2013年12月1日。日曜日。晴れ。
12月になった。11月が寒かったので、もう真冬であるが、二日ほど暖かい。まだ,晩秋と思ってもよいような陽気。
「天皇の世紀 六 奇兵隊」、逆潮五。フランス公使ロッシュは幕府のためにフランス語学校まで作り、協力を惜しまない。文化国家の懐の深さ。
他に、
樺山紘一「現代フランスの哲学者」(基礎フランス語1980.2)
近藤正夫「紙玉テッポー」(物理の散歩道)
磯部孝「対称性が役立つ場合」(物理の散歩道)
M.ヒロシュ、H.ペズ、W.ポロド「ニュートリノで探る物質の起源」(日経サイエンス2013.8)
中島林彦「CPの破れとマヨラナ」(日経サイエンス2013.8)
森有子「南総里見八犬伝」(くもん出版・くもんのまんが古典文学館)
など。
2013年12月2日。月曜日。晴れ。
今日もよいお天気。とはいえ朝の散歩が寒い。八時には夕凪亭に日が入る。締め切りが過ぎているので大急ぎで抄訳の八犬伝を読む。半分まで。
「天皇の世紀 六 奇兵隊」、逆潮六。薩摩藩の中にも進歩的な者が多い。英国に留学生を派遣するとともに、また英国外務大臣に現状を伝える。英国もフランスが幕府と組んでいることを知り、薩摩へ肩入れする機運が高まる。
他に、
中島林彦「宇宙の歴史を見る」(日経サイエンス2013.8)
K.Padina、竹内薫他訳「コンピュータ時代の恐竜足跡学」(知の創造2)
など。
2013年12月3日。火曜日。晴れ。
午前中、八犬伝。整体の日。図書館に行き、返却。
「天皇の世紀 六 奇兵隊」、逆潮七、八。アーネスト・サトウが週刊ジャパン・タイムズに書いた論説が取り上げられる。将軍と天皇の二重君主の発見。将軍と締結した条約の無効。内政干渉を控えていたパークスも幕府へのフランスの接近で、薩長に肩入れする方向にシフト。
高木卓「里見八犬伝」(ポプラ社・古典文学全集23)終わる。
他に、
やなせたかし「不滅の大芸術家、中原淳一」(ユリイカ2013.11)
中島林彦「質量の起源に迫る理論に」(日経サイエンス2013.12)
新海裕美子「アンソニー・レゲット 超低温と超流動の量子力学的世界」(ノーベル賞の科学)
金子隆一「小柴昌俊 「ニュートリノ天文学」誕生へのビッグステップ」(ノーベル賞の科学)
R.Wootton、竹内薫他訳「ハエはどうやって飛ぶか」(知の創造2)
T.Rowe、竹内薫他訳「哺乳類のルーツを探る」(知の創造2)
など。
2013年12月4日。水曜日。晴れ。
昨日より少し暖かい。午前中やや曇り。後晴れ。
今日は「天皇の世紀」の返却期限が近づいたので残りの3節を読んで終わる。午後、返却しに行く。
「天皇の世紀 六 奇兵隊」、逆潮九、十。パリ万国博覧会へ幕府は仏国公使ロッシュの勧めで出品する。ところが親日家のモンブラン伯爵の援助で薩摩琉球王国も出品している。これに対する幕府の対応はまずく、返って幕府の権威を落とした。瓦解一路一。第二次長州征伐の実際の戦闘で幕府は完全に敗退し、その権威は地に落ちた。
以上で大佛次郎「天皇の世紀 六 奇兵隊」(朝日新聞社)終わる。なお、本書が刊行されたのは、昭和45年12月10日。三島さんが割腹自殺されて二週間ばかり。予備校生の私は落ち着かない日々を送っていた・・・。
他に、
高橋秀俊「増幅器、ピンからキリまで」(物理の散歩道)
磯部孝「天井を這いまわる法」(物理の散歩道)
河野多恵子「「ミドサマー」のこと」
蜷川幸雄「言葉の演劇!?」
筈見有弘「世界の文学・映画ノート18イギリスⅠ」
長岡半太郎「原子核探求の思い出」
ドナルド・キーン、徳岡孝夫「日本文学の豊穣な言葉、贅沢な時間」(文藝春秋2013.6)
山折哲雄、保坂正康「私はなぜ皇太子ご退位論を書いたか」(文藝春秋2013.6)
立花隆「夢の図書館」日本再生26」(文藝春秋2013.6)
J.Parks、竹内薫他訳「嫌気性細菌の分解作用」(知の創造2)
など。
2013年12月5日。木曜日。晴れ。
今日も昨日に続いて暖かい。いや昨日以上に暖かい。朝夕は寒いが。最低気温3℃、最高気温15℃。金星が大きい。
