2019年7月14日日曜日

夕凪亭閑話 2010年4月

2010年4月1日。木曜日。雨。旧暦2.17.辛巳(かのと,み)。六白赤口。
今日から四月。23年目だ。
一時間ほど二階で少し本を読んで,それからパラグアイ移住関係の資料を少し読んで降りたら9時。 
辻邦生さんの「ボナールの夢」「現代美の行方」読む。「美というものが(中略)他人に語り得ぬ孤独な内奥の体験であることを,まずわれわれは考えておく必用があろう。」(p.259)
「シェイクスピアのたくらみ」の中にマクベスのところで,オィデプス王にしても,予言に対する人々の反応というのは矛盾していると書いてある。予言を信ずるとすれば,どんなに回避しようと策をろうしても,予言通りになる。(信ずるとすれば) それにたいして予言を信じないならば,何もしなくても,予言通りにはならない。(信じないのだから) ということで,予言に対して回避行動をとることは無意味なことになる。 
  
2010年4月2日。金曜日。晴れ。旧暦2.18.壬午(みずのえ,うま)。七赤先勝。
よいお天気。 桜が素晴らしい。
ギボン著,朱牟田夏雄訳「ローマ帝国衰亡史 Ⅵ」(筑摩書房)。「第三五章 アッティラのガリア侵入-アェティウスおよび西ゴート族によるアッティラ撃退-アッティラ,イタリアに侵入,やがて撤退-アッティラ,アエティウス,およびウァレンティニアヌス三世,それぞれの死」。
・・・かくして,西ローマ帝国は滅びます。急に滅ぶのではなく,ずっとずっと前から滅び続けていたわけですが。その滅びの歌。ギボンの筆はますます冴える。
以前,ヨーロッパ諸国の遠い先祖だから,蛮族と呼ぶのはいいかがなものかと,思っていましたが,ここでもまた,蛮族らしい風習がでてきます。やはり,蛮族なのだ! そしてその血は,後のヨーロッパ諸国人の歴史の中に黒々と流れている。

2010年4月3日。土曜日。晴れ。旧暦2.19.癸未(みずのと,ひつじ)。八白友引。
 岡山で勤務していた頃の仲間が集まって、高梁川流域で花見の旅をしてきた。昭和56年4月、岡山市半田山植物園で第一回の花見をしてから、今年で第30回を迎えるので記念の会をしようというものだった。 
朝、9時過ぎの電車で、岡山駅へ。西口へ向かう。岡山駅西口は、結婚する前とその後も少し住んでいた青春の地。奉還町四丁目の安いアパート。銭湯、トンカツ屋、お好み焼き屋、古本屋、食品スーパー、などなど・・・。
全日空Hの前に集合して、出発。途中、以前住んでいたあたりを通過。様変わり・・。こちらも、変わっているのだし、町が変わっても不思議はない。
総社市から高梁川に沿って北上。至るところの桜が満開。山には点々と山桜が咲いている。高梁川は水量も多く青々と流れている。高梁市に入って、昼食。その後備中松山城へ。ここでも、また桜の洪水。車は途中でストップ。残りはシャトルバス。どんどん高度はあがる。終点から徒歩。そしてまもなく見事な石の遺構。眼下を流れる高梁川と美しい町並みの眺め。 
下山後はさらに高梁川沿いを北上。新見市に入って、新見駅へ。一人乗って、さらに北上。千屋温泉、「いぶきの里」に到着。スキー場にはまだ雪が。山の上の方にも白い斑点が。寒い~。寒いはずである。標高965メートルの剣山の近く。鳥取県との県境付近。 
さっそく、温泉へ。炭酸水素イオン豊富な天然温泉で、肌がツルっとした感じ。要するに、お風呂へ重ソウ(ベーキングパァウダー)を入れて入ったようなもの。次は、30周年記念の宴。メインは千屋牛のしゃぶしゃぶだろう。今年2度目のアルコール。今回はスーパーアサヒ少しと、麦焼酎・高千穂のお湯わりを少し。近況報告。・・かくして一日目の夜は更けた。
2010年4月4日。日曜日。晴れ。旧暦2.20.甲申(きのえ,さる)。九紫先負。
6時前から外は明るい。6時のオープンとともに、温泉へ。外は霜。寒気の中を露天風呂へ。長湯。朝食はいつもの倍ほど。そして出発。代金、一人15000円。 
井倉洞へ。高梁川は静かに流れている。フランスのブロア城のようなのを流れの上へ作れば似合うと思う。高梁川へ落ちる滝の白い水の流れもさわやか。中は思いのほか奇岩奇相で充実。写真を写していたら、どんどん離れていって、一人だけになって恐い。こちらのほうは炭酸カルシウム、すなわち石灰岩と二酸化炭素、水との反応。水が流れているところの、棚田のような模様も、日々作られているのだろう。土産物屋で、大理石の小さな花瓶。鉛筆立て用に。1500円。デジカメの電池がなくなる。あとは携帯が頼り。
井倉洞の石灰岩層の真上に蕎麦屋があるということで、山道を上り、草間地区へ。田舎蕎麦道場で昼食。
高梁川沿いに少し南下して、絹掛の滝。ここも白く細く長い滝が美しい。
さらに南下して、高梁市、総社市と午後の高梁川の風景を満喫。総社市で、高梁川と別れ、一路岡山市へ。西口にて再会を約して散会。
山陽本線下りで帰宅。春爛漫の花見の旅だった。 帰ると、福山も桜の花は満開。

読書の記録・今年16冊目。
喜志哲雄「シェイクスピアのたくらみ」(岩波新書)。
昨秋、全作品を読み終えてから、シェイクスピア関連のものを読みたいとは思っていたが、なかなか機会が得られなかったので、少し満足である。
劇のからくり、というよりも、劇作術のからくり、の解説ともいえる内容。そのからくりも、マイナーな作品では、一応納得させられるものの、大きな感動がない。その点四大悲劇とR&JやA&Cなどになると、そのからくりの一部を教えられると、楽しい。
なお、あとがきには他の本の紹介もある。参考までに列挙しておこう。
「新編シェイクピア案内」「シェイクスピアへの架け橋」「シェイクスピアを観る」の3冊。
 
2010年4月5日。月曜日。晴れ。旧暦2.21.乙酉(きのと,とり)。一白仏滅。
朝は曇っていたが,おおむね晴れ。伊勢丘の桜は満開。少し散り始めたが,見事。
今年17冊目。
辻邦生「海辺の墓地から」(新潮社)。「辻邦生第一エッセー集 1961-1970」という副題をもつこの本を買った日が「54.12.10」とやや薄くなったゴム印からわかる。今更一冊に数えるのがおかしいほど、大部分を読み、ごくわずかのエッセーを残していたものだ。その頃の興味によって熱心に読んだところと退屈な思いをしたところが大きく別れた。・・・40年もすれば関心をもつジャンルの変化があってもおかしくはない。そのせいか、残っていた部分が抵抗なく読めた。ということで、表紙に「~2010.4.5」と鉛筆で記した。そして、目次の各項目のすべてにチェックが入った。
 
2010年4月6日。火曜日。晴れ。旧暦2.22.丙戌(ひのえ,いぬ)。二黒大安。
桜が素晴らしい。ハナモモが咲いた。白い梨の花もきれいだ。
副島民雄訳「正しさについて」(岩波書店・プラトン全集15)。これはプラトン外篇ということで、プラトンの著作ではないとのこと。「弁明」流の論理というより屁理屈。アカデメィアで流行の思考法だったのだろう。

2010年4月7日。水曜日。曇り。旧暦2.23.丁亥(ひのと,い)。三碧赤口。
朝から曇り。やや肌寒い。午後,夜になってさらに寒くなった。桜が散りかけた。でもよく咲いて美しい。
「回想 河野与一 多麻」を終わる。凄い人だ,の一言に尽きる。やはり,本当に偉い人は他人の思想をいかにも自分の思想のように語ろうとはしないのだ。そういう意味からいうと,河野さんは極めて厳密な実証主義者であったのかもしれない。今年18冊目。
 
