2019年7月14日日曜日

夕凪亭閑話 2010年10月 

2010年10月1日。金曜日。晴れ。
おはようございます。10月です。よいお天気。

今日も朝から入浴、そしてストレッチ。今日は堅かったので、ゆっくりゆっくりとやってやっといつもの調子に。昨夜早く寝たので、寝過ぎだったのかもしれない。

ギボン著、中野好之訳「ローマ帝国衰亡史 Ⅷ」(筑摩書房)終わる。
この巻は読みにくい。次から次へと東ローマ帝国の皇帝が変わるのだ。その悪行をまとめてあるのだが、これが印象に残らない。そして功績としてはごくわずかであるから、なおさらおもしろくない。という次第であるが、もう二巻。ついでに読んでおくことにしょう。

M・ラインスター著、福島正実訳「宇宙大激震」(国土社・海外SFミステリー傑作選10)。
「忘れられた惑星」のラインスターだけあって、なかなかおもしろい。

池波正太郎「梅安蟻地獄」。剣客・小杉十五郎の登場です。
2010年10月2日。土曜日。晴れ。
今日は因島へ行く予定だったが、山陽道、福山西~本郷間事故のため通行止め、福山西混雑という知らせに、午後の来客の時間までに帰って来れそうにないと判断し、行くのを中止。

昼間は暑く、少しだけクーラーを入れた。

「梅安初時雨」「闇の大川橋」を読む。
以上で、池波正太郎「梅安蟻地獄 仕掛人・藤枝梅安 二」(講談社文庫)を終わる。

塩野七生・文、水田秀穂・絵「漁夫マルコの見た夢」(ポプラ社)。塩野さんの、エキゾチック童話。

彼岸花が満開です。猛暑のせいか一週間ほど遅れました。庭には赤と白が。白が早かった。

血圧が驚くほど下がっていた。寒くなったので上がる頃だが。原因不明。
毎日何回も首から足の先まで、自分で按摩をしているのがよかったのか。あるいは、カリフォルニア産干しぶどうとチョコレートを少しだが毎日食べているのがよいのか。それとも,単なる一過性のものかはわかりません。 
2010年10月3日。日曜日。曇り時々小雨。
今日は朝から因島へ。
因島大橋からの景色が素晴らしかった。鏡浦の前のほう。空は曇って、太陽は見えない。しかし海上の一部が銀色に輝き潮の流れが幾筋か揺れて・・。カメラを持っていたら止めてでも写しておきたいような二度と見られない光景。
8月以来、体調のよくないときに、運転中に写すのは危険だと思い、車にはカメラを積んでないのです。

百円ショップに行き、健康器具を3点買ってきた。一つは、?マークに似たもの。孫の手のツボ押し具。200円。次は「竹踏み」のプラスチック版。イボイボがついているもの。そして、グランドを整地するローラーのような形をしたもの。ローラーに相当するところにやはりイボイボがついている。手で皮膚に当てて引っ張るとローラー部分がまわる。

後藤修司監修「新 あんまマッサージ指圧師・はり師・きゅう師になろう」(インデックス・コミュニケーションズ)を読みました。

別になるつもりはありません。ただ、今後お世話になるかも知れないので、どのような世界なのか興味があったので読んで見ました。目的達成。よくわかりました。

2010年10月4日。月曜日。小雨後晴れ。
おはようございます。またまた月曜日。小雨のスタートです。

今朝は暑かったせいか6時に眼がさめた。風呂に入って朝ご飯を食べて(珍しくご飯とみそ汁だけ)、ストレッチ。時間がたっぷりあったので、いつものメニューに加えて、昨日買った健康グッズを使い、さらにラジオ体操をした、ラジオ体操をするのにPCをつけたので、アラビア語を少し聞いてから出発。

午後、眼鏡の柄が折れた。蝶番のところで。瞬間強力接着剤で補強する。買いに行く。急ぐので、眼鏡に着色はしないことにする。それ故、後にまたもうひとつ作るようになるかもしれないので、最低の価格のものにする。

H・G・ウェルズ著、塩谷太郎訳「タイムマシン」(岩崎書店 SF名作コレクション 2)。
これはひどい小説である。主人公が未来社会に行く。モーロックという地下の人食い人種、エロイという美しい小人、エロイのなかのかわいい少女ウィーナーなどが出てくる。ここの物語がきわめて杜撰。主人公の行動がまるで小学生のようだし、名称の登場も突然なら、場所、空間の移動も唐突すぎる。思うにHGウェルズは下手な小説家で、発想だけが突飛で新しかったのではないかと思う。そういえば「ドクター・モロウの島」も映画は素晴らしかったのに小説はつまらなかった。「透明人間」も小説はまるで漫画以下だった。
2010年10月5日。火曜日。晴れ一時小雨。
おはようございます。秋晴れのよいお天気ですね。~まだ火曜日。