「天皇の世紀 七 大政奉還」、瓦解一路二、三。高杉晋作が死んだ。14代将軍家茂が死に、最後の将軍に慶喜がなる。しかし出鼻をくじかれたというか運が悪いというか、反対論を押し切って自ら長州征伐へ出兵しようとした矢先、小倉口の敗走の報に、出兵を取りやめる。これがまた評判が悪い。
他に、
チャーチル、佐藤亮一訳「第3章 アドルフ・ヒトラー」(第二次世界大戦1)
M.Radman、竹内薫他訳「進化を「変化させる」酵素」(知の創造2)
H.ホライス、新海裕美子「カール・ワイマン、エリック・コーネル、ヴォルフガンク・ケタール 冷たくもっと冷たく、極限まで冷たく 宇宙の最低温度の探究の行方」(ノーベル賞の科学)
高林武彦「マヨラナの仕事について」
大前研一「日本は「クオリティ国家」を目指せ」(文藝春秋2013.6)
大川章哉「花火」(物理の散歩道)
近角聡信「人間部品の試み」(物理の散歩道)
など。
2013年12月6日。金曜日。晴れ時々曇り。
やや曇り。穏やかな日々は昨日で終わりか。午後図書館へ。夕刻金星の上に三日月。
「天皇の世紀 七 大政奉還」、瓦解一路四。岩倉具視の「叢裡鳴虫」の薩摩への献策のことなど。
他に、
近藤正夫「よこぐるま」(物理の散歩道)
大川章哉「一つの実験記」(物理の散歩道)
司馬遼太郎「10 浄瑠璃記」「11 信長と独裁」(全集66)
ヴォルフガンク・ケタール、インタビュー・H.ホライス、矢沢潔訳「世界中に広がった超低音の世界の探究」(ノーベル賞の科学)
H.ホライス、矢沢潔「ジャック・キルビー 集積回路(IC)の発明が導いた21世紀的技術」(ノーベル賞の科学)
H.ホライス、矢沢潔「アレックス・ミューラー ゲオルグ・ベドノルツ 高温超電導の未来への約束」(ノーベル賞の科学)
など。
2013年12月7日。土曜日。晴れ。
今日は朝から因島へ。セメント工事を少しして、夕刻福山へ戻る。
「天皇の世紀 七 大政奉還」、瓦解一路五、六、七、八。岩倉具視の蟄居中の思案の紹介。行動はできないが、いろいろと改革案を練り、諸方へ献策したり説得したりするというのは、政治家でもあり思想家でもあったということだ。さらに、幕府末期の症例として将軍上洛中のご家人の頽廃ぶりと幕府の財政破綻が示される。
他に、
近角聡信「さがす」(物理の散歩道)
高橋秀俊「ロバはなぜ死んだ」(物理の散歩道)
長岡半太郎「ノーベル小傳とノーベル賞」
など。
2013年12月8日。日曜日。晴れ。
朝、美星町へ行く。野上から美星に入ったところの露頭の土の赤さに驚く。その先に星田池とというのがある。星が落ちたと言う話があるが、事実は干し田で、水の少ない田圃という意味の干し田であるが、星田と書いてそういう話しになったのだろう。山の上であるが、水が少なく溜め池として活用している。
「天皇の世紀 七 大政奉還」、瓦解一路九。勝海舟が慶喜の依頼で長州に休戦協定に行く。一応約なる。しかし勝の活躍は評価されない。
残りを読んで、ロゲルギスト「物理の散歩道 新装版」(岩波書店)と矢沢サイエンスオフィス編著「ノーベル賞の科学 物理学賞編」(技術評論社)終わる。
他に、
T.R.Schultz、竹内薫他訳「アリの菜園を守る抗生物質」(知の創造2)
R.Howlett、竹内薫他訳「水槽内の社交術」(知の創造2)
H.E.Willoughby、竹内薫他訳「ハリケーンの熱機関」(知の創造2)
松岡正剛「中原淳一の編集力」(ユリイカ2013.11)
詫摩雅子「たんぱく質を必要な場所へ」(日経サイエンス2013.12)
吉田彩「生命現象を計算する道を拓く」(日経サイエンス2013.12)
「絶対的な絶対温度」「死海の穴」「量子的な空中浮遊」(日経サイエンス2013.12)
など。
2013年12月9日。月曜日。晴れのち雨。
くるりと1週間がまわり、また月曜日になってしまった。朝は弱いながらもお日様が入ってくる。夜雨の予報だからいつまでもつかと思っていたら3時前には降り出した。
午後、BSで「太平洋ひとりぼっち」を見て、図書館へ。
「天皇の世紀 七 大政奉還」、瓦解一路十。将軍の死に続くように孝明天皇の崩御。
井本農一「太平記」(ポプラ社・古典文学全集12)を終わる。