2010年4月8日。木曜日。晴れ。旧暦2.24.戊子(つちのえ,ね)。四緑先勝。
今朝は曇りでやや寒い。室温11.4℃。少し晴れ間。昨日よりは、少しよい。というスタートでしたが、まもなくよいお天気に。気温は低くても、春爛漫。
河野與一「学問の曲り角」から「源流に遡る-プラトニック・ラヴ考」という小文。
まず,シェイクスピアの話。故郷に妻子を置いてロンドンに向かうときの常駐の宿に,すてきな女将さんがいた。そのうちの子供の洗礼名をウィリアムとつけてやる,というようなことから二人のが噂になる。こういうのはどんなに資料を当たってテキストクリティークを重ねたところで決着はつかない。かりにDNA鑑定などというものを,もち持ち出したとして否定的結果が出ても,判定するのがその子供と親との関係だけで,噂の真相は解明されないということは言うまでもない。 話はそこから派生して,プラトニック・ラヴなるものがどこで生まれたかということに著者の探査は向かう。結論「プラトニック・ラヴというのはプラトーンが説いた愛ではなくてプラトーン風だと考えられた愛である。」(p.33)
 
2010年4月9日。金曜日。晴れ。旧暦2.25.己丑(つちのと,うし)。五黄友引。
今朝は曇り。雨マークが出ています。桜が心配。一部散るかもしれない。
大ヒットiPhoneアプリ「健康計算機」を作った中学生プログラマー。「iPhoneをさらに生活に密着した存在に」をモットーに開発中。現在はiPad用ゲームを製作中。4/6 日本テレビ系列「ズームイン!!SUPER」のスマートフォン特集に出演。  という神戸の中学生がtwitterにいた。素晴らしいことです。大成してもらいたいものですね。
 
2010年4月10日。土曜日。晴れ。旧暦2.26.庚寅(かのえ,とら)。六白先負
ブタおはようございます。

珍しく早起きです。最近は、まじめに高血圧の薬を飲んでいるせいか、朝型から遠ざかっていました。

昨夜は、二階に上がってストーブの前に横になって本を読んでいたら、いつの間にか眠っていて、下に降りてそのまま寝てしまいました。寝始めたのが、10時か、9時半かも、わからないのです。

二階は、元・子ども部屋で、今は書庫で、開かずの間です。西側の廊下の窓には雨戸がついてないので、内側からベニヤで戸をつけて、閉めると暗くなります。ガラス窓の半分を残してすべて手作り本棚。

部屋の中も至るところに本棚・・。

二階の本の一部。江戸川乱歩全集、集英社の漱石全集。(岩波のは下。) ニーチェ全集、プラトン全集、露伴全集、小林秀雄全集、日本古典文学大系100巻、新日本文学大系100巻、白秋全集(Ⅰ期+アルファ)、梅原猛著作集、岩波講座日本史、岩波講座世界史などなどです。
内外の文学全集の半端ものも二階です。

下の夕凪亭にあるのは・・
三島由紀夫全集(旧版)、日本の名著、世界の名著(正続)(1冊欠)、世界古典文学全集(数冊欠)、漱石全集、芥川全集、鴎外選集、平凡社の百科事典などなどです。

いつ退職しても、当分退屈しないように、そして田舎に引きこもってもいいように準備してきました。

でも、今ではインターネットで多くの書物が読めますから、こんなことをする必用はなかったのです。別に紙媒体にこだわるつもりはありませんから。

ただ、唯一の利点は、読んだところに鉛筆で記しをつけることができることです。ですから、いたるところに鉛筆が転がっていて、読んだ頁、読んだ段落、読んだ節、章・・本によってさまざま・・にチェックしておきます。段落が多いのですが、見苦しいので、最近は頁単位が多い。

マックス・ウェーバーなどは段落が長いので、はじめから頁単位です。

・・ということで、長編小説でも最期まで読んでないほうが多いのですが、たいていのものには、少しだけ足跡をつけています。

こういう読書が大部分で、読み終わったと記録があるのは、ごくわずかです。

最近は、二階には移民史の資料を見に上がるのですが、ついつい色々と他の本を出してきているうちに・・・昨夜は、寝てしまった。

あ、もうまもなく6時。外はすっかり明るくなっている。カーテンを開けて、電灯を消した。散歩しようと思っていたが、眠くなった。


さて、午後。春たけなわの しまなみ は美しかった。諸所、桜は満開で爽快。もっと、ゆっくりしたかったが、せっかくの土日ですから、うかうかとしておれないのです。

ああ、ねぼけまなこで、いやみったらしく、ぺだんてぃっくなこと書いてますが、こうやって固有名詞を常に書いていないと、老化が進むので、ささやかなる抵抗だと思って、読み飛ばしてください。

曇りはなぐもり です。土曜日の優雅な午後です。岩城島名産の田村食品のいもけんぴ(芋菓子)を食べて、水道水をがぶがぶ飲むと眠くなります。眠い(睡眠)

でも、眠ってはいけません。歯を磨いてないと、横になるわけにいかないのです。ですから、休みの日には休憩ごとに歯を磨きます。多いときは10回以上・・・。こうなったら、もうビョーキですね。目がハート

そして、やっと安心して本棚の下の電気炬燵へ。もし、地震がおきて上から本が倒壊したらそのまま終わりです。何という幸福な最期でしょう。でも、残念ながらこの地は地震はおこらないのです。過去も、未来も。

炬燵には、しまむら で買ってきた「テレビまくら」という三角形のマットを置いてあります。隣りの本棚から、その時の気分に応じて本を出し、そのへんに転がっている鉛筆をもって横になるのです。あっという間に別世界です。時々、フランス語の「嘔吐」だの「シーシュポスの神話」だのをもつと、さらに短い間に相転移がおこります。

こういうのが土曜日の優雅な午後の楽しみ方です。やはり、土曜日がベストで日曜日がベターです。

(さて、夜。)
眠くなったので、それに逆らって書いていたのに、やっぱり・・・。今日の睡眠誘発剤はドストさんの「白痴」。BGMは野路由起子メドレー。

うつらうつらしながら、何度も聞いていると、桔梗さんが「チャペル6時ですよ」と言いにきたので、起きた。

夕食は、カワハギ魚の煮物、フキの煮物、ほうれん草、ゆで卵ひよこ、デザートはデコポン満月2つ。

蕗の煮物が はなかつお とぴったりあってあまりにも旨いので、しきりに「うまい、うまい」と言っていると、しばらくして桔梗さんが、はずかしそうに、「手が滑って みりん が入り過ぎたのハート達(複数ハート)」と白状。フタが開いて・・とか、今まで、何度くり返してきた会話か・・・。

うまいと誉めたときの 十ぶんの八が、そうだった。残りも顛末を暴露しなかっただけだとしたら・・・。ぴかぴか(新しい)
珍しく早起き。最近は、朝型から遠ざかっていました。
雑読の方法。・・読んだところに鉛筆で記しをつける。だから、いたるところに鉛筆が転がっていて、読んだ頁、読んだ段落、読んだ節、章・・本によってさまざま・・にチェックしておきます。段落が多いのですが、見苦しいので、最近は頁単位が多い。マックス・ウェーバーなどは段落が長いので、はじめから頁単位です。
 
2010年4月11日。日曜日。雨時々曇り。旧暦2.27.辛卯(かのと,う)。七赤仏滅
雨。せっかくの日曜日の桜が・・・
野路由起子さんに「忍ぶ川」というのがあります。三浦哲郎さんの歴史的な名作と同じタイトルです。熊井啓監督の映画には主題歌は流れていなかった、と思うんですが・・・。ですから、主題歌ではない歌謡曲ということでしょうか。文芸路線とかいってたときもあった。
映画のほうは、栗原小巻・加藤剛主演でよくできてました。はじめ、吉永小百合さんの予定だったそうです。小百合さんなら、また別のものになっていたのでしょうが、小巻さんで、ピッタリの映画になったと思います。いい映画です。まだの方はぜひご覧になってください。ついでに原作もお読み下さい。
新藤兼人監督の「裸の島」は台詞のない映画です。モスクワ国際映画祭でグランプリを受賞し、それまでの借金を返したとか。それに、乙羽信子、殿山泰司という新藤組の二人が主演ですから、記念碑的作品。その「裸の島」のロケ地は、宿弥島(すくねじま)。宿弥島は三原市です。
杭谷一東先生の彫刻展(天満屋福山店)に行ってきました。 いろいろお話も伺えました。ご一緒に写真も撮らせていただきました。(UPしません・・・)数々の大理石の作品群をまとめて拝見できる希有なチャンスだったと思います。杭谷一東先生はまことにきさくな方で,あんなに偉い大先生であられるのに気取ったところがぜんぜん無く,だれにでもやさしく解説してくれます。桔梗さんも大ファンになりました。
天満屋で五月人形を見る。いい物は高い。
昼ご飯を食べると眠くなった。まだまだ今日はやることが多い。お昼寝はもっと後にしよう。