今朝も入浴、ストレッチ、ラジオ体操と快調です。

昼間に小雨が降ったりして、変わりやすい秋の気候ですね。

夕食後風呂に入ってからストレッチを1時間ほどすると、くたびれたのかうたた寝をしておりました。年齢のせいですね。起きると、寒くなっていたので、ファンヒーターを入れました。確か、今年二度目だと思います。山の上ですからねぇ~。


マライ・ラインスター著、野田昌宏訳「黒い宇宙船」(岩崎書店・冒険ファンタジー名作選7)。
またまたラインスターです。本作品も大変面白かった。子供向けに抄訳されているのか、原文に忠実な訳かはわからないが、楽しめました。

池波正太郎「梅安雨隠れ」。殺しの動機が異色。 
2010年10月6日。水曜日。晴れ。
おはようございます。今日もよいお天気。今は。

今日はtwitterが20人ほどフォローされて、戸惑う。どう対処すべき? こちらとしては知らない人ばかりだと思うので、とりあえず放置。

ノーベル化学賞のニュースに沸いている。ハルキさんが受賞すれば本屋がフィーバーすること間違いないでしょうね。

青空文庫で斎藤茂吉「人麿の妻」を読む。梅原猛さんの「歌の復籍」(集英社・著作集14)を見ていたら、茂吉の人麿論は統一性に欠けるとあったので、茂吉のものを青空文庫で探した。諸説を紹介しているが結論は出ない。制度が異なるのだから、妻だとか妾だとかいう字をそのまま信じていいものかと思う。それにそれぞれの論者の時代背景もまた影響するだろうし。
2010年10月7日。木曜日。晴れ。
秋も深まってきました。風呂上がりは扇風機をまわすのですが、9時過ぎになると寒くなります。山の上のせいだけではないでしょう。

朝5時半頃起きたので、一日中眠い思いをしました。明日一日終われば連休と、自らを励まし・・・そして眼鏡を取りに行ってきました。安物ですから、できればもう一つ予備を。

マーク・トウェーン著、亀山龍樹訳「アーサー王とあった男」(岩崎書店・SF名作コレクション1)。
マーク・トゥエインの才能に驚きました。これまでは、少ししか読んでないのですが、そうたいして親近感を抱くことはありませんでしたが、本作品を読んで見直した次第。
2010年10月8日。金曜日。雨。
おはようございます。今は曇り。降りそうですね。いよいよ週末・連休。
そして雨。ずっと降っていて、弱まるかと思ったのに夜になってもかなり降っている。また、寒くなった。

池波正太郎「梅安乱れ雲 仕掛人・藤枝梅安 五」(講談社文庫)は短編「梅安雨隠れ」と長編「梅安乱れ雲」が入っております。長編のほうも終わった。白子屋との対決ですから鬼気迫るものがあります。残すは一冊。絶筆の「梅安冬時雨」も壮絶な戦いを前にして絶筆になるのですが、白子屋は生きていたように思っていたので、本編で死んでいたということになり、私の頭は混乱してきました。「梅安冬時雨」は白子屋の残党との闘いだったのかもしれません。
2010年10月9日。土曜日。雨後曇り。
 連休一日目です。朝から、というよりも昨日から雨。

まずは買い物。激しい雨。

そして昼前に孫君の到着です。車に揺られてよく寝てきたということで、到着早々ご機嫌です。くちをすぼめて笑ってくれます。

あとは機嫌のよいときに限ってかまってやりました。やはり、隣の夕凪亭で寝ていても泣き声は聞こえますから、二階に行って寝ようと思います。

昼過ぎから雨は上がり、比較的穏やかな気温。

レベッカ・ラップ著、鏡哲生訳「危機のドラゴン」(評論社)。
前作、「孤島のドラゴン」の続きです。ますます面白くなります。

2010年10月11日。月曜日。体育の日。快晴。
いよいよ三連休も終わりです。見事な快晴です。
しまなみを走って因島へ。いつもより少し多いようでした。
孫君とお別れ。最後の日になるとかなり覚えてくれたようです。