他に、
ロゲルギスト、外山滋比古「ロゲルギストの月例会」(ちくま学芸文庫・新物理の散歩道1)
M.V.Srinivasan、竹内薫他訳「片眼が両眼より便利な場合」(知の創造2)
D.Weihs、竹内薫他訳「ウバメザメに冬眠はいらない」(知の創造2)
J.J.Collins、竹内薫他訳「ノイズに潜む機能を探り出す」(知の創造2)
新海裕美子「スタンリー・プルシナー BSE(狂牛病)とクロイツフェルト・ヤコブ病の病原体プリオンを追い求めて」(ノーベル賞の科学・生理学医学賞編)
など。
2013年12月10日。火曜日。晴れのち曇り。
雨上がりの朝は少し暖かい。やがて日が出て晴れるかと思ったが午後曇り。灯油を買いに行く。
「天皇の世紀 七 大政奉還」、新しい門一。孝明天皇崩御後の岩倉具視の動き。
J.F.クーパー・原作、戸井十月・文「モヒカン族の最後」(講談社・痛快世界の冒険文学22)を終わる。
他に、
今井功「量の感覚的表現」「ミルクの糸」(新物理の散歩道1)
金子隆一「利根川進 抗原抗体反応の謎を遺伝子レベルで解明」(ノーベル賞の科学)
S.R.Palumbi、竹内薫他訳「放蕩魚は戻ってくるか?」(知の創造2)
C.L.V.Dover、竹内薫他訳「深海に棲む二枚貝は熱を感じている」(知の創造2)
V.Smetacek、竹内薫他訳「細菌とシリカの循環」(知の創造2)
など。
2013年12月11日。水曜日。晴れ時々曇り。
昨日よりさらに寒い。散歩、買い物。午後宅急便へ。
「天皇の世紀 七 大政奉還」、新しい門二。難題山積の慶喜の門出。神戸開港の勅許が降りない。大久保などは幕府攻撃の材料とするために降りぬよう策動する。
レオナルド・シャーシャ著、千種堅訳「マヨラナの失踪」(出帆社)を終わる。
他に、
チャーチル、佐藤亮一訳「第4章 いなごの年 1931~1933」(第二次世界大戦1)
長岡半太郎「湯川博士の受賞を祝す」(青空文庫)
近角聡信「影法師のコブ」(新物理の散歩道1)
近角聡信「ミリメートルの世界」(新物理の散歩道1)
新海裕美子「バーバラ・マクリントック “動く遺伝子”を発見した細胞遺伝学の女性パイオニア」(ノーベル賞の科学)
新海裕美子、矢沢潔「リュック・モンタニエ エイズウイルスの真の発見者を見極める長い道程」(ノーベル賞の科学)
渡辺正孝「魅力は相対的なもの・・・」(知の創造2)
J.M.Wolf、竹内薫他訳「どのように注意を払いますか?」(知の創造2)
J.N.P.Rawlins、竹内薫他訳「空間と匂いを感じる場所」(知の創造2)
W.Wisden,D.N.Stepbens、竹内薫他訳「もっとよいベンゾジアゼピンをめざして」(知の創造2)
B.Urbaszek, A.Kunold, "Winning at Quantum Dice", Physics 6, 67 (2013)
など。
2013年12月12日。木曜日。晴れ。
連日寒い日が続く。晩秋だと思っていたらいきなり初冬に入り、ずっと冬のままだ。いつ秋が終わったのだろうか・・・。朝散歩していたら耳が寒くなったので軍手で温めながら歩いた。ヘドホンのような耳覆いが必要かなと思った。午前中内科医院へ通院。午後BSで「忠臣蔵・前編」を見る。赤穂の義士祭は2度行った。面白いのでまた行きたいと思いつつ年を重ねた。この年になると、寒いからやめておこうという気持ちになる。
「天皇の世紀 七 大政奉還」、新しい門三。フランス公使ロッシュと慶喜との会談。ロッシュは親切に幕府の権威復権のアドバイスをする。でも慶喜はそれを実行できそうにない。実際そのようにしなかったので幕府は瓦解する。手遅れでもあったが。
R.Garrett、竹内薫他訳「リボソームの微細構造に迫る」(知の創造2)
K.C.Burtis,R.S.Hawley、竹内薫他訳「ミレニアム着陸す」(知の創造2)
佐藤文隆「これから物理学を学ぶ人のために」(知の創造2)
中原英臣「これから生物学を学ぶ人のために」(知の創造2)
を読んで、nature責任編集「知の創造2」(徳間書店)を終わる。
他に、
木下是雄「道順の教え方」(新物理の散歩道1)
