高山岩男氏の『教育哲学』(玉川大学出版部)に、
私は私なりに自分の哲学に一つの完結が見られるに至ったのを嬉しく思い、何となき安堵感を覚える次第である。 序文5ページ
と、書かれているのを見たとき、ある種の感動を覚えた。この老哲学者にとって、これは自分の人生における一つの完結だと思って良いのかもしれない。
大著『哲学とは何か』(創文社)は、本格的な哲学書であるが、入門編ともいうべき前編がまずあって、後編で難しい説明が出てくるようになっているのは、初心者にもあるいはその道の熟達者にも十分な満足を与えるようになっている。かくいう私は前者であるので、後編はどれだけ理科できたか、内容を説くほどの自信はない。
ニーチェについは、『悲劇の誕生』は彼の哲学の礎石をなす、とある。そして意志哲学を超出して実存哲学を開くところに進むに至ったと、述べている。p.371