お昼寝と読書。
ロバート・ハイライン著、福島正美訳「宇宙怪獣ラモックス」(岩崎書店・SF名作コレクション4)。
さすがに著名なハイラインの作品だけ合って子供向けのものながら、未来世界の構成にリアリティ(?)があって楽しめます。住田憲是監修「よくわかる最新医学 腰痛」(主婦の友社)。
これはAKA博田法と呼ばれる、腰痛の原因が仙腸関節の機能異常にあるとする学説に従った診断治療法を中心に述べられた本です。しかし一般の腰痛についての解説書としても丁寧でわかりやすく読めます。

2010年10月12日。火曜日。快晴。
おはようございます。今日も快晴。

連休も終わり、仕事再開です。たまっているほどではないにしても、やらないといけないことは、いくらかあります。少しずつやっていくことにしましょう。

夕暮れがどんどんと早くなってきます。秋も深まるばかりです。

いつものように寝ころんで読んでおります。
井村君江「アーサー王物語」(筑摩書房・世界の英雄伝説2)。
紹介本なのですが、もうめちゃめちゃですね。伝説だから何でも許されるということでしょうか。これを史実と対応させたりしてみると、とたんにトンデモ本であることを露呈するのでしょうか。セルヴァンテスやトウエインが茶化したくなるのもごもっともですね。騎士道というのが蛮族の風習ですから、無茶苦茶であるのは、当然と言ってしまえば当然ですが。 
2010年10月13日。水曜日。快晴。
快晴の秋晴れが続いております。ただ、ゆっくりと空を見上げたり、雲を見ている時間がないのが寂しい。

近くの小学校のグランドののり面に彼岸花がまだ咲いています。夕凪亭の前の彼岸花は既に枯れております。また、ついにサルスベリも終わりました。まもなくツワブギでしょうか・・・。

チリの地下鉱山からの救出のニュースはやはり感動的です。私は高所&閉所恐怖症ですから、遭難者の方々の置かれていた状況を考えるだけで苦しくなりますので、考えませんが、大変なことだったと思います。
子供の頃、防空壕の跡などに入って遊ぶのが好きでした。時々、そのような状況で起こる悲惨な事故の報道をみて、紙一重のことをしていたのだと、よく思ったものです。そのせいかどうかはわかりませんが、今でも時々、出るのに苦労するということがわかっていながら、いやほとんど出られないとわかっていながら、狭いところを行くという恐い夢を見ます。夢の中では出てくるところまでいかないので、余計に恐いのです。


秋も深まりました。お腹も空きます。薩摩芋の蒸かしたのがありますので、食べたりすると、雰囲気が出ます。

その雰囲気とは関係のない読書の記録・・・

ドナルド・ウォルハイム著、白木茂訳「なぞの第九惑星」(岩崎書店・SF名作コレクション5)。
ご都合主義的な場面転換が時々見られるものの、できのよいSFです。荒唐無稽と言ってしまえば身も蓋もないというところでしょうが、構成、ストーリー展開ともによくできております。

2010年10月14日。木曜日。快晴。
昨日、今日とmixiの調子がおかしい。朝、少しだけ書いていたのに、夜になると消えている。例のごとく、確認作業があって、二度押ししないと記録に残らないわけであるから、昨日はその操作ミスだろうと思っていたのだが、今日は確実に押したつもりだ。なのに反映されていない・・・・。

娘のところへ和服を送るので、適した箱があるか業者に問い合わせたがなかった。特注することも考えたが,ホームセンターで桐材を安く売っていたので作った。2500円。紙ヤスリなどをかければ仕上げは万全だが,それは娘にさせることにして,箱の形ができたところでやめておく。

夜になっても気温がさがらないと思っていたが,10時頃になるとさすがに涼しくなった。

穴吹弘毅「腰痛は自分で治せる」(河出書房新社)は,マッケンジー体操を診療に取り入れておられる静岡県の整形外科医・穴吹先生の本だ。健康雑誌で時々拝見するので,著書を読んでみた。概ね雑誌で主張されていることと同じだが,丁寧に書かれてあってわかりやすい。
2010年10月15日。金曜日。晴れ後曇り。
おはようございます。あっという間に金曜日。今日は朝から快晴。

書き込みしたぞ。夜までもつかな。

今週の生活・・

朝6時半頃 起床。朝食。入浴。ギリシア語を聞きながらストレッチ。

7時45分。出発準備。お茶、持っていく本をポリ袋へ。携帯をバッグへ。

7時50分頃 出発。

8時頃 office着。出勤簿、窓あけ、PC電源ON。ちょっとtwitter Mixi。

6時前後。office発。図書館に寄って帰宅。夕食、入浴、ストレッチ。
12時頃 ストレッチ、就寝。

もう少し睡眠時間がほしいところです。11時頃から就寝準備にかかりたい。
五時過ぎ。夕陽が赤い。雲の切れ間をぬって沈んでいく。


塩野七生「十字軍物語 1」(新潮社)。またまた塩野さんの歴史シリーズである。先月発売の新刊で4人待ちでやっと借りることができた。第一章「神がそれを望んでおられる」を読んだ。ウルバン二世の呼びかけで十字軍が始まった。

