。晴れ。
まことに穏やかな日。これが本来のこの頃の暖かさ。この一週間が寒すぎた。既に野山も黄葉が進み、冬模様。11月の1日短いのは大きな損失。まことにもったいない。
「天皇の世紀 六 奇兵隊」、逆潮四。実際に戦いが始まる少し前。幕府とフランスは急接近する。横須賀にドッグを作って軍艦建造をしようという開明的な人たちもいる。勘定奉行・小栗上野介が「土蔵付売家の栄誉を残すべし」と言ったのに対し、栗本鯤は「此語は一時の諧謔にあらず、実に憐むべきものあり」と記す。幕府最後の打ち上げ花火へ意地だというのである。
他に、
磯部孝「人形を直立させる実験」(物理の散歩道)
近藤正夫「はいるもの、出るもの、残るもの」(物理の散歩道)
富士川英郎「西条八十と『白孔雀』」
など。
 
 
今年96冊目。
大佛次郎、「天皇の世紀 五 長州」(朝日新聞社)。
今年97冊目。
nature姉妹誌責任編集「生命の冒険1-上」(徳間書店)。
今年98冊目。
矢沢サイエンスオフィス編著「ノーベル賞の科学・化学賞編」(技術評論社)。
今年99冊目。
「自然読本・遺伝と生命」(河出書房新社)。
今年100冊目。
nature姉妹誌責任編集「生命の冒険1-下」(徳間書店)。
 
 
映画等
今年28本目。
「大いなる西部」。
今年29本目。
「眠狂四郎女地獄」。
今年30本目。
「犬神家の一族」。
今年31本目。
「新吾十番勝負 第一部第二部総集編」。
今年32本目。
「人間の証明」。
今年33本目。
「新吾十番勝負 第三部」。