今日の目標。その1。
机の隣りにある サイドデスク代わりに使っているニトリの食卓机の上を完全に空けること。

一番入り口に近いところだから、すぐに物置になってしまう。来客のときは、ここでハローズのお寿司にアマノフーヅのインスタントみそ汁でおもてなしするのだけれど、最近訪れる人がいなかった証拠をデリートしたいところです。あ、ついでい書くと、その時の醤油は、寿し丸のポイントでもらった醤油皿に入れるんです。

あ、桔梗さんが雛人形をおしまいしようと呼んでいるので、行ってきます。

・・・重労働です。なんとか終了。次は5月人形を出したいが・・今日はもう草臥れた。腰も痛い。眠くもある。
五月人形を出しても子どもは帰ってきそうにない。写真添付したメールを送ってやろう。どんな反応をするだろうか。

岩枕硬くもあらん安らかに眠れとぞ祈る学びの友は という和歌を思いだした。私の誕生日の日が沖縄の終戦。

起きた。テレビ枕はほどよく堅く、よく眠れた。今日は、BGMも睡眠誘発剤も無し。

夕食は、先週行った、新見市井倉洞の真上にある、蕎麦道場・田舎蕎麦で買ってきた蕎麦。それにタチウオの干物2尾。むかし、タチウオというのは立って泳ぐ魚だと思っていたが、かなり経って、太刀魚だと知った。

17:43。夕凪亭の外はまだ明るい。庭の木々が春の雨に濡れて、黄緑色に輝いています。南天、さくらんぼ(すっかり葉がでました)、ウバメガシ、モクレン(赤紫色の花が盛りを過ぎた)、タイサンボクによく似た木、ゼラニウム、梨、コデマリ 躑躅、サツキ、柘植などが雑多に生えております。百日紅はまだ枯れ枝です。

ここちよい夕暮れですが、散歩は無理です。

あ、まだニトリの食卓テーブルがまだ片づいておりません・・・。

いつの間にやら外が暗くなった。カーテン閉めて3面カーテン部屋にへんしーん。

江戸川乱歩の作品に「鏡地獄」というのがあった。前後左右上下、6面すべてが鏡の世界に住む人の話。そういえば、蒜山遊園地のお化け屋敷があって、長女一人が入って、みんなで出口で待っていた。いつまで待っても出てこない。仕方がないので、私がお金払って入り口から入った。途中で、恐くて進めないと、止まっていた。そこは暗くて気持ち悪く、さらに上下左右に歪んだ鏡があった。やはり、子ども一人をあんなところへ行かせてはいけないと、反省。

初音ミクのナウシカレクイエムを聞きながら、テーブルの片づけ。やっと平面になった。今日はここまで。
2010年4月12日。月曜日。雨。旧暦2.28.壬辰(みずのえ,たつ)。八白大安。

朝から雨。雨の通勤路。桜と溜め池。なかなか風情があります。でも車なら楽しいのですが、歩いている人・子供たちは大変です。

三浦哲郎さんの本を探してみると、いずれも新潮文庫で「忍ぶ川」「結婚」「笹舟日記」「ふなうた」の4冊がありました。「結婚」までの二冊は終わっていましたので、「笹舟日記」を少しずつ読んでみましょう。やっと「オオムラサキの匂う街」という小品を読んだ。いつもながら、うまい。あれ~ 53.8.21.了という鉛筆書きが後ろのほうにあった。ということは、一度終わっていて、目次のチェックは二度目のもののようだ。年をとるとこのようなことがしばしば起こる。ついでだ、二度目を読むことにしよう。


夜は,パラグアイ移住史。岩船港出港。蛍の光を演奏する鷹取中学校のブラスバンド部員については、もう少し手がかりがほしい。阿伏兎まで。とにかく四月中はこれに専念すべし。
 
2010年4月13日。火曜日。曇り時々晴。旧暦2.29.癸巳(みずのと,み)。九紫赤口。
今朝は曇り。暗い。でも、寒くないから、いいか。18.2℃。霧が少し。そして、いつの間にか小雨。やや遅いが、「なたねつゆ」。
清明の時節、雨紛々・・というのは、一週間ほど前か? 時節だから、今日も含めていいかも。
今朝のさくらだよりを見ていたら、「散りはて」というのがあった。いつからこういう言葉が使われているのだろうか。さくらだよりなど見たことがないので、はじめた気がついた。
その散り果てた桜の木には、既に黄緑色の若葉が元気よく出始めている。
おもしろいもの発見。 J. Org. Chem., 2003, 68 (23), pp 8750-8766DOI: 10.1021/jo0349227 pdfファイルでは、http://pubs.acs.org/doi/pdf/10.1021/jo0349227
おそらく、ふつーの家のPCでは出ないと思う。(申し訳ございません)。要約だけならみることができます。面白いですよ。ワンクリックしてみてください。これmixi情報です。mixiも捨てたものではない。広告多いのが気になりますが。まあ、無料で使わせていただいているのですから、我慢しましょう。
エントロピーについて、岩波の哲学・思想事典を開いてみました。敢えて、今日は理化学辞典ではなくて・・・。参考文献として、杉本大一郎「エントロピー入門」(中公新書)が挙げている。杉本先生は放送大学の講義で、時々お聞きした先生だ。実に楽しそうにお話をされていたのが印象的。
 
2010年4月14日。水曜日。晴れ。旧暦3.1.甲午(きのえ,うま)。一白先負。
今朝は、よく晴れてる。ひさしぶりの快晴。午後からは曇りで、最高気温14℃という、予報。  外はそんなに寒くなかった・・・・
日中,風は冷たいけど,よいお天気・・・
「笹舟日記」から,「お銀さんと夜ふけの道」。三浦さんだって,「その町にいた一年間に,たった一つ,『村の災難』という短篇を書いたに過ぎなかったが,・・・」というようなこともあったらしい。
河野與一「学問の曲り角」から「イタリックの話」。われわれがよく使う,筆記体風の活字,イタリック。文字通りイタリア風ということには違いない。
ではローマンとの違いは? ということになるローマンはローマ風でイタリックはイタリア風というと,シャレにもならない。・・・イタリア風というのは,活版技術(あのグーテンベルグ以降)がイタリアで栄えたとき,大変美しい字体で行った名人がいて,それをイタリア風と呼んだことが,今に続くわけです。
なお,このころは,本を写す仕事があったわけだが,そのうちの名人が活版業で成功した例も多かったわけです。そのような話を詳しく書いたものです。
ギリシア語。
オイノス アプロディーテース ガラ。ワインはアプロディーのミルクである。
アプロディーテース はアフロディティ すなわち,ラテン語のビーナスのことだろう。
ガラはミルク。ここからガラクトース(乳糖)とかギャラクシイ(銀河)Galaxyなどが派生したのだろう。なお銀河を表す英語にミルキーウエイMilky Wayというのもある。乳の道という意味だろうが,ついつい乳の川と解釈してしいまそうになる。
海のニンフ ガラティアも乳白色の肌に由来するそうだ。
帰りに図書館へ寄って帰る。
 ロッシーニ「セヴィリアの理髪師」(DVD)、ビゼー「真珠採り」(DVD)、「『氷点』を旅する」を借りてきた。
 