「第二章 まずはコンスタンティノープルへ」では諸隊が次々にコンスタンティノープルに到着し、皇帝アレクシオスは自分への忠誠を誓った物たちへ船を提供した。それをそれぞれのやり方で克服して、いよいよいイスラムの地である。

トマス・マロリーの「アーサー王の死Le Morte D'Arthur」は「アーサー王物語」というタイトルで井村君江さんの訳が筑摩書房から出版されている。原文はweb上にあるが、やや古い文体で会話文を現代のようにダブルコーテーションマークで囲ったりしていないから、やや読みにくい。だが、もっと読みにくいのは、話に飛躍があるせいだろう。個々のエピソードはおもしろいものがかなりあるのに全体として物語の展開がギグシャクしている。翻訳書で第一巻(p.96まで)を読んだところで、やめることにする。


池波正太郎「梅安影法師 仕掛人・藤枝梅安 六」(講談社文庫)。これは長編である。大阪の白子屋を斬った後の後釜から送られてくる仕掛け人との対決。執念深く梅安殺害を目論む鵜ノ森の伊三蔵。白子屋の江戸での手先であった笹屋伊八。薬問屋の片山清助を亡き者にしようとたくらむ駒井。・・壮絶な闘いの一冊。刊行順とは異なったが、これで仕掛人シリーズを読了。しばらく池波さんから遠ざかる。



服部之総「志士と経済」を青空文庫で読む。幕末、志士を後援した商人の義侠心は、たとえば、吉村昭さんの「長英逃亡」などを見れば、その数の多さに驚かされるが、この近く、備中や福山にもそのような人がいたことが記されており興味深い。



2010年10月16日。土曜日。晴れ。
秋晴れのよいお天気。午前中は少し暑いほど。

因島へ。剪定。松にもチャレンジ。それと柿を少し収穫。
海も山もきれいでした。

こちらへ戻ってイズミに買い物。

そして早い夕食。夕食後空が赤いので出てみると、夕焼け雲が朱に染まって見事でした。昨日に続いて、という感じ。

山室静「ニーベルンゲンの歌」(筑摩書房。・世界の英雄伝説4)。ジークフリートの話です。やや荒唐無稽のところもあるが、伝説ですから、がまんしましょう。

2010年10月17日。日曜日。晴れ。
朝が寒い。少しファンヒーターを入れる。朝入れたのは今年はじめて。
先にお風呂に入って、それから朝食。

いつものようにストレッチ。弱い朝日が入っている。もっと強くてもいいのにと思う。南側の道路の向こうの(坂の上の)家の二階の屋根の上を太陽は通っている。まもなく朝はその屋根の向こうを通るようになる。

ということでありがたい日光浴をしながら朝のタイム。

トム・ゴドウィン著、中上守訳「宇宙のサバイバル戦争」(岩崎書店・SF名作コレクション6)。異星人に強制的に不毛の惑星に置き去りにされた地球人たちが復讐の日を夢見て生き抜くという物語。動物を武器に使ったり・・といろいろ趣向に富んでおります。

DVDで「栄光のル・マン」と「スピーシーズ 種の起源」を見る。後者はダーウィンとは無関係のSF。よくできた作品でオープンエンドですから、続編があってもおかしくはない。

2010年10月18日。月曜日。晴れ。
今朝も少し寒かった。6時に起きたが再び布団の中に入って6時半に起きる。朝食の後風呂に入ってマッサージ。

フランス語を聞きながらストレッチ。少し時間があるので、「ローマ帝国衰亡史」を少し。まだ、マホッメトの事跡でもたついている。そろそろこれも終わりにしたい。昔からカタカナ人名は苦手なので、ワーキングメモリーの減退しつつあるので、日本のものを中心にしたいところだが、もう少し(2,3年)は外国のものも捨てずに読んでいきたい。ということで、ギボンが終わると、ドストエフスキーの予定。これは以前にも書いたように、未読の長編少しと、短編・評論・日記と筑摩の全集で読む予定。その次もいろいろあるが、いずれ後ほど。

