2026年7月31日金曜日

小学化学書. 一

 ロスコウ 著[他] (文部省, 1874)    整理番号T1874a





原序

此書は化学の原理を説き童蒙をして、其大意を

知らしむるものなり。但其主意たるや徒に事物

の理を論し、生徒をして之を暗記せしめんと欲

するに非す。其要する所は、生徒を誘導し直に造

化に接して自其妙理を悟らしむるにあり。是か

為に許多の試験を設く。各事専ニ実地に就て其真

理を証するを旨とす。故に教師たる者丁寧に此

諸試験をなして生徒に指示せすは有る可から

す。此の如くすれは生徒自事物を見て、其理を考


ふるに慣習して大に利益ありとす。又時に問を

設け、生徒をして之に答へしめ、其学力進歩の多

少を試みること最緊要とする所なり。

  千八百七十三年   ロスコウ 識


*カタカナをひらがなにし、適宜句読点を打った。




中央:標目 1

小学化学書標目                     標目:目次のこと

    ◯

   巻一

 第一回

  総論

   第一章 火

 第二回

  蝋燭の燃ゆるによって起こるところを論ず       蝋燭:ろうそく

 第三回

  蝋燭の燃ゆるは炭酸の外、更に水を生ず   

   第二章 火

 第四回

  蝋燭燃ゆれとも其の質少しも消滅せざること      とも:合字トとモを合わせた字

 第五回

  前の試験に由って学び得ることを論ず

 第六回

  物の化合するとき、熱の起ることを論ず

 第七回

  前試に由って学びたることを論ず

 第三章 

  風即ち大気


*ひらがなに直すとともに現代的表記に改めた。以下同じ。