遅蒔きながら、生物学について勉強することにする。私の興味はまず、相対論、それから量子論であるが、
最近生物学をもっと勉強しなければ、という思いがだんだんと強くなったのですることにした。
長谷川真理子『進化とはなにか』(岩波ジュニア新書)1999
今までに読んどんな生物の本よりも、よくわかっておもしろかった。このように最先端のスリリングな話題のみを展開するというのが、学問本来のおもしろさであろう。基礎も基本もいらない。必要ならば、自分で勉強したらいいということにして、おもしろいことだけを書くと、このようにおもしろくなるという見本のような本である。
立花隆、利根川進『精神と物質』(文芸春秋)1990
利根川氏が研究者としての体験や科学に対する考え方を述べ、最新の(といっても1990年までの)生命科学の知識がわかりやすく解説されている本です。
利根川進氏は京都大学理学部で化学を学ばれた方で、生命科学へシフトされたわけである。化学の世界では生化学という分野があって、まるで高校の「生物」の世界で、その中に有機化学よりももっと複雑な機能を持った物質が現れてくるのだから、別に越境でも方向転換でもないのだから特別驚くほどのことはないのだけれど、その思考方法というのは根っ子のところで、変な形でつきまとっていたのではないかと思う。