秋が深まっていく。夜が寒い。でも、二階に上がり、いろいろな本を取り出しては少し読む。今日は、太田次郎「細胞生物学」。なかなかおもしろい。

降りてきてストーブを少し。

桜井静香著「あなたのエクササイズ間違っていませんか?」(化学同人)。
今、日課にしているストレッチのやり方を確かめるために借りてきたら、他の方法なども書いてあり、思った以上に目的にかなった本だった。一度に覚えきれないので、少しずつレパートリに追加していきたい。10月も後半へ。あと2週間で11月とは・・・。

11時が来ようとしている。早寝早起きのためにも、まもなく消灯。

2010年10月19日。火曜日。晴れ。
明け方の夢、というのはシドニー・シェルダンの作品名だったような記憶が・・・。真夜中は別の顔、の続編だったのかも。それなら、読んでいる。超訳とかという日本語訳が気にいらなくて、ペーパーバックで読んだ一冊だろう。舞台設定が派手で、おもしろかった。

さて、その明け方の夢・・・。珍しく目覚め前に夢を見た。内容は例によって忘れた。夢の内容はすぐに忘れる。夢など見ずに、もっと眠りたかったのに。

変則的な夢を見たのは、今読んでいる「夢見る宇宙人」のせいかも知れない。これは実にユニークなSFでもうひとつの世界から夢を通してこちらの世界の人間を支配するという話。夢というのがおかしいので、一種のテレパシイーのようなものか。

いつものように入浴後ストレッチ。昨日読んだ桜井静香さんの本に従い、メニューを2つ増やした。それから、ストレッチのときは、対応している身体の部位に話しかけるように意識してするのがよいとあったので、外国語は聞かず専念。

雲が多く快晴とはいえない空の下、出勤。沼隈半島はややかすんでいる。

さて、「十字軍物語 1」はあまり快調とはいえない。「第三章 アンティオキアへの長き道のり」は、読書にも長き道のりであった。はるばる小アジアまできて戦おうというのだから、その食料などはどうなっていたのだろうか、と心配してしまう。塩野さんはローマ帝国と違って兵站(ロジスティック)という概念などはもちあわせていなかったと、たびたび書かれているが、少しは考えないとやっていけないだろう。

「ローマ帝国衰亡史 Ⅸ」は第50章のマホメットの事跡を終わった。それにしても饒舌である。ときに聖パウロや聖ペトロが現代の(ギボンの時代の)バチカンを訪れても、この神秘的な宗教が何を祀っているのかわからないだろう、などとうまいことを言う。それに対してマホメット教が初期の時代から変わっていないことを讃えているのだ。


ジョン・D・マクドナルド著、常盤新平訳「夢みる宇宙人」(岩崎書店・SF名作コレクション7)。
発想の奇抜さもさることながら、ある程度進化した人類が退化しているようすもうまく描けている。こういうのは可能性として無きにしもあらずで、文明批評にもなっている。
2010年10月20日。水曜日。曇り。
完全な曇り。明るくないのでなんとなく憂鬱。

夜の散歩再開。しかし、短い距離。胸を張って、手を振って。

同じシリーズもので。
森安達也「イーゴリ遠征物語」(筑摩書房・世界の英雄伝説3)。
ボロディンの歌劇「イーゴリ公」で有名なイーゴリ物語。年代記や短い遠征物語から、歌劇の話題をまじえて解説。地理的・歴史的背景を丁寧に解説してあるので、ロシアというものの別の面が理解できた。歌劇の一部は、You Tubeで見ることができた。

2010年10月21日。木曜日。小雨後曇り。
小雨。

秋が深まっていきます。少し寒いけど、上着はまだ着ない。やせがまんみたいなものだが。

三日ほど前から、少しずつ天気が悪くなって、それでもまだ小さな小さな雨。どこまで悪くなっていくのだろうか。

昨夜、トム・クルーズ主演「宇宙戦争」をDVDで見た。リメーク版だと思う。とはいえ、旧版の存在は知らない。H・G・ウェルズ原作のものだ。「透明人間」「ドクター・モロウの島」「タイムマシン」、いずれも原作には失望しているので、今読もうとは思わない。
さて、映画のほうは映像はよくできているが、ストーリーはつまならい。ただ宇宙人が暴れるだけ。主役の。クルーズパパは子供をほっておいて、怪異現象を見続ける。すでにここからおかしい。そしてまだ、二人の子供も、ふつうの家庭の子供では考えられない。前段階の、「家庭の事情」といのがあるのだろうが、描かれていない。妻が実家に帰るというのがはじめのほうにあるから、確かに家庭に問題があったのだろうが・・・。