H.ホライス「ハラルド・ツア・ハウゼン 子宮頸がんを引き起こすパピローマウイルス
の発見」(ノーベル賞の科学)
新海裕美子、矢沢潔「マリオ・カペッキ 「遺伝子操作」の道を切り拓いた寓話の主人公」(ノーベル賞の科学)
Lecture notes: A physics course that hooked a generation reminds us that teachers need support. Nature,504,8(2013)
Z.Merali , Life possible in the early Universe, Nature,504,201(2013)
D.Aitkenhead, Peter Higgs: I wouldn't be productive enough ・・・, The Guardian, Friday 6 December 2013
など。
2013年12月13日。金曜日。晴れ。
寒いので炬燵に入っていると、すぐに寝てしまう。健康にはよいだろう。夕刻、宇宙ステーションが上空を通過するかもしれないと思い、その時刻に待っていたが見えなかった。少し北側を通ったのだろう。
まもなく12月もなかば。と言うことで正月準備として、物置になっている子供たちの部屋を片づける。四月以来かなり捨てたので、少しは広くなったと思っていたが、現実はそんなに甘くなかった。
「天皇の世紀 七 大政奉還」、新しい門四。慶喜は四国公使と会う。薩摩藩の大久保らは神戸開港の勅許を出させまいとする。勅許なしで開港したら幕府の責任を責めて倒幕へともっていこうと目論む。
他に、
木下是雄「被服機構学序説」(新物理の散歩道1)
今井功「魚にまなぶ」(新物理の散歩道1)
新海裕美子「バリー・マーシャル ロビン・ウォレン 自らピロリ菌の実験台となった研究者の執念」(ノーベル賞の科学)
W.F.Doolittle 、竹内薫他訳「流動化するパラダイム」(知の創造1)
R.Visnieff、竹内薫他訳「電子インクの話」(知の創造1)
M.Marder、竹内薫他訳「クリップはなぜ曲がる?」(知の創造1)
ScienceShot: Scrambled Eggs, Hold the Lead, Science 13 December 2013
など。
2013年12月14日。土曜日。晴れ。
午前中因島へ。小雨とはいえないような雨滴がフロントガラスに打ち付ける。流れるほどはない。寒い日である。車の暖房を強くする。しかし因島は暖かい。
因島大橋から見る海は雲の下でも輝いていた。
「天皇の世紀 七 大政奉還」、新しい門五、六、七。
兵庫開港と長州所置(寛大)の勅許が出てもさらに形式論で伝奏を送らせようと、慶喜への妨害工作は続く。
他に、
今井功「自然は対称性を好む?」(新物理の散歩道1)
大川章哉「シグナルと雑音」(新物理の散歩道1)
など。
2013年12月15日。日曜日。晴れ。
夕刻因島から福山へ。バックミラーに写る因島大橋のうしろに夕焼けが美しい。そして日暮れると満月と金星。
ドラッグストアで乳幼児用紙おむつが買い占めされるほど中国での人気が高いそうである。大王製紙や花王では中国での生産もするらしい。日本触媒が作る吸水性ポリマーのレベルの高さがその人気の秘密だろう。その紙おむつは最終処分はおそらく焼却だろう。しかし水分が無くなるまで燃えないのは焼き芋の原理と同じだ。だから我が国では最近あまり見られなくなった家庭の焼却炉では多くが燃え残る。その灰を屋外に出しておくとまた雨水を吸って燃えにくくなる。だから、自治体のもっている強烈な焼却炉でないと処分できないのだ。紙おむつの地球上の拡散を誰も阻止できない。しかし、適正に回収焼却されない紙おむつが地上に野積みされると新たな公害のもととなるだろう。
「天皇の世紀 七 大政奉還」、新しい門八。薩摩藩の反幕運動は長州藩と組み進展していく。
大川章哉「りこうな乗客」(新物理の散歩道1)
Kiheung Kim, Protein, The Lancet, 365,565, 2005
など。
2013年12月16日。月曜日。晴れ。