2010年4月15日。木曜日。晴れ。旧暦3.2.乙未(きのと,ひつじ)。二黒仏滅。
今朝は曇り。室温11.4℃。寒いけど、行くしかない。
今日は寒い一日で,またまたエアコンが一日中つきっぱなしだった。
名残の桜・・・。もう桜の話題など聞き飽きたという感じの人が多いと思うが、雨のそぼふる雑司池の桜は、ミモザの黄色い花と、桜の黄緑色の若葉とよくマッチして、通勤の無聊をよくまぎらせてくれる。
日暮れに庭に出てみると、鶯の囀りが聞こえた。寒かったので、少しでも暖かいほうを目指して、降りてきたのかもしれない。夕凪亭で聞くのは今年はじめて。
昨日から、夕凪亭に入ると、奧のほうでジジジ・・・。何か虫でもいるのではなかと思うことが何回か・・。今夜やっと気がついた。蛍光灯をつけるごとに,その音がしているということが分かった。耳を近づければ、天井の電球型蛍光灯の一つがやや黄色くなって、音を出している。もう少し寿命があるのだろうが、取り外した。割れて降ってこられたら,あとが面倒なので。
 
2010年4月16日。金曜日。雨。旧暦3.3.丙申(ひのえ,さる)。三碧大安。

雨・・・・。気温も低いし、どうなってるんでしょうか? 週末。宿題を残さずに、終わりたい・・・

朝の会話。
昨夜は、めっちゃ寒かった。灯油が切れていたので、急遽エアコンに・・ などなど。

寒かったのは山上・海抜100メートルの夕凪亭だけでなかった。

寒いけど,読書。
「笹舟日記」から「私の木刀奇譚」「ひとり旅の踊り子」。いずれも味わい深い,随筆に近い作品。井上靖さんだったら,詩集にいれて,そして何年かして長い小説にするような話。

「学問の曲り角」より「横目の話」。新聞紙を広げて上下,左右に手で千切ってほしい。片方はすんなり破けるのに,別のほうは切れ目が斜めに走って,うまくいかない。縦目だったら,うまくいくわけである。さて,紙を製本するとき,のり付けした時の伸び縮みが,縦目,横目で異なるので,印刷段階で正しくしておかないといけないという話。もう一つ,「模造紙」の語源,みなさん知っておられますか。書いてありました。


気儘な、読書。
 中村雄二郎、プラトン、それに「アンナ・カレーニナ」。
 アンナが息子の誕生日に家に戻り、軽蔑すべき主人が息子に会いにくるときに出て行くところを、少し読んで、よくできていると感心しました。でも、あそこまで子どもの心理が広いかと、少し疑問に思いましたが、あくまでも、理想を描いた小説だということで、納得することにしました。
 中村雄二郎さんは、最近、毎夜二階でごく僅かずつ読んでいます。少しおもしろくなりかけました。自分の中でどのように展開していくか楽しみです。
 かつて、ポストモダン系の哲学書(その解説書)をよく読んでいたことがあります。(夕凪亭閑話を書く前のことだから、この話は公開していないと思う)
 その頃のことは既に、遠い過去・・・で、それが今どのように自分の血や肉となっているかは、自分でもわかりませんが、それらの日々とはやや違った知的興奮を感じているのは事実です。




2010年4月17日。土曜日。晴。旧暦3.4.丁酉(ひのと,とり)。四緑赤口。
快晴です。昨日までのお天気が嘘のような,よいお天気です。予想最高気温18℃。今のところ,信じていいかなぁ~。

結果。予報どおりでした。素晴らしい天気。感謝。

昼前に因島へ帰省。

twitterで知り合った関東の方とカメラマンの方、瀬戸田へお仕事で来られるということで、off会。

馬神の除虫菊畑、フラワーセンター入り口、白滝山をご案内。喜んでいただき、満足。


気儘な読書。
 「比較言語学入門」「ロシア的人間」「インド思想史」
  ニーチェ、メルロ=ポンティ、ハワイ移民史 などなど。

「哲学とは、われわれに先立って始められ、さまざまな仕方で受け継がれてきた文化形成作業を取り上げなおすことにほかならないのであり、・・・」(「眼と精神」p.85)




2010年4月18日。日曜日。晴。旧暦3.5.戊戌(つちのえ,いぬ)。五黄先勝。
昨日に引き続き、快晴。気温もまずまず。春ですねぇ~。 

まずは、町内会の老人会が第1,3日曜日に回収するリサイクルゴミの新聞紙を出す。

カーテンを全開にしてストーブを消す。窓際に近いところの本棚のカーテンを閉じる。

電気炬燵に入って、初音ミクのナウシカ・レクイエムを聞きながら、「ローマ帝国衰亡史」を少し。日当たり良好で眠くなった。

鶯の大きな鳴き声。今年はじめての来訪。炬燵から出る。いるいる。サクランボの木から、ウバメガシへ。しばらく囀ってから帰った。

「白痴」「失われた時を求めて」原文はwebにあるが、今日は(今日も)翻訳で。

三次まで,ドライブ。まず,井原へ所用で。そこから神辺,府中,御調,世羅を経由して。帰りも同じコース。

方々に桜が残り,山は新緑がちらほら。早いところは水田に水が張られ,春の山村の風景が続く。府中を過ぎると,けばけばしい看板や広告が少なくなり世羅からはほとんどなくなる。自然の風景に心が和む。

ワイナリーのレストランで食事。特製カレーとソーセージ。それから奥田元宋・小由女美術館へ。特別展「―人物画と風景画の巨匠―髙山辰雄と奥田元宋展」の華麗なる世界を見て、「待月庵」の茶席へ。さらに、常設展へ。ペアチケットで2人で1800円。前売り券と同額。

大作のほかに、習作なども展示されており、多いに刺激を受けた。

帰りに、JAの販売所で地元産のお米を買って帰る。

午後は曇りでしたが、有意義な一日でした。

早めの夕食。筍など。その後2時間ほど夕方の昼寝。BGM,睡眠誘発剤なし。

ミクシィに足跡つけに来る人の中に親戚の子がいるようなので、マイミクへ誘おうと思ったが、とりあえず電話で確認。違った。軽はずみな行動とらなくてよかった。

2階へ少し。暖かい。今日は昼間少し窓を開けて空気の入れ換え。やりすぎると砂埃が入る。むずかしい。

例によって気儘な読書。
 フッサール、カント、中村雄二郎、露伴などなど。
 本を元の場所に納めるのだけでも大変だが、今日はかなり進んだ。慌てず、少しずつやればいい。
 
2010年4月19日。月曜日。曇り,一時晴,夜雨。旧暦3.6.己亥(つちのと,い)。六白友引。
今朝は、残念ながら曇り。あまりよいお天気ではなさそう。でも、気温はまずまず。四月も後半・・・
少し晴れて,春らしい。
今日もあたふたと,忙しくやっております。まあ,月曜日はいろいろ忙しいほうが心身ともによいようです。自動車と一緒で,動かしてやると暖まりますからね。
ということで,ほんの言い訳程度にロシア語。小さな声を出して音読。まわりには知っている人いないから,めちゃくちゃの発音でも平気。お経のようなものでしょう。テキストは,CDエクスプレス。そして,少しCDを(正確にはCDPCに取り込んだものを)聞く。
ぽかぽか陽気ではないにしても,しばらくよいお天気が続いたが,3時過ぎから雲がでて,気温が下がったてきた。
「学問の曲り角」より「ローマ時代の弔辞」。「何もかもギリシャから輸入したローマが,追悼演説だけは先に始めていた」(p.113)ということであるから,シェイクスピアの「ジュリアス・シーザー」の有名な追悼演説の掛け合いも,特別に劇のために催されたものではなく,ある種の習慣におっているのだろう。もちろん中身はシェイクスピアやそれに先立つプルタークの創作もいくらかはあるであろうが。
疲労よりも、頭の回転が遅くなったように、日々思う。錆びついた、中古の電卓・・・そんな感じ。
フランス語のCDでも、聞いてみよう。潤滑油以上の目的はない。
「パリ&フランス語」(学研)CD付きで1200円。安くて楽しい本だ。その日に何回聞いても、トラックNo.の近くに鉛筆で1回だけレ印を書く。わかるところもあるしわからないところも。わからなくてへっちゃら。自分が幼児だと考える。回りはフランス人。訳もわからない言葉の海だ。そのうちわかるだろう・・・などなど、考える。
でも、眠くなる。嗚呼!
西田幾多郎を少し読んだぞ。彼のようには思考できないが、いいことを書いてある。
8時になった。仲宗根美樹の「川は流れる」を聞いてから、パラグアイ移住史を書くことにしよう。
三島由紀夫さんも好きだったという名曲です。追悼集会に呼ばれて歌う予定だったが絶句して歌えなかったとかいう話もあります。(伝聞)
 