光瀬龍「作戦NACL」(岩崎書店・SF名作コレクション8)も、やはりストーリー展開が杜撰です。円盤対策委員会などというものが突然出てきたのには驚きました。それから、肝心な役目を果たすべき綿貫部長刑事というのが、影が薄い。こんな役割しかないのだったら、登場させる値打ちはないのではなかろうか。タイトルのナックルというのは何だろうかと思っていたら塩化ナトリウムのことだったのです。それなら大文字のAはおかしいわけです。こんな本が小学校や中学校の図書室に並んでいたのだったら、子供は本を読まなくなっても仕方がないですね。編集者が、少し作者に注文をつければいいのにと思います。

「十字軍物語 1」の「第四章 アンティオキアの攻防」を終わった。十字軍は強くない。それでも勝った。要するに相手が弱いだけだ。

DVDで「暁の追跡」を見た。車,ドッグ入り。タイミングベルトの交換です。
2010年10月22日。金曜日。晴れ時々曇り。
北のほうは晴れているのに、南のほうを見ると曇っている。やや寒い風が吹いて、冬の訪れが遠くない予感。

塩野七生「十字軍物語 1」(新潮社)。この巻は第一次十字軍に終始している。よくここまでやれたと思うほどだ。そしてヨーロッパからはるか隔たったところに領土を獲得しても、長くはもつまい、と思わざるを得ない。結局は、現地に同化吸収されてもおかしくはない。そういう意味では、これは移民のようなものだ。それを敵の領土でしたのだから、犠牲も大きい。

南米移民についてはかなり読んだが、似たところも多い。また十字軍の道行きは水戸天狗党の移動と似たところがあり、思いだした。
2010年10月23日。土曜日。晴れ後曇り。
曇り空の中からのぞいた太陽。小春日和といった感じですが、・・いやまだ早い。小春日和というのはもう少し寒くなってからのことだと思う。

「ローランの歌」では、またまた混乱してきた。どうも話が論理的にすすまない。7年にわたりスペイン遠征しているシャルル大帝は、マルシル王と和議が成立してフランスへ引き揚げる、というのが話の背景。人質もとっていながら、それなのに殿軍(しんがり)を勤めるローランが危機になるというのだ。その前も実は少しおかしい。マルシル側の提案であったのを、シャルル側の使者は、和議を受け入れたと伝えれば済むものを、シャルル側からの提案のように記述される。交渉ということが未熟なのか、記述のほうが未熟なのか、それはよくわからない。
これでは和議どころか、戦いの一部である。それをローランが危機になる場面を作るのに、こんなへんな状況設定をしたのではないか、と原・作者の常識を疑ってしまう。

その次の展開もまたおかしい。マルシル軍が、大群で追撃してくるのに気づいたローランの僚友オリヴィエが角笛を吹いて本隊を呼び戻せと何度も言うのに、ローランはそれをしない。さらにおかしいのは,敗戦があきらかになったころ二人は反対のことを言い合う。すなわちローランは角笛を吹こうというのに今度はオリヴィエが反対する。

考えてみれば、日本史の中にも似たようなものがある。それを外国人が見たらもっとわからなくなることだろう。そんなものかもしれない。
鷲田哲夫「ローランの歌」(筑摩書房・世界の英雄伝説5)。

DVDで「マッド・シティ」を見る。人質籠城犯がトラボルタ、テレビレポーターがダスティン・ホフマン。ホフマンのほうは「アウトブレイク」同様反権力のワンマン振りを遺憾なく演じていて好感。
2010年10月24日。日曜日。雨。
午前中因島。少し剪定。柘植、アンズなど。松も少し。難しい。
雨がかなり降り中止。今年の柿は調子がよくないが、熟れているのを収穫。

雨の中を、福山へ。

秋の雨です。でも、この時期の雨は冬の訪れを感じさせます。桔梗さんが風瀟庵のほうへ炬燵を出したので、こちらもほしくなり、夕凪亭にも出しました。ベッドがあるので狭いのですが、なんとか設置。ただ、腰痛持ちのため、座ったままで使用することはほとんど予定になく、寝ころんで膝を暖めたり、昼寝したりするのが目的です。それには少し狭いのだが、いずれ物を移動してゆとりをもたせたいものだと思っております。

福島正美「百万の太陽」(岩崎書店・SF名作コレクション9)は、名作の名に値します。新星爆発・ブラックホールにより故郷を失った知的生命体が、地球に警告しにやってくるという話で、破綻もなくよくできております。


