ロスコウ 著[他] (文部省, 1874) 整理番号T1874a
原序
此書は化学の原理を説き童蒙をして、其大意を
知らしむるものなり。但其主意たるや徒に事物
の理を論し、生徒をして之を暗記せしめんと欲
するに非す。其要する所は、生徒を誘導し直に造
化に接して自其妙理を悟らしむるにあり。是か
為に許多の試験を設く。各事専ニ実地に就て其真
理を証するを旨とす。故に教師たる者丁寧に此
諸試験をなして生徒に指示せすは有る可から
す。此の如くすれは生徒自事物を見て、其理を考
ふるに慣習して大に利益ありとす。又時に問を
設け、生徒をして之に答へしめ、其学力進歩の多
少を試みること最緊要とする所なり。
千八百七十三年 ロスコウ 識
*カタカナをひらがなにし、適宜句読点を打った。
中央:標目 1
小学化学書標目 標目:目次のこと
◯
巻一
第一回
総論
第一章 火
第二回
蝋燭の燃ゆるによって起こるところを論ず 蝋燭:ろうそく
第三回
蝋燭の燃ゆるは炭酸の外、更に水を生ず
第二章 火
第四回
蝋燭燃ゆれとも其の質少しも消滅せざること とも:合字トとモを合わせた字
第五回
前の試験に由って学び得ることを論ず
第六回
物の化合するとき、熱の起ることを論ず
第七回
前試に由って学びたることを論ず
第三章
風即ち大気