作詞 横井 弘,作曲 桜田 誠一,歌手 仲宗根 美樹
ついでに、聞いてみたいと思う人のために、リンクを。
http://xpp.sakura.ne.jp/mutual/fest/song/15108.php
2010年4月20日。火曜日。雨時々曇り。旧暦3.7.庚子(かのえ,ね)。七赤先負。
今朝は雨。昨夜から降り続いて、今は小雨。風は少し・・・。 モッコウバラが咲き始めた。

気温があまり低くないせいか、春らしい雰囲気。

3時過ぎになってまた小雨。ハナミズキが美しい。

ロシア語をやってなかったので,やることにした。例のCDエクスプレスで聞く。本文の中程。その勢いで,ラテン語,ギリシア語も聞く。ほぼ1時間。頭はよく回転したが,限界。


気温が低いせいか,いつまでも散り残っていた桜がとうとう散り終わろうとしている。そんな桜吹雪と新緑の中を車を走らせた。のどか。

朝も夜も,最近鶯が近くまできている。近所の家の庭か,近くの公園か,わかりません。雨が降り続くので山の居心地が悪くなったのかもしれません。口笛のような変わった鳴き方で,楽しい気持ちになります。

夜,しばらくストーブ無しで我慢していたのですが,寒がりの私は,すぐに我慢をやめて入れることにします。

ドイツ語を少し。
CD付きの「ドイツ名詩選」(岩波書店)で、ハイネの詩の朗読を聞く。
ついでに、フランス語も。
「やさしい詩で学ぶフランス語」(白水社)で、ジャック・プレヴェールとポール・エリュアールの詩を聞く。


フッサールが心理学を意識する。いやこれは正しくない。意識ということに関して心理学を借りてくる。心理学やカントの成果を検討する。そして厳密に考察をしようとする。何でそこまでするの? とつい言いたくなるが、それを言うのなら読まなければいいということになりかねない。

化粧品専門店というのは、デパートや大型店にしかないのか、例の大袈裟な美女風のモデルのある宣伝ポスターを見る機会は薬局やドラッグストアーのほうが多いというのは、変な感じだが、これが現在の地方都市の状況である。

その美女のポスターの美しい瞳をよく見てみると写しているカメラマンが写っていることがある。 これは、気をつけて、そのような写真を排除すれば除くことができるかもしれない。 ボンドシリーズの一つに、美女の瞳に写った背後の暴漢に気づくという印象的なシーンがあった。

アバターという映画を見て,かなり経った。映像は斬新で随分楽しめた。そのDVDの宣伝用幟がコンビニの駐車場などにはためき,あの猫人間風のマスクは好きになれないな,と思う。
そして,アバターの思想はどこにあったのだろうか,と考えてしまう。エコとか共生というなら,ナウシカをはじめとする宮崎アニメで十分ではないか。SF的,科学技術の進歩の弊害というテーマを盛り込もうとしたのなら,従来のもの以上のものはないし,以下であろう。
というように考えてみると,ファンの方には申し訳ないが,特撮以上のものをあの映画に見出すことができない私は,前世の人なのだろうか。

秋の夜でもないのに,お腹がすいてくる。一歩踏み出して,踏みとどまる。胃の調子がいいとすぐに夜食が欲しくなる。時々,誘惑に負ける。すると覿面,翌日の胃の調子はよくない。・・・やはり今夜もやめておこう。
 
2010年4月21日。水曜日。晴れ。夜雨。旧暦3.8.辛丑(かのと,うし)。八白仏滅。
mixiyより。
おはようございます。今朝の福山市東部は、よく晴れています。そして霧。室温17.3℃@夕凪亭。  
予想最高気温21℃ということですから、春らしいよいお天気になるでしょう。(予報では曇りだが・・・)
予報どおりではなく,予想どおり,よいお天気になりました。気持ちがよいですね。
さきほど,ハナミズキを近くまで見に行ってきました。ガッカリです。遠くで見ると,薄い黄色で,振り返って見たくなるほどの艶姿です。しかし,近くで見ると,変です。花びらと思った黄色い部分が花びらではない・・・。
星ほどではないですが,ほどほどに遠くから眺めるのがよいでしょう。
青い空に白い雲がくっきりと浮いているのを見ていると,裕次郎の「赤いハンカチ」にあった,霞の彼方に行きたいものを,というのを思い出しました。
白い雲を見ながら,昼寝をしたら,さぞかし気持ちよろかろうと思います。
それはさておき,ロシア語は,仕方がないけど,やります。今日は,少し文章を覚えようと努力。頭はなんとか回転しているようです。
続いてラテン語。活用は口調でうろ覚えということで,曖昧なままでやり過ごし,単語の意味を覚えることと,文章を何度も読んで馴れることが大切だと思います。英語やフランス語の語源だと思うと,やる気がでます。でも,連想や関連できない単語はなかなか覚えにくいようです。例えばprocul遠くに,というようなのは,何をとっかかりにして覚えるたらいいのか途方にくれます。
CDエクスプレスシリーズは左に本文,右に単語ということで,勉強しやすいので好きです。
今日は、久し振りに夕食後庭に出て、池の藻や落ち葉を、小さな100均熊手で取り除きました。ホテイアオイの根を、メダカが卵を産んでないか観察してみましたが、ありませんでした。
先ほど、庭に出た感想などをtwitterで囀ってきました。昨夜、二階から降りてきたのが遅く、twitterを見ると、しーんとしていて、囀りがたかったので、今日もそうなったら、癖になるので、まあ、今日の義務を果たした、というような気持ちです。
「学問の曲り角」の中の「西洋の字引と漢字の字引」を読むと、私が持っているのと同じギリシア語の辞典(lexiconhttp://d.hatena.ne.jp/crystal23/20100407#1270592025
を使って、プラトンの原文に対する英訳の誤訳の一覧を作って京都大学の先生に見せたら、見解の相違だね、と一蹴された学生の話がのっております。上には上がおられるものですね。
フランス語をCDエクスプレスで少し聞いていたら、8時になりました。しばらく、twittermixiもログアウトして、執筆にかかります。では。
twitterのほうへも書きましたが、ホトトギスが鳴いておりました。今日4月21日を今年のホトトギス鳴き始めと記録しておきましょう。
 
2010年4月22日。木曜日。晴れ。夜雨。旧暦3.9.壬寅(みずのえ,とら)。九紫大安。

ギボン著,朱牟田夏雄訳「ローマ帝国衰亡史 Ⅵ」。「第三六章 ヴァンダル族の王アイセリックによるローマ掠奪-同じ海からの掠奪-西ローマ末期の相次ぐ皇帝交替,マクシムス,アウィトゥス,マヨリアヌス,セウェルス,アンテミウス,オリブリウス,グリケリウス,ネポス,アウグストゥルス-西ローマ帝国完全に消滅す-イタリア最初の蛮族王オドアケルの治世」
前章で滅んだと思っていたのに,更に更に西ローマ帝国の末期を執拗にギボンは描く。創業の筆はおのずと踊るが,落日を記す筆は,特にその盛時の輝きと長さが極端なだけにややもすると湿りがちになる。しかし,そこはよく押さえて,淡々と上にたつものの愚劣さを,これなくして歴史の教訓はないといわんばかりに,委細を尽くす。

以下mixiより
おはようございます。またまた雨。風が少し、寒そう。今は止んでいるが、また降りそう。そんな空模様です。

やはり、すぐに降りはじめた。気温も低いし、嫌な天気です。いつまで続くのでしょうか。天気予報には、明日からしばらく雨マークはないが、当てにならない。大型連休が待っているので、ぜひ回復してほしいものです。