2010年10月25日。月曜日。雨。
また消えた。というよりも、保存ミス。

朝から雨。冬がどんどんと近づいて来る。

永井路子さんの対談集「きらめく中世 歴史家と語る」(有隣堂)は、副題のとおり、永井さんと歴史家たちとの対談である。頼朝、鎌倉を中心に縦横に対談は進む。時に専門家の鋭い指摘、そして永井さんの作家の眼。交錯したり離れたり、楽しい一冊になっている。

炬燵の場所が狭いので、テーブルとベッドを移動。一つの家の中のよう、とは桔梗さんの感想。ちょっとむさ苦しい配置だが、しばらくこのままでやってみよう。

夜、少し歩く。姿勢を正しくして、手を振って早歩き。

炬燵に入ってやや無理な姿勢で「大草原の小さな家」Vol.1の半分を見る。 
2010年10月27日。水曜日。曇り。
快晴ですばらしい空、と思ったが、また雲が。
昨日は、日記はお休み。
昨日のこと。
NHK総合がデジタルで入らなかったので、アンテナを新しくして、彦山の方にむけてもらう。これでデジタル難民解消です。費用4万円弱。
整体の日。「大草原の小さな家」。VHSでVol.1と2を見る。
10時に寝る。

今日のこと。
ラジオ体操再開。昨日の整体で、いたずらをする骨を押し込んでもらって、ずいぶん楽になった。これですべての骨棘が痛みを発しない位置に下がった。


福島正美編「時間と空間の冒険」(岩崎書店・SF名作コレクション10)は以下の6編の短篇集である。
アシモフ著、亀山龍樹訳「AL76号の発明」
R・A・ハイライン著、内田庶訳「次元旅行」
チャド・オリバー著、福島正美訳「この宇宙のどこかで」
アルフレッド・ベスター著、内田庶訳「未来から来た男」
M・ラインスター著、南山宏訳「ロボット植民地」
このSFコレクションはさらに続くのだが、ここでしばらく休むことにする。
2010年10月28日。木曜日。曇り。
朝も暗く、いつまでたっても曇りがちなお天気です。

「エレ工房さくらい」の桜井俊一著「子どもと一緒に電子工作」(CQ出版社)は、ハンダ付けを使わずに、簡単な電子工作をしようという本です。LED、電磁石などを経て、簡単なラジオを作り、スピーカーも自作して鳴らそうというものです。ラジオはダイオードではなくトランジスタを1個使用しますから、昔流にいえば1石ラジオというところでしょうか。初歩の初歩というところで、楽しい本です。

ついでに、もう一冊書いておきましょう。これは最後まで読む予定はありませんが、楽しい本なので・・・。
町田秀和「いまからはじめる電子工作」(オーム社)。
こういうのを読んでいると、夢の世界へ入っているような幸福感を味わいます。小学生から中学生にかけて、初歩のラジオの解説記事や付録をノートに写して、バリコンだの半固定抵抗器などという名前を覚えていた頃の世界を思いだして、その世界に耽ることができるからです。

そして、そして、これもいつ終わるともわからない世界ですが、書いておきましょう。
モーリス=ルブラン著、竹西英夫訳「怪盗紳士ルパン」(偕成社・アルセーヌ=ルパン全集1)です。
ホームズについては大学生の頃、新潮文庫で全作品読んでいますが、ルパンはどういうわけかテキストと相性が悪くて、何度も挫折。だから、今回は子供向けの全集で読んでみることにしました。これは初期短編ということです。

2010年10月29日。金曜日。晴れ時々曇り。
曇り。
魔の金曜日。
ガソリンを入れる。レギュラー50.35L。6042円。@120円。

夜、DVDで「スピーシーズ2」を見る。前作を越える作品。火星探査のロケット、着陸船も丁寧に作られていて好感がもてた。本筋のエーリアンとの闘いも、見事。そしてまたまたラストはオープンエンドで、次作への期待をつなぐ。

台風は勢力が弱まっているし、進路が四国沖彼方ということで、一安心である。 
2010年10月31日。月曜日。曇り後雨。
曇りがちの日曜日。

まず、昨日のことから。
 朝から因島。小雨がほんのわずか。曇り。剪定。柘植、松、ヤマモモといったところ。なかなか難しい。

 柿の収穫。

 夜、足腰が痛い。眠い。8時前にダウン。

(すでに、今日)
6時間後の2時に眼が覚める。起きる。5時に眠くなり、再び、眠る。
7時に起きて、朝食。そして入浴。
食事後すぐに風呂に入れなくなった。年のせいだね、と言うと、桔梗さんが、それが当たり前で、食事後すぐに風呂に入れるのがおかしいのだそうだ。

