2012年6月2日。土曜日。晴れ。
6月は紫陽花の季節です。庭のガクアジサイが緑の葉をたわわに広げで、花が開くのを待っています。
「明暗」八十一から八十三まで読む。
「大菩薩峠2」は十四から十六。
竜之介が出てくれば、ほっとする。安定感があるのは、非情でありながらも、一面ではやさしさを持っているヒーロー故か。
しばらく探していた二冊の本が相次いで出てきた。ひとつはケインズの「一般理論」。 一応、主著。世界の名著には残念ながら入っていない。東洋経済新報社の普及版。哲学でもなく、エッセーでもない経済学の本をどういう態度で読めばいいのか、私は未だ知らない。何度か借りてくる牟田先生の「電磁力学」などとなると、同じように難しいのだが、どう向き合うか、ぐらいはわかるのである。
2012年6月3日。日曜日。晴れ。
蟹座生まれであるから6月が免許の更新月である。昨日行きかけて、途中で連絡の葉書で土曜日がやっていないことに気づき、引き返した。今日行くことにした。福山の免許センターは芦田川より西側、かなり松永よりであるので、半分郷里のほうへ帰ったようなものなので、昼前に済ませて、そのまま因島へ。
27℃近く気温は上昇したようだが、湿度が上がらなかったのか、意外とさわやか。
夜九時前になるとさすがに気温が下がり、窓を閉め、扇風機を止める。満月が美しく、大きい。
「明暗」の八十四から八十八。
「大菩薩峠2」の十七を終わる。これで 「大菩薩峠2」が終わる。
「大菩薩峠3壬生と島原の巻」に入る。一から五を読む。壬生と島原なら誰にでも分かろう。新撰組が絡む。
2012年6月4日。月曜日。晴れ。
朝はやや蒸し暑く、いよいよ入梅かなと思うも、まもなく風が吹き、曇りさわやかさを通りこして、気温が下がる。風が強いので一時窓を閉める。
先日の日蝕に続き、今日は月蝕だと聞き、楽しみにしていたのに、曇って月は昇ってこない。
「明暗」八十九から九十一。
「大菩薩峠3」六、七。
少し読んだだけで、もう眠くなった。
2012年6月7日。木曜日。晴れ。
木曜日。梅雨を思わせる蒸し暑さ。雨期の訪れは近い。このところ、腰痛回避のためにベッドで休憩すると、あっという間に寝てしまう。そして、朝が早い。そういういいような、不規則な生活の連続である。
朝は、ホトトギスが鳴いている。
スキャナーの調子はよい。pdfファイルで保存している。英文の読み取りもスムーズに行くので、OCR「読取革命」は使っていない。使って機能を知るのがいいのだが・・・。
2012年6月8日。金曜日。雨。
入梅。
2012年6月9日。土曜日。晴れ。
因島へ。午後帰り、昼寝。夕食後、散歩。少し足を延ばして、大谷台小学校へ。もっと通学路を保護者は掃除すべし。以前よりかなりきれいになっているのだが。さらに手をいれれば美しくなるだろう。
トゥルゲーネフ著、沼野恭子訳「初恋」(光文社文庫)を読む。
2012年6月11日。月曜日。晴れ。
昨夜、久々に谷崎の「刺青」を読んだ。筑摩の文学全集で4頁。こんなに短かかった、のかと改めて、驚く。さらに隣りの「春琴抄」は予想外に長い。これは今は読まない。「芦刈」が、昔読んだときの好印象がある。また読んでみたい。
さて、とりとめのない読書に、日々を費やしているのだが、昨日は少し年上の同僚の訃報に接し、少なからず衝撃を覚えた。人生が無限ではないことは子どもでも知っている。しかし、そのことを自覚して生きることのいかに難しいことか。
2012年6月13日。水曜日。晴れ。
朝から夏の日射し。
twitterで息子がアメリカへ着いたことを確認。サンフランシスコまで12時間か。こちらの夕方が向こうの朝。ということはまだ真夜中。
図書館の本が予約本が来たので借りねば。ソンタグの2冊とポーランド語のCDエクスプレスを借りる予定。
・・・そして、暑かった。ハムレットを読んでいたら、そのまま寝てしまう。9時頃に起きる。元気回復。肩凝りに対処。重症。
2012年6月14日。木曜日。晴れ。
夕食後、散歩にでる。
日はまだ高い。少し汗が出る。
県境にある小学校の坂道を上がる。夕陽が西の山に、かかろうとする。
まだ、暑いせいか、誰もいない。
以前、ミミズクの声を聞いたところにさしかかるが、ツバメが旋回するだけである。
こうして、今日も暮れてゆく。
そして、季節はしだいに盛夏へと向かう。いや、さきに本格的な梅雨がおとづれるのか。
よその家の梅が黄色くなって落ちていた。そろそろ我が家の梅も取り入れどきか。ホワイトリカーは既に買ってある。氷砂糖は、去年の残りがある。
原子半径と単位格子の形から原子量を計算してみる。かなり合う。
夜になって涼しくなってきた。まだエアコンは入れていない。
日はまだ高い。少し汗が出る。
県境にある小学校の坂道を上がる。夕陽が西の山に、かかろうとする。
まだ、暑いせいか、誰もいない。