書くこと、読むこと、語学、計算、ウォーキング・・といろいろすることで、頭の調子は大変よい。しかし、まさに自転車操業。少しでも止めるとすぐに錆びつく。

マニファクチャーのほうも、やるべきなのだが、お天気に支配されるのがいけない。原則として、ガス工事以外は何でも、という方針でやってきたが、エアコンの取り付けは、体力的なものもあり、retire宣言。

エアコン(ここでいうのはセパレート型のこと)の移動については注意が必要です。まず、室外機についている2本の銅管のところを閉めればいいと思ったら間違い。室内機に行く管の中に残っている熱媒体を室外機に集めなければいけません。それには、冷房状態にしてSWを入れます。次に送出側のバルブを閉め、少しの時間運転します。そして、帰還側のバルブを閉めて運転を中止して完了です。

次に設置の時の要点を記します。銅管どうしの接続が一番難しいところです。閉めすぎると銅の斜めのところ(テーパーという)が割れます。緩いと、媒体が漏れます。感でやりますが、ひやひやものです。トルクレンチというものを買えばよいようですが・・。

それから、排水用パイプの件ですが、この水を利用しようとして、容器に集める方がおられます。その時注意しないといけないのは、パイプの先が、液の中に浸らないようにしないといけません。必ず、オープンにしておいて下さい。それさえ守れば,エアコンからでる水を植木にやっても大丈夫です。

故障について。室外機も動いているのに冷房が効きにくい,故障かなと思ったら,室外機の銅のパイプの接続部分を見て下さい。水滴がついていれば,正常に動作しております。ここに霜がついていたら,熱媒体が無くなっております。いわゆるガス漏れですから,故障です。

このようにマニファクチャリングについて書くときりがありませんので,他のことはまた後日。

ちょっと言葉が違うのではないかと思われた方は、いい語感されてます。そうなのです。マニュファクチャーというのは工業制手工業という形で社会科で習いましたね。要するに工業の発達形態の中間過程でしょうか。機械化される前ですが,少しは発展した形であるものでしょう。本来の意味はマニとファクトリィからきていますから,「手仕事」と「工場」からなるのでしょう。ですから,本当は日曜大工をマニファクチャーと言ったら,言い過ぎです。お許しを。

作るというのは,プレハブのハブ。ほんとうはファブですね。ファブリケイトとかファブリカントと今でも言いますね。プレファブというべきなのでしょうが,これが日本流になまってプレハブになったわけですね。

こんなことを書くよりも、語学! と内なる声が囁いております。
ロシア語、少し聞く。

ほんとうは、聞くだけでなく本文、訳文を書いて、単語の意味を調べる、というのを、高校生の英語の予習のようにやるのが一番いいのです。最近はこれをワープロでやるのですが(一部ノート)、疲れてあとの仕事に差し支えるので控えているのです。寝る前にすればいいのですが、その時は体力がない。

と書きながら、一文字でもいいから辞書をひくべき、という声もやはり内部から起こっております。そうしたいのはやまやまです。でも、やりだしたら止まらない。それが恐い。だから、書くことがあるときは、語学の学習をほどほどに押さえて、執筆に費やすべきなのです。「継続は力なり」というのは、本当です。何歳になっても。・・どのへんで折り合いをつけるか、ということが、人生の選択だと思います。
 
2010年4月23日。金曜日。晴れ。曇り。旧暦3.10.癸卯(みずのと,う)。一白赤口。
おはようございます。今朝の福山市東部は曇り。やや明るいので、晴れるかな。  
やっと週末。もう週末。早いような、遅いような。でも、まずまずの充実。
節制のせいか、気候不順にもなんとか耐えております。節制といっても当たり前のことをしているだけですが。
少し書くと、3食確実に食べる。毎日果物を欠かさない。夕食後は水以外は口にしない。これだけです。 アルコールは新見以来飲んでおりません。次は明日です。その後しばらくお休みです。
早寝早起きはできておりません。でも、眠くなったらいつでも寝ているようです。
散歩は、寒さのせいで怠りがち・・・。
頭の体操はまずまず。しかし、もっと計算をしないと。微分積分も・・。テンソルなどで頭を悩ますのもいいのだが、短時間では無理・・。
頭の体操。ロシア語、今日は単語を少し。本文はまだ読んでいない。昨夜、青空文庫を見ていたら、「桜の園」がUPされていた。対訳を作ってみるのもいいかも。
それに三木清の小品もかなり増えていた。こちらも乱読すべき。青空文庫の乱読は、ワープロソフトへコピーしておき、読んだところから削除(&保存)で減らしていきます。
マニュファクチャリング(言葉の誤用・私流)(「ュ」を付け加えておく)のほうは、机の下にコンセントをつけたいのと、BSのアンテナをもう一つ(夕凪亭での録画用)つけたいのだが、気候不順と土日遊びすぎのため進まず。
もう一つ、桔梗の間(桔梗さんの部屋)のリフォーム第二部のリクエストがあるのだが、これもまだ。夜なべすると、執筆習慣崩しそうで、怖いな。
今日は,HP別館の はてな のほうを少し書きました。こちらは,日々の日記,前日のtwitter,そして連載の3部構成です。連載のほうは頭の体操と題して,諸外国語について書きましたので,次は日本の古典作品についてです。どちらも参考書の紹介程度で内容には踏み込みません。思いついたところで追加していきます。日々の日記のほうはこちらと重なりますので,あまり進展はありません。twitterの記録は,いずれ挨拶程度のものは削除しようと思いますが,時間がありませんので,とりあえずそのまま掲載しております。
 
2010年4月24日。土曜日。晴れ。旧暦3.11.甲辰(かのえ,たつ)。二黒先勝。

おはようございます。今朝の福山市東部はひさしぶりの快晴。 今日は東奔西走。実際は、西走東奔、夜まで。夜は寒いだろうな。  
ではみなさん、よい1日を~!

朝からバタバタと。というのは、昨日、かかりつけのお医者さんにいって、出してもらった薬が袋ごと、行方不明。もう一回もらってこないといけないか・・・。

1時間ほどして、でてきました。まあ、こういうのは老人世帯では日常茶飯。若人よ、笑わば笑え! いずれわが身!。


例によってしまなみ海道経由で因島へ。買い物。池の管理。ポンプをまわす。山の水を呼び水を送ってからサイポンの原理で入れる。雨がよく降ったので1時間ほど、入った。塩を入れる、などなど。時間がないので、この程度。昼食後、福山へ。

ラジオで岐阜県海津市の千本松原の話を聞きました。木曽川・長良川・揖斐川の木曽三川にはさまれた輪中の町で、江戸時代薩摩藩の協力で堤防工事が行われ、堤防に1000本の松が植えられたということです。
難工事で多くの犠牲者がでたということでした。なかには郷里に恋人を残してきて、亡くなった若者もいたかもしれませんね。そこまではNHKのアナウンサーはおっしゃってなかったけど。

JRで倉敷まで。駅から南へ歩く。美観地区に入らず、そのまま歩いてまもなく。倉敷市立美術館で故中村昭夫氏とそのお弟子さん達の写真展。各人、6枚程度の連作。自然あり、人物あり、それぞれストーリーがあり、迫ってくる。何枚かあり、そのうちの数枚を選択するという作業もまた、大変なことであろう。これも、これも出したい、と思うのではなかろうか。それを絞る。撮影のときも、範囲を絞る、時間も絞る。写真というのは全てが選択して限定するということなのだ。

美観地区をかすめて、ゆっくりしたいと思う。土産物屋のcrystalについ、眼がいってしますが、時間がない。岡山は17時まで。既に、3時を廻っている・・・。

ということで、足早に倉敷駅へ引き返す。幸い、たいてして待たずに列車がくる。向こうのホームに伯備線の特急八雲が。山陽線では、あまり感じないが、八雲を見ると、ふらっと乗って出雲のほうへ行ってみたくなる。今なら、日の入りに間に合うだろうか、などなど思う。

岡山駅に着く前、結婚したての頃住んでいてアパートが一瞬、ビルとビルの間に見える。屋根の形がよく似ている。しかし、あれから・・・・年。今でも? んん、あってもおかしくはない。周辺の開発状況による。民家が多かったし、残っていてもおかしくはない。