サルスベリのピンクの花が名残に小さく咲いている下で、ツワブキの黄色い蕾が少しずつ開きかけた。

ストレッチしてから親戚へ。それからピトンでワッフルを食べて、ハローズで買い物をして図書館に行って帰る。その頃から雨が降り出した。

剪定に関する本を3冊借りてきた。松はやはり難しいというのが解説を読んでもわかる。参考までにタイトルを記しておこう。

太田克典・麻生健著「はじめての庭木の剪定と整姿」(日本文芸社)。
富沢彰夫・新井孝次郎監修「庭木の剪定 コツのコツ」(小学館)。
社団法人 日本造園組合連合会「はじめての庭木 手入れ・剪定のコツ」(家の光協会)。

小池真理子「冬の観覧車」(オール讀物2005年2月号)を読んだ。いつもながらうまいですね。

雨がよく降っている。珍しい。 今日で10月も終わり。


 
 
 
今年72冊目。
ギボン著、中野好之訳「ローマ帝国衰亡史 Ⅷ」(筑摩書房)。
今年73冊目。
M・ラインスター著、福島正実訳「宇宙大激震」(国土社・海外SFミステリー傑作選10)。
今年74冊目。
池波正太郎「梅安蟻地獄 仕掛人・藤枝梅安 二」(講談社文庫)。
今年75冊目。

塩野七生・文、水田秀穂・絵「漁夫マルコの見た夢」(ポプラ社)。
今年76冊目。
後藤修司監修「新 あんまマッサージ指圧師・はり師・きゅう師になろう」(インデックス・コミュニケーションズ)。
今年77冊目。
H・G・ウェルズ著、塩谷太郎訳「タイムマシン」(岩崎書店 SF名作コレクション2)。
今年78冊目。
マライ・ラインスター著、野田昌宏訳「黒い宇宙船」(岩崎書店・冒険ファンタジー名作選7)。
今年79冊目。
マーク・トウェーン著、亀山龍樹訳「アーサー王とあった男」(岩崎書店・SF名作コレクション1)。
今年80冊目。
池波正太郎「梅安乱れ雲 仕掛人・藤枝梅安 五」(講談社文庫)。
今年81冊目。
レベッカ・ラップ著、鏡哲生訳「危機のドラゴン」(評論社)。
今年82冊目。
ロバート・ハイライン著、福島正美訳「宇宙怪獣ラモックス」(岩崎書店・SF名作コレクション4)。
今年83冊目。
住田憲是監修「よくわかる最新医学 腰痛」(主婦の友社)。
今年84冊目。
井村君江「アーサー王物語」(筑摩書房・世界の英雄伝説2)。
今年85冊目。
ドナルド・ウォルハイム著、白木茂訳「なぞの第九惑星」(岩崎書店・SF名作コレクション5)。
今年86冊目。
穴吹弘毅「腰痛は自分で治せる」(河出書房新社)。
今年87冊目。
池波正太郎「梅安影法師 仕掛人・藤枝梅安 六」(講談社文庫)。
今年88冊目。
山室静「ニーベルンゲンの歌」(筑摩書房・世界の英雄伝説4)。
今年89冊目。
トム・ゴドウィン著、中上守訳「宇宙のサバイバル戦争」(岩崎書店・SF名作コレクション6)。
今年90冊目。
桜井静香「あなたのエクササイズ間違っていませんか?」(化学同人)。
今年91冊目。
ジョン・D・マクドナルド著、常盤新平訳「夢みる宇宙人」(岩崎書店・SF名作コレクション7)。
今年92冊目。
森安達也「イーゴリ遠征物語」(筑摩書房・世界の英雄伝説3)。
今年93冊目。
光瀬龍「作戦NACL」(岩崎書店・SF名作コレクション8)。
今年94冊目。
塩野七生「十字軍物語 1」(新潮社)。
今年95冊目。
鷲田哲夫「ローランの歌」(筑摩書房・世界の英雄伝説5)。
今年96冊目。
福島正美「百万の太陽」(岩崎書店・SF名作コレクション9)
今年97冊目。
永井路子対談集「きらめく中世 歴史家と語る」(有隣堂)。
今年98冊目。
福島正美編「時間と空間の冒険」(岩崎書店・SF名作コレクション10)。
今年99冊目。
桜井俊一著「子どもと一緒に電子工作」(CQ出版社)。
 
 
見た映画。
「スピーシーズ」
「栄光のル・マン」
「宇宙戦争」
「暁の追跡」
「マッド・シティ」
「大草原の小さな家 Vol.1 大草原の小さな家」。 
「大草原の小さな家 Vol.2 すばらしい収穫 わたしのお母さん」。
「スピーシーズ2」