以前、ミミズクの声を聞いたところにさしかかるが、ツバメが旋回するだけである。
こうして、今日も暮れてゆく。
そして、季節はしだいに盛夏へと向かう。いや、さきに本格的な梅雨がおとづれるのか。
よその家の梅が黄色くなって落ちていた。そろそろ我が家の梅も取り入れどきか。ホワイトリカーは既に買ってある。氷砂糖は、去年の残りがある。
原子半径と単位格子の形から原子量を計算してみる。かなり合う。
夜になって涼しくなってきた。まだエアコンは入れていない。
2012年6月15日。金曜日。晴れ後雨。
夕食後、梅を摘んだ。32個あった。氷砂糖とホワイトリカーを入れて、梅酒にした。半年間は飲めない。
その後散歩。帰りに雨が降り出して濡れる。
その後散歩。帰りに雨が降り出して濡れる。
小沼文彦訳のドストエフスキー全集1で、「ブルハチン氏」と「9通の手紙からなる小説」を読む。つまらない。
2012年6月16日。土曜日。雨。
雨がよく降ります。昨日は、散歩の帰りにかなり降ってきましたので、今日は傘をもっての散歩です。最近、膝の調子がよいので、無理をしない範囲で散歩の距離を伸ばしています。坂道もあります。気持ちがよいですね。
2012年6月18日。月曜日。晴れ。夕方雨。
今日も梅雨らしい蒸し暑さ。
息子は夕方無事帰国した。
夕方、激しい雨。その雨が止んで、空にはまだ黒い雲があちこちにあったが散歩を決行。・・結局夜になっても激しい雨は降らなかった。
スーザン・ソンタグ著、富山太佳夫訳「隠喩としての病い エイズとその隠喩」(みすず書房)終わる。
2012年6月19日。火曜日。雨。
朝から雨。よく降った。台風の影響もあって午後、木々もよく揺れていた。
不思議なことに6時すぎにはあれほど降っていた雨が止んで、日まで照りはじめた。散歩に出る。
7時50分になっても外はまだ明るい。そうだ、夏至が近いのだ。
2012年6月24日。日曜日。晴れ。夜雨。
さて、夏至も過ぎ、また一つ歳を重ねて、老い坂を益々下っているところ。
矢野健太郎訳・解説「リーマン幾何学とその応用」というのは、あのガウスが絶賛したリーマンの講師就任演説の「幾何学の基礎をなす仮定について」とリッチならびにレビ=チビタの「絶対微分学の方法とその応用」やアインシュタインの論文を訳したものである。アインシュタインの論文については選集の2巻に既にあるからこれはひとまずおくとして、前二者はありがたい。ところが、そのリーマンの講演の訳なのであるが、本論のところが目次だけで、訳出されてないのはどうしたことだろうか。ワイルの序文がついた、冊子では、そこから数式だらけの本論がはじまるのだが・・・。
先頃閉校した有名なクッキングスクールの校長先生の辻静雄氏の書かれた「フランス料理の手帖」(新潮文庫)は、その道のパイオニアの筆になる異国の巷談で、驚く話ばかりで、まことに楽しいものであった。
2012年6月25日。月曜日。晴れ。
昨夜来の雨は朝にはやんでおりました。昼間の戸外は暑かった。夕方散歩。夜になると涼しくなりました。再び散歩したくなりましたが、足をいたわって、ガマン。
山崎行太郎「小説三島由紀夫事件」(四谷ラウンド)は小説ではなく、優れた文藝評論です。文学的言辞と行動哲学は違うという立場から作者は小説からの引用は極力避け、三島由紀夫の行動と最後の事件を解釈しながら、描いた優れた文学的な作品です。
2012年6月26日。火曜日。晴れ。
5時に起きる。晴れている、暑くも寒くもない。風は少しある。
日中は暑かった。
夕食後、県境の小学校まで歩く。7時を過ぎているがまだ明るい。職員室の電灯は消され、グランドでは、水銀灯の下で少年野球チームが練習をしていた。
ロラン・バルト著、穂刈瑞穂訳「批評と真実」(みすず書房)読む。
また、スーザン・ソンタグ著、富山太佳夫訳「書くこと、ロラン・バルトについて」(みすず書房)。作品への思い入れを客観的風に偏愛的に書くという、文芸批評の常道。悪くはない。
2012年6月29日。金曜日。晴れ。
6月が終わろうとしております。西向く侍の月ですから31日がありません。あっという間に6月も終わりです。こういうふうにして、日々が過ぎ去るわけですから、その日その日に感じたことを書きとどめておくことの意義はよくわかるのですが、なかなか、そういう訳にはいきません。
今年30冊目。
トゥルゲーネフ著、沼野恭子訳「初恋」(光文社文庫)。
今年31冊目。
スーザン・ソンタグ著、富山太佳夫訳「隠喩としての病い エイズとその隠喩」(みすず書房)。
今年32冊目。
辻静雄著「フランス料理の手帖」(新潮文庫)。
今年33冊目。
山崎行太郎著「小説三島由紀夫事件」(四谷ラウンド)。
今年34冊目。
ロラン・バルト著、穂刈瑞穂訳「批評と真実」(みすず書房)。
今年35冊目。
スーザン・ソンタグ著、富山太佳夫訳「書くこと、ロラン・バルトについて」(みすず書房)。