そして路面電車で城下まで行き(100円)、県立美術館へ。ここで中村昭夫さんの写真展。そして、さらにアンコールワット展を見た。

さらに夜の会まで、少し時間があったので丸善へ。CamusのL'Etrangerを買う。861円。
 
 
2010年4月25日。日曜日。晴れ。旧暦3.12.乙巳(きのと,み)。三碧友引。
おはようございます。福山市東部は昨日に続き、今朝も快晴。今日はのんびりします。いろいろとやることは一杯あるのですが、ここに書くほどのことではないので、やはり、表面上はのんびりと楽しく過ごします。 
では、お仕事の方も、お休みの方もよい1日を! 
灯油がなくなったので炬燵で寝そべって、昨日買ってきたL'Etrangerを読んでいたら、肩が痛くなったので、ラブを塗る・
続いて「ローマ帝国衰亡史」37章の修道院生活の起源の話はおもしろい。最近退屈な章が続いたので、またスピードがあがる。
天気がいいので、布団を干して、ひな人形の箱を倉庫に入れて、ついでに五月人形を展示。こちらはずっと楽。箱入りの金太郎人形。張り子の虎は倉敷製。頭と尻尾をつければ完成。兜は飾り台兼用の箱から出してセット。刀と弓を並べる。ミニ鯉幟を高いところに掛けて完成。早速記念撮影。せっかく飾っても主のいない端午の節句は寂しいなぁ。自立心を育て過ぎると、五月の連休ぐらいでは帰ってこない。ほどほどにしておかないといけなかった。
それから、朝の散歩。
午後の散歩。家のまわりの溝の掃除。庭の掃除。メダカ池の掃除。アイスクリームを食べて、炬燵に入っていたら、そのままうとうと、虫歯になるぞ~。
こういうふつ~の生活。ふつ~の生活を送るのが生きることで、それを雑用だと厭うていたらいけない。こういうことにも生きる喜びを感じるということが大切。
 
 
2010年4月26日。月曜日。晴れ。旧暦3.13.丙午(ひのえ,うま)。四緑。
おはようございます。今朝の福山市東部は晴れ。しかし、少し雲が・・。今はまずまずのお天気。なまけものの私は月曜日が一番嫌いな日。でも何もしないとますます憂鬱になるので、体と頭を動かすしかない・・・。
そのご回復、快晴。春爛漫。
朝書いたのが、消えている。mixiの二度押しは面倒ですね。設定で一度押しに変更できないのだろうか。まだ、設定のところは一度も読んだことがないので、そのうち読んでみよう。
朝は、ラジオでシューベルトの「鱒」、第四楽章を聞きながら通勤。少し30メートルほどの渋滞に。すぐに解消して、到着。
朝から張り切って仕事。交渉事、一つ前進。
昨日、ユーホーで落下生(ピーナツ)の種を買ってきた。peanutと書いてある。peaは豆。グリンピースのピー。ナットはクルミだったかな。ナットシェルクラッカーは胡桃割器だから、胡桃割り人形というのは、ナットシェルクラッカードールということになるが・・・怪しい? 今度調べてみよう。
その落花生はこの地方では、5月に蒔いて10月採りいれという、とても気の長い話。普通、トマトでもナスでもこの頃植えて夏食べる。秋まで待てないよう~。でも、買ったし、「今年は落花生にチャレンジします」ともう言ったので、やるしかない・・・。
メダカ飼育日記、錦鯉飼育日記、落花生成長記録・・忙しいなぁ。それに自分飼育記と・・・。
午後、小さな会議一つ。
office から帰って、夕ご飯食べて、近くの公園を30分ほど散歩してきて、お風呂へ入ったら、もうこんな時間。10分ではtwitterでは挨拶もできない。残念ながら、まもなく執筆タイム。少なくとも10時までは、戻らない。調子がでれば、11時頃まで。ということで、しばらく降ります。
やはり、戻ってきたら11時を過ぎていた。雨が少し。そして眠くなる。twitterでフォローしてくれる方が毎日増える(ほっておくと消えている)。フォローしてあげないと悪いような、たいぎいような・・。
 
 
2010年4月27日。火曜日。晴れ。旧暦3.14.丁未(ひのと,ひつじ)。五黄仏滅。
おはようございます。今朝の福山市東部は昨夜からの雨が続いております。風も少し。少し早めに出るとしましょう。
寒くて、嫌な感じ。嵐。
今日は午前中でだいたいのことは終わり。でも慌ただしい。
昨日は,フランス語の単語を2つだけ,辞書でひいた。こういうのを増やさないといけない。ロシア語もドイツ語も辞書は2つあるのだから・・・それぞれのところで活用しなければ。
午後になって止んでいたと思ったら,小雨が降っていたようです。明日はもう水曜日。明日の夜は,ちょっとした歓迎会で,駅前へ。こんなことばっかり書いていると,いつも遊んでいるように見える。自分ではできるだけ,そういう会には出ないようにしようと思っているのだが,仕方がない。
いつものように帰宅して、夕食後散歩。足下が悪いのでいつもの公園は無理のようだったので、県境の小学校へ。カラタチに花が咲いていた。ということは、みかんの花の咲く頃? そうか、もう4月も終わりなのだ。
今年は4月の仕事の滑り出しが順調なので、やや楽をした気分。そのせいか、時間がゆっくり流れたようだ。twitter少し書いたし、しばらくまた offにします。(20時)
(23時)夜もふけてきた。家の前を通る車が少ない。もともと、路地裏だから、本道へ戻ったのか、それとも、大型連休で街からいなくなったのか、あるいは4月になって人口動態が変わったのか・・・。定年になるとか、転居するとか・・・。30年も経過した住宅団地は家だけでなく人も年をとる。
河野與一「学問の曲り角」(岩波書店)を終わった。今年19冊目。遅い遅い! よそ見が多すぎる。
諸外国語総論の参考書として挙げておきました。http://d.hatena.ne.jp/crystal23/20100402#1270163025
さあ、次は「続学問の曲り角」へ入るぞ。こちらもおもしろそう。
 
2010年4月28日。水曜日。晴れ。旧暦3.15.戊申(つちのえ,さる)。六白大安。
おはようございます。今朝の福山市東部は快晴です。GWは傘マークが出ておりません。よかった。

少しロシア語を聞いていたら、kasuga-clubのメンバーさんが通りかかったのでマイミクさんの写真などを開けて、中断・・。別の用事ができたので、ロシア語はここまで。小さいほうの辞書を、officeのdeskの引き出しへ。使う時間は、ほとんど絶望的・・・。

deskの上の落花生の種の写真を見ていると、ついつい食べたくなる。まだ、おやつの時間までにはかなりあるのに。

スレーター、フランクの「理論物理学入門 上」を出して、少し読む。やはり難しいが、気品があって頭に潤滑油が注がれた気持ちになる。

この本をゼミ形式でやれと勧められたH先生。指導をされた助手のNさん。楽しい日々だった。

H先生は型破りで、できない学生のことが理解できないタイプで、合わない学生も多かったが、私は好きだった。ただ、期待していただいたのに、こちらの力がついていかず、小説ばかり読んで、勉強をあまりしなかったために、お役にたてなかったことは確か。今でも申し訳ない気持ち。

H先生はもう亡くなられたが、いろいろなことを教えていただいた。後年、成績証明書を取り寄せ、余ったのを開封してみたら、心温まる講評・推薦文を書いて下さっていた。感謝。

「続学問の曲り角」少し。岩波の雑誌のことなど。

ラテン語を少し。はじめの方を書いて、読む。ロシア語やギリシア語より文字にこだわらなくてよいので、楽しい。

In prinpicio erat verbum,et verbum erat apud Deum,et Deus erat verbum. Hoc erat in prinpicio apud Deum.
初めに言葉があった。そして言葉は神のうちにあった。そして言葉は神であった。これは初めに神のうちにあった。

ラテン語ではvをuと読む。それにcがk。ここにはないがqがk。あとはローマ字読み。何度も読む。時々活用を言ったり書いたり・・。
apudはの中に、hocは、これは。Deus は格変化して対角だったら、Deum。普通名詞の大文字が固有名詞になるのは英語と同じ。これはテキストによって異なっているので、後世のしきたりか?