中国で使用済みの紙おむつを完全に焼却処分できないのだったら、砂漠に捨てるというのはどうだろうか。肥料付き保湿剤として機能すれば、草も生えるのではなかろうか。
午後四時前太陽よりやや東側に虹のように輝く雲が見えた。
「天皇の世紀 七 大政奉還」、諸家往来一。板垣退助と西郷が会い倒幕の密約が成る。BSで「零戦燃ゆ」を見る。
他に、
P.L.McEuen、竹内薫他訳「炭素のエレクトロニクス」(知の創造1)
P.H.Bucksbaum、竹内薫他訳「原子の調光スイッチ」(知の創造1)
新海裕美子「リーランド・ハートウェル 細胞分裂の周期のしくみを解明する」(ノーベル賞の科学)
C.A.Reed , Myths about the Proton. The Nature of H+ in Condensed Media(Abstract), Acc. Chem. Res., 2013, 46 (11), 2567
近藤正夫「骨と皮」(新物理の散歩道1)
近藤正夫「入院また楽しからずや」(新物理の散歩道1)
高橋秀俊「紙風船の謎を解く」(新物理の散歩道1)
高橋秀俊「ねじれた結晶を推理する」(新物理の散歩道1)
など。
以上で、ロゲルギスト「新物理の散歩道第1集」(ちくま学芸文庫)を終わる。
2013年12月17日。火曜日。曇り。
広島の山王憲雄博士から「里山散歩-武田山の自然と歴史」(里山環境保全みどり会発行)が恵贈された。写真の多い楽しい本である。
寒いので朝の散歩のほかはずっと家にいる。ラジオ体操をすると身体がギクシャクして甲殻類になったような感じだ。いや甲殻類でももっとしなやかに動かすだろう。
昨日の彩雲らしきものは「幻日」という現象らしい。本当の太陽から22度離れたところの同じ高さに、もうひとつの太陽のように見える現象だそうだ。雲間から薄く覗く太陽のような感じではあった。
「天皇の世紀 七 大政奉還」、諸家往来二。龍馬の「船中八策」が土佐藩の重役後藤象二郎に告げられ、京で薩摩や安芸へ伝えられる。倒幕よりも大政奉還をというわけである。
他に、
チャーチル、佐藤亮一訳「第5章暗黒化への背景1934」(第二次世界大戦1)
湯川秀樹「ライフサイエンス雑感」(教養講座ライフサイエンス1)
渡辺格「分子の世界から価値の世界へ」(教養講座ライフサイエンス1)
H.ホライス、矢沢潔「アルヴィド・カールソン ドーパミン:脳内のメッセンジャーの発見」(ノーベル賞の科学)
矢沢潔「ロバート・ファーチゴット バイアグラ誕生を導いた情報伝達物質としての一酸化窒素の発見」(ノーベル賞の科学)
J.M.Diamond、竹内薫他訳「中国凋落の謎」(知の創造1)
G.H.Frebdrickson、竹内薫他訳「相分離した不完全流体の由緒」(知の創造1)
Heidi Ledford, Diabetes drugs ride a bumpy road, Nature,504,198,2013
など。
2013年12月18日。水曜日。雨。
朝から雨。寒い。ということで買い物には行かない。一日中家にいた。雨も一日中降っていた。午後BSで「真夜中まで」を見る。
「天皇の世紀 七 大政奉還」、諸家往来三。大政奉還の策を島津、伊達は認め、山内に説得する後藤に手紙を持たし援護する。さて、土佐のなりゆきは・・・。
H.ホライス「クリスティアーネ・ニュスライン-フォルファルト “生命の奇蹟”を解き明かした女性科学者」(ノーベル賞の科学)
H.ホライス「デヴィット・ヒューベル トルステン・ヴィーセル 脳は視覚信号をどうやって映像化するか」(ノーベル賞の科学)
新海裕美子、矢沢潔「ロジャー・スペリー 「分離脳」の研究から脳の秘密を探る」(ノーベル賞の科学)
以上で、矢沢サイエンスオフィス編著「ノーベル賞の科学 生理学医学賞編」(技術評論社)を終わる。
他に、
田中彰「幕末期の幕・朝・藩関係」(岩波講座日本歴史13)
荒井信一「独ソ戦とドイツのヨーロッパ占領」(岩波講座日本歴史29)
H.ロズナー「蜂群崩壊から農業を救え」(日経サイエンス2013.12)
D.フランクリン「口臭衛生」(日経サイエンス2013.12)