こんなことばかりしていないで、少しは専門書も読まなければならない。・・・少し読んだら眠くなった。・・嗚呼。

少しフランス語。CamusのLe mythe de Sisyphe を辞書を引きながら少し。5個ほど引いたぞ。次の会議。行くとしよう。 

7時より福山駅前の居酒屋で、今年最初で最後の歓迎会。(一つ目はパスしたので。)今回は、というか、今回もアルコールなし。ジュース、コーラなんでも飲み放題なのだが、ウーロン茶で通す。2時間限定のコースなのだが、店の対応が遅く当然、時間を延長してもらう。3時間ほど話していたのだろう。

外に出ると寒い。満月。帰りに、青いバナナをエチレンで黄色いバナナにする倉庫(工場)が近くにあるということで、案内してもらう。今度訪ねてお話伺ってこうようかな。

夜、雨。 twitter、あまりささやいていないが寝ることにする。



2010年4月29日。木曜日。晴れ。旧暦3.16.己酉(つちのと,とり)。七赤赤口。昭和の日。
おはようございます。今朝の福山市東部はよく晴れています。ときおり風が強く吹いています。

今日はどういうわけか早起き。昨夜はアルコールは飲まなかったのだが、周囲の蒸気で酔ったのかな。ぐっすり眠れた。

今日から古い日記を全体公開から、友人公開に変える。少しプライベートなことを書き過ぎと反省。今後、友人が増えることも考えて、個人的なことは書かないのは、これまでと同じ。

今日は祭日なれど、燃えるゴミの日。来週の月曜日がお休みなので、少ないけど、かき集めて出しておこう。我が家は生ゴミは庭にある生ゴミコンポ2つに交互に入れるので、燃えるゴミといっても紙くず程度。

外は寒かった。それにこの前掃除したのに、今日は家のまわりに桜の花びらが雪が降ったように積もっている。どこから来たのだろうか。対角側にある公園の桜はずっと前に散っていたのに。

「ローマ帝国衰亡史」を少し。

メダカの卵3個採卵。6つの小さな池のうち3個にホテイアオイを入れてある。いずれも黒(普通のメダカ)、黄(ヒメダカ)の混合飼育。そのうちの1つの昨日と同じホテイアオイだけ。一番日当たりがいいからか。餌をやる。寒いので掃除はせずに夕凪亭に戻る。

初音ミクを聞きながら、炬燵で「続学問の曲り角」
職人と芸人の違い。同じものを作るのが職人で、一作ごとに新境地をめざすのが芸術家、三島さんのように。と、思っていたが。河野さんは、名前を出さないのが職人、名前を出すのが芸人という。焼き物だったら、消費者には誰が作ったか分からない製品を作った人は職人。誰々作という形で提供する人が芸人。一応、芸術家といってもよかろう。

同じパターン、同じ境地の作品でも許される。もちろん新境地を開けばさらによい。

無署名の新聞記事を書く人は職人で、署名入りの記事を書く人は芸人か? 

同じパターンの小説でも名前を表に出せば(ペンネームでも)芸人か。

西田幾多郎を少し。「真の生命とは実在の具体的全体の統一である」「単なる抽象的立場の上に立つ肉体的生命というごときものは手段であって、目的そのものではない」(日本の名著47、p.272) 

Baudelaireのパリの憂鬱というのは、岩波文庫「パリの憂愁」(福永武彦訳)を、大昔に買いました。47.3.07.と古いゴム印が、かすかに読めます。でも、そんなにたいしたものではないとずっと思っておりました。

悪い癖で読めもしないのに、Gallimard書店のnrf版というのでしょうか、上質紙の新書版を買っておいていました。

そのために、原文と合わせて翻訳を何度も読むと(はじめのほうだけですが)、だんだんと凄い作品だと思うようになりました。はじめの、異邦人、老婆の絶望、これだけでもなかなか意味の深い作品です。

散歩。それから庭の手入れ。庭の一隅にはいろいろながらくたが置いてあります。見苦しいので取り除いてくれないか、というのが桔梗さんの要望。使わない物も多くなっているので、この際、すべて撤去。結局、裏のほうへ場所を移動しただけ。こちらはきれいになった。それではあちらはどうなるのだ? そのうち、そのうち・・・。こういう調子で、できない問題はすべて後回し後回し。いつまでもたっても解決しない。

昼寝。睡眠誘発剤は「白痴」。BGMは野路由紀子メドレー。
起きて、食事。カメラをもって夕陽を追いかけて、どんどんと高度を上げる。やっと間に合う。

そして8時。例のoff time。進まない。 
 
 
2010年4月30日。金曜日。晴れ。旧暦3.17.庚戌(かのえ,いぬ)。八白先勝。
おはようございます。今朝の福山市は快晴。GWにぴったりの天気です。 今日で四月も終わり。そして・・・明日からは5月&休み。よし、行くぞ~。 
空は明るく、小学生と高校生は元気いっぱい。通勤路近くに中学校もあるのだが、今朝はどうしたわけか、出会わなかったな。
木々は初夏の光を浴びて輝いているし、車がやや少ないのか、いつもよりもみんなゆったりとした感じ。 
まずはロシア語。うぅ~ん、いつもながら嫌だな。キリル文字を該当するローマ字で当てるローマ字表記というのもあるのだが、こんなのやってたら、すぐにキリル文字忘れてしまう。ここはしがみついて固有名詞や文学作品や音楽作品の名前からでも日々唱えて書くのがいいかも。料理とか食材にもけっこう出てくるし、それに例のロシア民謡-本当は、日本の民謡というよりも歌謡曲に近いのだろう-などの歌詞を覚えるのもいいかもしれないなぁ。と、好き放題を書いていると寝る時間がなくなるぞ~。空想空想、いや妄想ということにしておこう! 義務だから仕方がない。単語を書いた、読んだ。ヤーブラカというのは林檎。you-tubeでカチューシャで検索すると、双子(?)のお嬢さんや、背の高いお嬢さんが、軍服を着て、ヤーブラカ、ヤーブラカと歌っています。女子挺身隊という感じだろう。あるいは、ひめゆり隊のような感じ・・・ちょっと違うか?

Gamowの Thirty Years That Shock Physics というのが机の上にあるので、少し読む。こういうのはほとんど単語は調べない。Lady Chatterley's Loverとか The Other Side of Midnight とかの興味深いところを除いて辞書は普通はひかない。

帰って夕食を食べると、既に夕闇は迫っている。近くの公園を30分散歩。帰って風呂へ入ると8時を過ぎている。執筆時間。10時過ぎまで。あまり進まないけれど、リズムを作ることが大切。その後はtwitterやmixiをしながら、のんびりタイム。気が向けば読書や、語学や、計算。

メダカの卵6個採取。1個は新規。5個は昨日までと同じ池。

明日から、一応5日まで休み。予定は未定だが、1日は因島へ。1日は宮島口へ。あとは家でゴロゴロして過ごせたらいい。

広島のM先生のところも訪ねたいが、動くのちょっと大儀いな。

いろんなところで出会った恩師の思い出書いておくのがいいな。 はてな のシリーズのような形でなくてもいいから、断続的に書いていこうか。

11時が来ようとしている。お腹空いたなぁ。でも、夜食食べると必ず胃の調子おかしくなる。年なんだ。若くはないんだ。好きなことして長く生きてきたもんだと思う。まずまずは恵まれた人生。失敗もたくさんあったし、他の人に悪いことしたなぁというのもあった。それは済んだことで、心の中で謝るしかない。そしてそれを許してもらった寛容さに対して感謝。

帰りに図書館でDVDと岩波ジュニア新書借りてきた。

これにて、4月の夕凪亭閑話を終わります。
 

読書の記録。

今年16冊目。
喜志哲雄「シェイクスピアのたくらみ」(岩波新書)。
今年17冊目。
辻邦生「海辺の墓地から」(新潮社)。
今年18冊目。
「回想 河野与一 多麻」(信山社)。
今年19冊目。
河野與一「学問の曲り角」(岩波書店)。
 
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