A.J.Millis、竹内薫他訳「一味違ったストライプ」(知の創造1)
D.Dhristen、竹内薫他訳「超伝導電線の電流限界」(知の創造1)
小谷正雄「ライフサイエンスの基礎をめぐって」(教養講座ライフサイエンス1)
E.B. Larson, K.Yaffe,K.M.Langa, New Insights into the Dementia Epidemic, N Engl J Med 2013; 369:2275
など。
2013年12月19日。木曜日。曇り後雨。
また午後から雨。そして寒い。朝買い物。午後図書館。BSで「忠臣蔵」(後編)を見る。
「天皇の世紀 七 大政奉還」、諸家往来四。山内容堂はすんなりと大政奉還に賛成する。しかし、長崎で英国水兵刺殺事件の容疑者として薩摩藩士に嫌疑がかかり、流れは止まる。
他に、
近藤正夫「メガネを合わせる」(新物理の散歩道2)
近角聡信「車と足」(新物理の散歩道2)
西田幾多郎「プラトンのイデアの本質」(ギリシア=ラテン講座ギリシアⅢ)
司馬遼太郎「12高貴な虚」「13孫文と日本」(全集66)
F.Wilczek、竹内薫他訳「ニュートリノが足りないと保存側が破れる」(知の創造1)
K.Peach、竹内薫他訳「時間の壊れた矢」(知の創造1)
Futures redux Can you tell a sci-fi tale in just 200 characters?,Nature,504,332,2013
Richard Monastersky,Seabed scars raise questions over carbon-storage plan, Nature,504,339, 2013
など。
2013年12月20日。金曜日。晴れのち雨。
寒い日が続く。よく晴れていたのだが、夕方から雨。今日は、古文書講座の日。
「天皇の世紀 七 大政奉還」、諸家往来五。大久保は西郷の代わりに長州に行き倒幕のことを説く。
他に、
チャーチル、佐藤亮一訳「第6章崩れた空軍の均衡1934-1935」~「第9章ヒットラー出撃す1936」(第二次世界大戦1)
今井功「レールのいらない軌道車」(新物理の散歩道2)
高橋秀俊「生物の設計」(新物理の散歩道2)
など。
2013年12月21日。土曜日。晴れ。
朝から因島の海の家。朝、移動荷物を運んでいたら腰をひねってしまった。ここ数日寒さのせいで身体を動かしていなかったのがいけなかったのだろう。愛用のインドメタシン1%液を塗ってがまん。午後やや寒くなるが、それでも福山よりはるかに暖かい。このありがたみは、福山、因島間を移動していてはじめてわかる、ずっといたら因島も夏は暑いし冬は寒い。もっと遠い寒暖の差の大きいところを移動していたらもっとありがたみはよくわかるだろう。
「天皇の世紀 七 大政奉還」、諸家往来六。土佐藩の大政奉還の建白書が提出される。まことに温情の溢れた内容である。
小山慶太「ノーベル賞でたどる物理の歴史」(丸善)を終わった。こういう本はただ内容だけを紹介すると羅列で終わってしまう。本書は関連する主題の受賞年を参照づけたり、親子での受賞の組みに言及したり、X線関係では、レーザー関係では・・・という具合に随所に独自の総括が見られ、充実した通史となっている。
2013年12月22日。日曜日。晴れ。
夜、海の家から福山へ帰る。途中、福山でPCショップに寄り2Tの外付けHDを買う。TVキャプチャーも今日はないが置いてあると言うことでアマゾンへの注文をキャンセル。
「天皇の世紀 七 大政奉還」、諸家往来七。大政奉還の建白書への幕府の対応。
2013年12月23日。月曜日。晴れ。
朝0℃。ゴミを捨ててから散歩。寒い。腰はまずまず。爪を切ったあとがひび割れる。一種の乾燥皮膚だろう。リペアクリームのブラン ド クイーンを塗る。指のほうは完全に治癒しているので、爪のほうにも期待したい。
午後BSで「駅STATION」を見た。
「天皇の世紀 七 大政奉還」、諸家往来八。慶喜がついに大政奉還を決めた。異例の速さである。ただ、完全な幕府の瓦解とは見ていなかったようではある。
他に、
チャーチル、佐藤亮一訳「第10章幕間の舞台裏1936-1938」~「第13章チェコスロバキア」(第二次世界大戦1)
Jennifer Couzin-Frankel ,Cancer Immunotherapy,Science 342,1432,2013
2013年12月24日。火曜日。晴れ。
もうクリスマスである。雪こそ降っていないが寒いクリスマスイブである。子供がいないのでケーキを作ったり買ったりしてない。駅前に出ることもないので町の賑わいも知らない。一日の大部分を炬燵で本を読んでいるが、今日は眼科へ行く日なので午後行った。帰りの図書館に本を返す。その前にBSで「ロング・ライダーズ」を見る。南北戦争後のアウトローの物語。
「天皇の世紀 七 大政奉還」、大政奉還一。慶喜は旧弊に染まった幕府にしては珍しく速く大政奉還を決めたが、これを朝廷に伝える儀式がまた大変である。宮廷をとりまく公家たちには受け取りを拒否しようとするものもいる。このあたりの根回しを大久保らがうまくやっていて、かろうじて受納された。
他に、
チャーチル、佐藤亮一訳「第14章ミュンヘンの悲劇」「第15章プラハ、アルバニアとポーランドの保障」(第二次世界大戦1)
など。
現在、周辺諸国の軍備が進んでいるので、我が国もそれに対抗しないといけないと叫んでも、平和を愛することが至上価値だと思う国民が大部分であるから、笑われるだけである。そんな状況に第二次世界大戦前の英国にはあった。早い段階でヒットラーの横暴に対処していれば人類史上まれにみる大虐殺を防ぐことができたかもしれなかったが、すべては手遅れだった。
でも、私は平和ボケでいいと思う。憲法改正にも軍事費の増強にも反対であることには変わりはない。歴史から何も学んでいないということになるのかも知れない。
2013年12月25日。水曜日。晴れ。
今日も寒い。朝買い物。午後BSで「エル・シド」を見る。スペインの英雄伝説(といっても実在したらしい)の映画化。
「天皇の世紀 七 大政奉還」、大政奉還二。その後の波紋である。
他に、
チャーチル、佐藤亮一訳「第16章危機を迎えて」(第二次世界大戦1)
木下是雄「横っ飛び式思考法」(新物理の散歩道2)(K2はどちらなのだ?)
など。
私の記憶ではK2は木下是雄氏だったとおもっていたが、本書では近藤正夫、木下是雄の順に同人を紹介している。この順ならK2は近藤正夫氏になる。やはり、それぞれの本に書いておくべきだと思う。Wikipediaで調べたら、木下氏がK2だった・・。
2013年12月26日。木曜日。雨。
朝から小雨。散歩は中止。寒い一日。午後BSで「沓掛時次郎」(市川雷蔵主演)を見る。何度も映画化された長谷川伸作品。夜、帰省中の旧友が立ち寄り会食。
「天皇の世紀 七 大政奉還」、大政奉還三、四。大政奉還の反動の中で坂本龍馬と中岡慎太郎が暗殺される。やはり、武力の後押しが必要のようだ。
チャーチル、佐藤亮一訳「第二次世界大戦1」(河出文庫)を終わる。二巻は「天皇の世紀」が終わってからにしよう。
2013年12月27日。金曜日。晴れ。
寒さの中散歩。午後BSで「深呼吸の必要」を見る。図書館で「天皇の世紀8」を借りてくる。
「天皇の世紀 七 大政奉還」、大政奉還五。大政奉還はしてもすぐには動き出さない。不満と反動の中で、薩摩長州の連携による藩兵の集結は見事である。大久保・西郷らの緻密な行動は、幕府、諸藩、公家たちのまとまりのない行動に対して際だっている。
他に、
大川章哉「感じと理屈」(新物理の散歩道2)
木下是雄「「であろう」の背景」(新物理の散歩道2)ここに出てくるA.Leggett氏は2003年のノーベル物理学賞受賞者。
渋澤龍子「サド侯爵の庭で」(文藝春秋2013.5)
柳沢幸雄、和田孫博「東大で燃え尽きる学生たち」(文藝春秋2013.5)
など。
2013年12月28日。土曜日。晴れ一時雪。
朝屋根の上にうっすらと雪。8時過ぎに雪がちらほら。ネットで冬タイヤ規制のないことを確認して出かける。尾道北から世羅は規制がかかっているようだったが、山陽道は大丈夫。しまなみを通って海の家へ。年末の大掃除。昼前に吹雪のように降るがすぐに止む。あたたかいものだ。とはいえ、戸外にいると風が冷たい。
「天皇の世紀 七 大政奉還」、大政奉還六。龍馬の「藩論」の紹介。はるか先見ている。それにしても維新を待たずに暗殺されたことは惜しい。こういう才能のある人を生かせない国の発展はない。桂浜の龍馬の銅像、室戸岬の中岡慎太郎の銅像を思い出す。両者とも太平洋を見ている。まさに未来を見ていたい二人であった。
2013年12月29日。日曜日。晴れ。
今日はやや穏やかな天気。海の家の前にある安政柑(ザボン)の一部に袋掛けをする。下からかぶえ閉じ口を搾って附属の針金で縛ったり押さえたりする。
夕方福山へ。少し日没が遅くなった。
「天皇の世紀 七 大政奉還」、大政奉還七。おかげまいりとええじゃないかの狂乱、一揆などのこと。
2013年12月30日。月曜日。晴れ。
散歩をしてから正月用品を買いに行く。多くの買い物客で賑わっている。午後もまた食材を求めて買い物へ。夕刻、息子が帰省する。無線LAN設置してくれる。とりあえずMacBookを無線にする。「皇帝フリードリッヒ二世の生涯上」を持って帰る。さて、いつ読むか。
「天皇の世紀 七 大政奉還」、大政奉還八。やっと王政復古の大号令が布告された。それに先立ち長州藩復権、岩倉具視らの復権、七卿落ちの残りの帰京などが行われた。
2013年12月31日。火曜日。晴れ。
いよいよ年末。今朝はいつもより暖かい。朝、散歩。午前中、灯油を買いに行く。会員価格で1700円/18L。昼過ぎ、次女が帰って来る。午後昼寝。
「天皇の世紀 七 大政奉還」、大政奉還九。王政復古の大号令が出るまでの駆け引き。
これで、大佛次郎「天皇の世紀 七 大政奉還」(朝日新聞社)を終わる。本書が発行されたのは、昭和46年6月25日。一浪して大学生になった私は二十歳になったばかりで、これという目標もなく行方定めぬ浪枕・・といったところだったか。
そして今、これまた目標も目的も敢えて定めずのんびりと生活しているのだから、新年を迎えるといっても、特別の抱負はない。「天皇の世紀」はあと二巻。一月中には終わる。そしてチャーチルの「第二次世界大戦」の残り三巻。そのあとのことは決めない。「後漢書」「吾妻鏡」「千一夜物語」「遠い崖」「ノーベル賞講演」などのうちからどれを柱にするかはその時になってみないとわからない。ということで、年賀状も書かずに年を越す。
今年101冊目。
森有子「南総里見八犬伝」(くもん出版・くもんのまんが古典文学館)。
今年102冊目。
高木卓「里見八犬伝」(ポプラ社・古典文学全集23)。
今年103冊目。
大佛次郎「天皇の世紀 六 奇兵隊」(朝日新聞社)。
今年104冊目。
ロゲルギスト「物理の散歩道 新装版」(岩波書店)。
今年105冊目。
矢沢サイエンスオフィス編著「ノーベル賞の科学 物理学賞編」(技術評論社)。
今年106冊目。
井本農一「太平記」(ポプラ社・古典文学全集12)。
今年107冊目。
J.F.クーパー・原作、戸井十月・文「モヒカン族の最後」(講談社・痛快世界の冒険文学22)。
今年108冊目。
レオナルド・シャーシャ著、千種堅訳「マヨラナの失踪」(出帆社)。
今年109冊目。
nature責任編集「知の創造2」(徳間書店)。
今年110冊目。
ロゲルギスト「新物理の散歩道第1集」(ちくま学芸文庫)。
今年111冊目。
矢沢サイエンスオフィス編著「ノーベル賞の科学 生理学医学賞編」(技術評論社)。
今年112冊目。
小山慶太「ノーベル賞でたどる物理の歴史」(丸善)。
今年113冊目。
チャーチル、佐藤亮一訳「第二次世界大戦1」(河出文庫)。
今年114冊目。
大佛次郎「天皇の世紀 七 大政奉還」(朝日新聞社)。
映画等
今年34本目。
「太平洋ひとりぼっち」。
今年35本目。
「零戦燃ゆ」。
今年36本目。
「真夜中まで」。
今年37本目。
「忠臣蔵」。
今年38本目。
「駅STATION」。
今年39本目。
「ロング・ライダーズ」。
今年40本目。
「エル・シド」。
今年41本目。
「沓掛時次郎」(市川雷蔵主演)。
今年42本目。
「深呼吸の必要」。